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2018年7月3日火曜日

米国FDA:医療医療用アプリケーションの開発に関わる規制

米国FDAはモバイル医療アプリケーションの開発に関わる最終案を提言

規制をしない推奨というのはアメリカの自由度の象徴であり、余裕なのかもしれない



FDA Lays Out Rules for Regulating Mobile Medical Apps
JAMA. 2013;310(17):1783-1784. doi:10.1001/jama.2013.281270



米国FDAは、医療器具として“モバイル・アプリケーション”に関して、市販前レビューや登録、リスト化をメーカーに要求するつもりはない
• Help users self-manage their disease or condition without providing specific treatment suggestions.;特異的治療示唆せず、疾患やコンディション自己管理のため用いるべきもの 
• Provide users simple tools to organize and track their health information.;健康情報の構築や健康情報追跡の単純ツールとしてユーザーへ提供されているもの 
• Provide easy access to information related to health conditions or treatments.;健康状況・治療関連情報へのアクセスを容易化させる手段 
• Help patients document, show, or communicate potential medical conditions to health care professionals.;可能性のある医療状況を患者が(主体的に)医療従事者へ文書、表示、コミュケーションするのを助ける 
• Automate simple tasks for health care professionals.;医療従事者へ簡単なタスクを自動化する 
• Enable patients or health care professionals to interact with personal health records or electronic health record systems. ;患者や医療従事者に個人健康器録や電子カルテとを介入することを可能とする
FDAのモバイル医療アプリケーション施策は、また、スマートフォーンやタブレットの使用を販売・一般使用を規制しようとするつもりもないし、モバイルプラットフォーム製作者(企業?)を医療デバイス作成業者(企業?)として看做すつもりもないのは、モバイルプラットフォームはFDAの規制するモバイルアプリケーションとして作動するからである。
将来米連邦政府は、2012年Food and Drug Administration Safety and Innovation Act (FDASIA) に基づき、 Department of Health and Human Services (HHS) Secretaryから要求され、アプリケーションや医療ITを規制する方法を、来年1月に明らかにする予定であることを明言。

要求は、モバイルアプリケーションを含む、イノベーション促進、患者安全性確保、重複規制を避ける、リスクに基づく規制フレームワークの戦略・推奨を含むもの

FDASIA特別委員会の9月4日レポート: http://tinyurl.com/q7nhntr

委員会提言の一つは、健康IT事案作成をFDA市販前規制を作成しないよう推奨、ただし、高リスク臨床的意志決定に関わる医療デバイスアクセサリーや医療従事者のアシスト情報を含まない限りの条件付き
委員会はまた、健康関連ITの市販後サーベイランスの改善も推奨し、トランペアランシーとユーザー・ベンダーからの報告を含むべきとした



また、日本の負けが見えてくる


重複規制を含め規制だらけにしたらこの種のアプリケーション開発は進まない。
日本は、自己規制を含む行政の規制だらけの自由のきかない、創造性のない社会に日本はなっているのでは?各メーカーからパソコン出現し、日本独自のOSも脚光を浴びていたあの頃、自由度は高かったと思う。


日本のソフトウェア・アプリケーション技術に概して魅力が無い原因の一つはこの辺の国民性のため?

2016年9月26日月曜日

ウェアラブルデバイス無念:減量介入に追加効果認めず

AppleWatchを初代から使い続けているけど・・・2代目ゲット

38mm→42mmにしたところ、見やすくはなったが、手足の短い人間には、42mmは少々もてあまし気味。ただ、老眼には優しい。一長一短のようだ


ウェアラブルデバイスによる、身体活動性(量)のモニターとフィードバックは果たして、ライフスタイル変容を伴う行動的減量介入内において減量効果をもたらすか?


470名の若年成人、、行動的介入により2.4kg減量反応
ただ、減量効果において、ウェアラブルデバイスによるモニター・フィードバックは、標準的行動的介入と差はみとめず

JAMA 2016 20 Sep.のRCT記事

ウェアラブルデバイスを用いた介入の方が減量効果悪い・・・





Effect of Wearable Technology Combined With a Lifestyle Intervention on Long-term Weight Loss
The IDEA Randomized Clinical Trial
John M. Jakicic, et. al.
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2553448

2010年10月〜2012年10月
471名:年齢 25-40歳未満;range 18-35歳、 非白人 28.9%、女性 77.2%

低カロリー食、身体活動活発化処方、グループカウンセリングセッション行った上で電話カウンセリングセッション、テキストメッセージ・プロンプト、ウェブサイト研究材料へのアクセス
標準群:ウェブサイトを用いた食事・身体活動性自己モニタリング
enhanced介入群:ウェアラブルデバイスを用いた介入促進、食事・身体活動モニターのためのウェブインターフェース





enhanced介入群 233  標準介入群(対照)  237 研究完遂 74.5%

enhanced介入群 ベースライン平均体重 96.3 kg (95% CI, 94.2-98.5) 、24ヶ月後 92.8 kg (95% CI, 90.6-95.0)
標準介入群はそれぞれベースライン平均体重  95.2 kg (95% CI, 93.0-97.3) 、24ヶ月後 89.3 kg (95% CI, 87.1-91.5)

24ヶ月後体重変化は
ウェアラブルデバイス用いたenhanced介入群 estimated mean weight loss, 3.5 kg [95% CI, 2.6-4.5}
標準介入群 5.9 kg [95% CI, 5.0-6.8]; 差 2.4 kg [95% CI, 1.0-3.7]; P =0.002)

両群、体組成、フィットネス、身体活動性、食事改善するも、群間差認めず







2014年2月6日木曜日

人工手:感覚フィードバックにてより精密な手指機能に



Restoring Natural Sensory Feedback in Real-Time Bidirectional Hand Prostheses
Stanisa Raspopovic, et. al.
Sci Transl Med 5 February 2014:  Vol. 6, Issue 222, p. 222ra19 Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.3006820

 理想的双方向性手人工装具は、ユーザーの意図の確実なdecodingと、残存求心的感覚を通したほぼ自然な感覚的フィードバックの提供であり、リアルタイムに、同時に働くことである。しかし、現行の人口手装具はこれらの条件に達してない。これは感覚系フィードバックの能力不足による。

この方コックは、横断的多チャンネル内在束性電極にて正中・尺骨神経刺激し、人工手からの感覚を伝える方法。 このフィードバックにて、握力調整が、手・聴覚フィードバック無しで可能となった。


2013年11月15日金曜日

テレモニタリング:喘息吸入監視で救急受診回数減少ということだが・・・

テレ・モニタリングの意義について、疾患毎、病態、対象患者によりそのベネフィット、コスト、効果は異なる。にもかかわらず、IT業界利益からのミスリードで、行政側があおられることがある。


Telemonitoring Comes to Asthma Care
Published: Nov 13, 2013 | Updated: Nov 14, 2013
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ACAAI/42886

Source reference: Merchant R, et al "Interim results from a randomized, controlled trial of remote monitoring of inhaled bronchodilator use on asthma control and management" ACAAI 2013; Abstract 14.

喘息吸入使用モニタリングで、救急受診・入院ケア必要性減少効果を認めた


Rajan Merchant医師(カリフォルニア州)の報告で、救急受診頻度 0.103 vs 0.141/人年



救急受診回数、人年 0.04回の減少・・・ 臨床的意味があるのだろうか?

2013年6月7日金曜日

Brain-computer interface (BCI): ヒトの思考だけでヘリコプターを操る



ヒトの思考だけでヘリコプターを操る

 ALSなどの患者さんにとって意思疎通や意思表明など使えるのではないかと思われる、 imagery-based brain-coputer interfaceの実現


( http://youtu.be/rpHy-fUyXYk)

ミネソタ大学研究者たちが、脳のみでフライングロボットを操作
将来的におもしろいことになりそう



【論文】
Quadcopter control in three-dimensional space using a noninvasive motor imagery-based brain–computer interface
Karl LaFleur , et. al.
J. Neural Eng. 10 046003

2013年6月6日木曜日

利用目的明確な米国電子カルテでも入力問題で普及1割程度 ・・・・ IT業者利益最優先・クライテリア不明日本ではもっと悲惨なはず

昨日昼間のNHKニュースで「IT技術」を用いて経済再生のどうのこうのと言っていた。
「情報技術(information technology)」技術ってなんのことだ・・・
NHK解体賛成!


ところで、IT導入の象徴、電子請求がほぼ完成したものだから、次は、「電子カルテシステム」、「遠隔診療システム」、「オーダリングシステム」といったところが、国の狙いとなるだろうことは容易に想像できる。

残念なことに、日本の医療面でのIT技術活用は、IT関連会社の個々の利益と厚労省・総務省あたりの役人の利益が主役で、本来の目的である、患者への利便性・安全性という観点は二の次・三の次・・・


日本の表層的IT活用とことなり、米国では、目的がはっきりしている。

だが、そんな優れた国策提示能力の国でさえ、施策である”Meaningful Use”合致の電子カルテ(EHR)は、データ入力の問題で、電子カルテ普及ははかばかしくない。

http://www.cdc.gov/ehrmeaningfuluse/introduction.html2009年2月17日 American Reinvestment & Recovery Act (ARRA)は、Health Information Technology for Economic and Clinical Health (HITECH) Actの一部である、国のインフラ整備を目的に発行した。
Centers for Medicare & Medicaid Services (CMS ) と Office of the National Coordinator for Health IT (ONC)主導により、HITECH Actでは「 electronic health records - meaningful use [EHR-MU]」という概念を支持。
米国内意思決定目標としての米国内医療提供システム全体で、相互利用的電子カルテのmeaningful useを目的
「Meaningful Use」とは、電子カルテ技術として、例えば電子処方箋などのmeaningful mannerということ;ケアの質向上のための医療情報の電子的交換に寄与する認証化電子カルテ技術を確立;ケアの質・他の測定項目に関する Secretary of Health & Human Services (HHS)情報を提供者引き受け義務を有する認証電子カルテシステム


The concept of meaningful use rested on the '5 pillars' of health outcomes policy priorities, namely:
  1. Improving quality, safety, efficiency, and reducing health disparities
  1. Engage patients and families in their health
  1. Improve care coordination
  1. Improve population and public health
  1. Ensure adequate privacy and security protection for personal health information


そういう高尚な概念に基づくEHR(電子カルテ)システムとMeaningful Use

医師たちは、その高尚なEHRに、「よく順応し、使用感よく、そして、使いこなしているか?」

米国内臨床医師・オフィスベースのプライマリケア医・専門医1820名への郵送調査
basic EHR保有報告は43.5%、meaningful use criteria合致するEHR使用は9.8%
患者住民管理のためのコンピュータ化システムはまだ普及せず
調査を含む患者住民管理タスクに関して何らかのコンピュータ化システムはその半数未満
これらのシステム導入している医師たちの使用感は、様々。
Meaningful Useクライテリア合致電子カルテを持つ医師たちは、容易さのためのrate panel managementのrating合致してない電子カルテより有意に多かった。

2012年の"Meaning Use criteria"合致電子カルテ使用は少なく委員会管理タスクのためのコンピュータシステムはまだ困難。
電子カルテデータ入力能力が技術による将来性を必ずしも担保してないというエビデンスが加わった。

Meeting Meaningful Use Criteria and Managing Patient Populations: A National Survey of Practicing Physicians
Catherine M. et. al.

解説:Just 1 Doc in 10 Meets Meaningful Use Criteria
By Kathleen Struck, Senior Editor, MedPage Today
Published: June 05, 2013

2013年1月5日土曜日

ICTに基づく遠隔集中治療管理はコスト・プロフィットに見合わない可能性

 選挙以降、あらゆる面で無能なわりに暴走する民主党に変わり、小泉時代の上げ潮派が行政のトップを席巻しつつある。 彼らは特定業種の利権だけで動き、医療そのものののコスト・プロフィットを無視した悪の実績がある。

 “ICT(IT)という技術を用いればなんでも効率化ができる”と妄想もしくは虚言を尽くす団体がいて、かれらが上げ潮を巻き込んで、結果的には、非効率的な医療となり、現場に手枷足枷を作る可能性が高くなった。



かれらの好きな遠隔医療の一例である、“tele-ICU”のシステマティック・レビュー及び解析

tele-ICUの導入コストはかなりあり、コスト・プロフィット上の病院へのインパクトは不明。データ累積により明らかになるまで、臨床医・行政は臨床上、経済上の観点に重きを置いた上で、このテクノロジー導入には、斟酌が必要である。

The Costs of Critical Care Telemedicine Programs: A Systematic Review and Analysis
Gaurav Kumar et. al.
CHEST. 2013;143(1):19-29 doi:10.1378/chest.11-3031
tele-ICU導入費用・初年運営コストは、モニター上のベッドあたり5万米ドルから10万米ドルに登る。
患者あたりの病院コストは、3千米ドル減少から5万6千米ドル増加

f Veterans Health Administration (VHA)のデータでは、導入・初年度運営コストはICUベッドあたり7万米ドルから8万7千米ドルとなり、減価償却法によりその試算は異なる。

IT(ICT) による現場介入を正当化するなら、必ず、予備的な実証を提示すべきである。
でなければ、税金の無駄遣いだけで無く、医療の現場に混乱をもたらすだけ・・・

新しい電子機器導入されると 、単にはしゃぐだけの馬鹿が医療の現場医に多いのも確か。

2012年11月29日木曜日

電子カルテ普及に伴い、”SOAP" から ”APSO”へ?

伝統的に、カルテのフォーマットとして、SOAP noteが勧められてきた。

http://en.wikipedia.org/wiki/SOAP_note

・ Subjective componet:はじめに主訴(Chief Complaint : CC)ありき、現病歴(History of Present Illness : HPI)、極力患者自身の言葉を用いた記録。特徴的症状および診断否定に役立つ徴候を含む。全身のレビューとなる所見。既往歴、手術歴、家族歴、社会歴、現行服薬内容、アレルゲンなど

・ Objective componet : バイタルサイン、身体所見、検査結果

・ Assessment : 診断、思考過程・意思決定を含む内容 
(鑑別診断を含む、徴候・診断の簡略的書き方が必要)
;POMR(Problem Oriented Medical Record)で記載する場合は、プロブレム番号やheading・subhedingをassesumentに記載

・ Plan : 患者の問題点へ治療予定を記載(検査オーダー予定、レントゲン検査予定、紹介、施行済み医療行為・薬物投与・教育など



米国の情報をみると、ITと医療に関しては、 EMR(Electronic medical record)あるいはEHR(Electronic health record)、PHR(Personal health record)といった、いわゆる電子カルテに関して、現場のニーズを踏まえた著作物・主張が目立ちはじめている。

 日本の行政施策は、“e-Japan”と称し、医療業界からのニーズを無視して、産業界の飯の種となるべく、無理矢理かつ非効率的に進められている。ソフ トバンク、NECや富士通などの言い分だけで動くのではなく、データマイニング・トランスレーショナルリサーチの将来性を見越し、統一化したフォーマット 作成が必要。電子カルテ導入しても他の業者への変更困難で、移行のため、多額の資金が必要という不可解な状況があり、それが一定以上の規模の医療機関への EMRの普及を妨げている実態がある。

EMRの将来性を期待するなら、各医療機関への導入は、国が負担し、そのサービス構築には現場のニーズが最優先されるべきなのである。


現場ニーズを優先する米国のEMRsでも、それほど満足度は高くないようだ。
多忙な現場で、SOAPのようなシステムは冗長で、速読性に乏しく、評判が悪い。

カルテの3つの要素は
1:患者病歴・検査身体所見・評価・ケアプランの文書化
2:公文書的側面
3:診療報酬請求の原本
である。

現場では、この要素をすべて満たし、速読性に優れたシステムが望まれる。


“SOAP”noteは、ロジック作成上自然だが、他者がみるには、速読性に欠ける。


“APSO”noteに置き換えることで、効率よく、記録をレビューできるという話が広がっているという話。


APSO notes: Improving the Readability of EHRs
 http://www.ucdenver.edu/academics/colleges/medicalschool/departments/medicine/GIM/education/ContinuingEducation/Documents/TMC%202010-2011/12-7-2010_LinCT.pdf

APSO needs to replace SOAP in EMRs
http://thehealthcareblog.com/blog/2010/04/11/apso-needs-to-replace-soap-in-emrs/

SOAP vs. APSO
http://cmiowiki.wikispaces.com/SOAP-APSO

Benefits and risks of SOAP

Benefits: SOAP は従来やりかたで、馴染まれている。このフォーマットの文書化は患者評価の従来の流れである 
Risks: 臨床医が求める情報は、AssessmentとPlanであり、それが文書の最後となっているため、クリックやスクロールを文章最後の行まで行わないとならないため、臨床に遅れと小さなフラストレーションをもたらす。

Benefits and risks of APSO

Benefits: APSO は、もっとも関連性のある情報を、迅速に見いだせ、時間短縮を医療者にもたらす 。このフォーマットにより、“A/P”部分に文書作成の重点化をもたらされるかもしれないのもう一つのベネフィット。“A/P”から開始することで重要点が強調される。これにより、医師は、明瞭な、簡明な思考となるよう努力する。
Risks: APSOは、新しいためなじみが無く、改良が必要。
 


 電子カルテならではのフォーマットの話・・・表示順番が簡単に変えられるということで・・・と、最初思ったのだが、どうも、思考過程までAPSOと考えてるようだ・・・

 他者の速読性・読みやすさのための記録形式である。記録としてはAPSOが優れていると思うのだが、思考過程としては、やはり、患者主訴orientedでなければならないと私は思うのだが・・・

2012年3月13日火曜日

iPadはレジデントの仕事効率を改善する

New iPadの画像改善にすごく期待しているところ・・・自炊pdf閲覧のため。それ以外、レントゲンプレゼンテーションに非常に役立つことに改めて気付いた。惜しむらくはもうちょっと軽くなればなぁ・・・と。

病院勤務医にとって、カルテ閲覧・入力が端末で可能なら随分仕事も楽になるだろう。端末数が限られている場合とか・・・・。勤務医時代のオーダリングシステムって端末が少なくて待ち時間長かったことを想い出した。


Impact of Mobile Tablet Computers on Internal Medicine Resident Efficiency
Patel et al.
Arch Intern Med.2012; 172: 436-438.
 

なんと、YouTubeを見るだけではなかった。

Archives of Internal Medicine で、115名のシカゴ大学内科レジデントでiPadを患者カルテ、病院のページングシステム、医学文献アクセスのため提供したところ、医師のefficiencyがタブレットコンピュータアクセスを有することで増加したかどうかを検討。

結果は肯定的だった。

タブレットコンピュータを持ち運ぶ前と4か月後を比較し、90%のレジデントがタブレットを仕事上用い、より効率的になり1日1時間ほど時間節約となったと報告。

自己報告データは、患者ケアを主眼としてオーダーのタイミングの観察により効果確認。

iPad所有前は午前7時ラウンド前までのオーダー5%増加。
time teams前までのオーダー8%増加により、病院から離れる時間が早くなった。

パーソナルモバイルコンピューティングの導入は、レジデントの効率を自覚的にも、客観的事実上も改善。

iPadをレジデントが持つことで、charting areaでのコンピュータ待ちが少なくなったことで、患者のもとに行く時間が多くなった。

しかしながら、iPadの効果に関して、Angry Birdのスコアに関する効果は調査されてない。

ソース:http://www.latimes.com/health/boostershots/la-heb-ipad-residents-20120312,0,3372357.story






こういう報告の一方で・・・

電子カルテは医療費コスト増大につながる 2012年3月7日
http://kaigyoi.blogspot.com/2012/03/blog-post_3304.html

電子カルテ・臨床決定サポート電子化システムは未だ医療の質の改善をもたらさない
2011年 01月 25日
http://intmed.exblog.jp/11987200/


医療の電子化そのものがすべて効率化につながるわけではない
IT化のコスト・ベネフィット・有害性に関して、個別的に検討が必要である

2012年3月7日水曜日

電子カルテは医療費コスト増大につながる

“カルテの電子化は医療費節減に役立つ” ・・・ って、ウソ


製造メーカーは800億ドル節減できると大嘘をこいていたが、 “画像診断や検査のオーダーかえって増えてコスト増加につながった。”

Giving Office-Based Physicians Electronic Access To Patients’ Prior Imaging And Lab Results Did Not Deter Ordering Of Tests
Health Aff March 2012 31:3488-496; 

  • 電子画像へのPoint-of-careアクセス、時に、電子カルテを通して、画像検査オーダー尤度40%-70%増加と関連。電子カルテが無い場合、12.9%のオーダーだが、電子カルテがある場合18.0%
  • 男性より女性の受診時、マンモグラフィーや超音波を反映していると思うが、より画像診断が多くなる。
  • 外科医などの専門医では、プライマリケア医より画像診断が多くなる
画像診断が多くなるから悪いという訳ではないだろうが、メーカーは医療の効率化で、医療コスト削減につながると言っていたはず・・・ ペテンに引っかかったわけである。


Electronic Access For Physicians To Prior Tests Did Not Reduce Costs
March 5th, 2012  by Chris Fleming

Digital Records May Not Cut Health Costs, Study Cautions
By STEVE LOHR
Published: March 5, 2012
http://www.nytimes.com/2012/03/06/business/digital-records-may-not-cut-health-costs-study-cautions.html?_r=1&ref=opinion

Do Electronic Medical Records Save Money?
Published: March 6, 2012
http://www.nytimes.com/2012/03/07/opinion/do-electronic-medical-records-save-money.html







日本は、このペテンに、政府・行政・マスコミが荷担してるから始末が悪い


電子カルテ 医療コスト”、“医療 IT 医療コスト”とググると、ペテン師がいっぱい見つかる。

2012年1月23日月曜日

RCT: "Cybercycle" Exergaming :高齢者認知機能改善目的のゲーム

2050年までに認知症は1億人に到達する。認知症減少のための介入が考案中。運動は認知機能に対しベネフィットを有するが、少数の老人しか運動をしない。バーチャル・リアリティー促進的運動、”exergame”をこれの使おうとする試み


exergame研究は良好な結果をもたらした。


Exergaming and Older Adult Cognition: A Cluster Randomized Clinical Trial
Am J Prev Med. 2012;2:109-119.

仮説:
1.virtual reality tours (“cybercycle”)を用いることで、運動機能・臨床状態を、従来の運動より改善?
2.運動努力は改善をもたらすか
3.brain-derived neurotrophic growth factor (BDNF)が増加するか?


Multi-site cluster randomized clinical trial (RCT)
3ヶ月の cybercycling vs 従来の運動 で、認知機能評価


Intent-to-treat analyses

年齢・教育補正クラスターランダム化で、、複合運動実践機能に関し有意なgroup x time interaction判明  (p=0.002)
cybercyclingは、伝統的運動よりmedium effectを有する(d=0.50)
Cybercyclistは、23%MCIの臨床的発症を減少。
運動努力とフィットネスは比較可能で、他のメカニズムが考えられる。
cybercyclist内での、BDNFとの有意なgroup x time interaction(p=0.05)は神経可塑性促進を示唆する。

Primary Cognitive Outcomes: Mean Difference From Baseline
運動遂行機能 Cybercycle (n= 38) 対照 (n= 41) P 値
Color trails difference -15.94 9.743 0.007
Stroop C -6.59 0.56 0.05
Digits backwards 0.36 -0.83 0.03






2012年1月20日金曜日

高齢者:個性変容可能: Sudoku、クロスワードなどで新しいことへの探求性を開眼




高齢者へのSudokuやクロスワード・パズルを含む認知トレーニングは、新しい経験を開眼することに! 


"shifts in openness or willingness to seek out new and cognitively challenging experiences"という文書から、”openness”を翻訳すれば、”開眼”と言う言葉が妥当と考えた。

medpage(http://www.medpagetoday.com/Geriatrics/GeneralGeriatrics/30752)解説から・・・


16週間のinductive reasoningのトレーニング後、新しいactivityをトライする意志が対照群に比べ増加(P<0.05)したという報告

Joshua Jackson ( Washington University in St. Louis, Psychology and Aging)

高齢者はパーソナリティーの変化をもたらし、新しいこと、、知的チャレンジを見いだし、新規探求性への道へつながることとなる。高齢者に認知機能をより豊かにするような数多くの介入がデザインされたが、それへの開眼するような試みは少なかったと筆者ら。

筆者らの説明だと”認知機能改善を目的とする介入がパーソナリティー特性の変化までもたらす”という仮説の証明。

72.9歳の高齢者で、主に白人(94%)。平均的には教育としては15.5年。
仕事で15時間あるいはボランティアで週15時間過ごす場合には研究に参加しなくても良いとし、除外クライテリアは最近3年間卒中、積極的癌治療、MMSE 24未満

被験者を介入群、wait-list control群にランダム割り付け。研究評価完成に対し研究者に報酬。介入群85名は92%完遂。対照群は98被験者89%完遂。

介入は、クラスルームベースの"inductive reasoning(帰納的推理) training program"で、novel pattern recognitionを主としたものからなり、自宅施行を主にしたSudokuやクロスワードパズルをおこなった。パズルセットは前週のパフォーマンスをベースとした個別スキルレベルに応じて行った。レベルに達したとき、難易度を上げる。

パーソナリティー特性や帰納的推理テストを、介入前、期間中、介入後施行。二次latent growth modelを"openness to experience"のトレーニング効果として評価解析する。


検査前は、"openness to experience"と"帰納的推理スキル"の組み合わせ指標に2群差は認めず。

トレーニングにより"帰納的推理"能力が対照群比較で増加(P<0.05)。


著者らは、トレーニング群でpost-test openness scoreが対照群より高値であると報告し、帰納的推理の変化はopennessの変化に影響を与えないことも見いだした(z=1.47)。則ち、認知機能介入は、opennessに対し帰納的推理技術以上に、影響を与えた。

"(このタグは)使える”、”使えない”ということが、これらの研究で使われており、”これを使える”ということがより"open”になる・・・"openness to experinece"は健康状態をより良好西、死亡率リスクを減少させることにつながる・・・と筆者ら(の暴走?)。



研究の限界としては、メカニズムとして、"openness"変化を説明出来ず。帰納的推理トレーニングのためなのかどうかを直接検討した研究ではないということも。
個性が非心理薬理学的介入により変容したことを示す最初の研究の一つと著者らは胸を張っている。

Jackson JJ, et al "
Can an old dog learn (and want to experience) new tricks? cognitive training increases openness to experience in older adults"
Psychology and Aging 2012; DOI: 10.1037/a0025918.




noteへ実験的移行

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