2014年1月21日火曜日

シダトレン ;スギ花粉減感作療法 ・・・ 今年4月予定 : 適正使用管理体制

 https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/45169/Default.aspx

▽シダトレンスギ花粉舌下液200JAU/mLボトル、同舌下液2000JAU/mLボトル、同舌下液2000JAU/mLパック(標準化スギ花粉エキス原液10000JAU/mL、鳥居薬品):「スギ花粉症(減感作療法)」を効能・効果とする新投与経路医薬品。再審査期間6年。減感作療法を目的とした皮下注薬はあるが、舌下液は初承認で、海外未承認。
スギ花粉から抽出したエキスの舌下液剤。原因アレルゲンを直接舌下に滴下することで、アレルゲンに対する過敏性を減少させる。皮下注製剤では、数年間の治療で寛解状態に至ることが確認されているが、皮下注薬では通院を要するほか、稀ではあるものの重篤なアナフィラキシーショックがあった。舌下液では治療アドヒアランスの向上や副作用の低減が見込まれる。舌下液の治験では、2シーズンにわたり毎日投与することにより鼻症状の有意な低下が確認された。

シダトレン適正使用管理体制:処方は企業主催の講習を受けた医師のみとし、調剤の際も当該医師が処方したことを確認する流通管理を行い、適正使用を図る。

http://nk.jiho.jp/servlet/nk/release/pdf/1226642696262

10代女性サッカー選手のスポーツ震とう:発生後もプレイ継続多い

スポーツ震とうについての話題が上ることが多くなってるが、中等学校クラスのアスリートの脳震盪については研究少ない。前向きコホート4サッカークラブ、351名のエリート女性サッカープレイヤー(11−14歳)を対象に検討。

351名のうち、43742時間のべ暴露中、脳震とう事故59。シーズンあたり13.0%、1千運動時間あたり1.2(95% CI, 0.9 - 1.6)
症状期間は中央値で、4.0(平均 9.4)日間。
ヘディングが脳震とうの30.5%
継続症状があるプレイヤーは回復時間がかかり(16日 vs 3日)、情緒易変性(15.0 vs 3.5日)、雑音への過敏性(12.0日 vs 3.0日)、記憶障害(9.0日 vs 4.0日)、吐き気、注意集中異常(9.0日 vs 2.0日)期間が長くなる。
多くのプレイヤーは症状あるもプレイ継続し、医療接触は半数弱。


Concussion Among Female Middle-School Soccer Players
John W. O’Kane, et. al.
JAMA Pediatr. Published online January 20, 2014. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.4518






人生を楽しむこと → 機能障害リスク低下、高齢時移動機能改善につながる

うつうつと暮らし、人生を楽しむ余裕がない場合、その後、なんらかの機能障害を発生しやすい。逆に、楽しみをもつと、そのリスクが減る。

なんて、教訓的な話・・・


Enjoyment of life and declining physical function at older ages: a longitudinal cohort study
Andrew Steptoe,  et. al.,
CMAJ January 20, 2014 First published January 20, 2014, 
doi: 10.1503/cmaj.131155 
背景: ポジティブな情緒的well-being(i.e. 幸福感、楽しい感じ)は、寿命を長くし、重症疾患発生を減少させる。 目的は、生活を楽しむこと(Enjoyment of life)は機能障害リスク減少予測となるか、8年間、大規模住民サンプルで検討。

方法: 60歳以上の3199名男女(English Longitudinal Study of Ageing)アンケート前向き解析
Enjoyment of life 評価は、アンケート。
アウトカムはADLアクティビティ障害2つ以上、歩行試験上歩行速度
共役要素は、社会住民統計指標要素、ベースラインの健康状況・うつ症状、移動機能・健康行動

結果: 日常生活活動性障害2つ以上の問題が4.4%で出現。
enjoyment-of-life(生活楽しみ具合)3分位での障害発生比率:最大 4.4%、 中等度 11.7%、最小 16.8%
共役要素補正後、日常生活障害発生(enjoyment-of-life:最小vs最大)オッズ比  1.83 (95% 信頼区間 1.13–2.96)
8年後の歩行速度は、歩行速度・他の共役速度補正後、ベースラインの"enjoyment-of-life"と相関 (p < 0.0019
ベースライン時70最未満に限定したときも、結果は同様。

解釈: 観察研究で有り、原因的結果は論述できない。しかし、人生を楽しむことが少ないなら、その後の障害や高齢者移動機能と関連するエビデンスを提供したと考えられる。


小児市中肺炎:狭域vs広域スペクトラル抗生剤使用 ・・・ 効果差認めず

Comparative Effectiveness of Empiric Antibiotics for Community-Acquired Pneumonia
Pediatrics Vol. 133 No. 1 January 1, 2014 pp. e23 -e29
(doi: 10.1542/peds.2013-1773) 

多施設後顧的コホート研究で、2ヶ月齢から18歳までのカルテ調査
入院滞在日数と関連コスト比較


492名、域スペクトル薬剤(ペニシリン・アンピシリン単独) 52%、広域スペクトラム薬剤(セフトリアキソン、セフォタキシム非経口投与単独) 48%

補正解析で、狭域群の方が10時間ほど入院時間短い
酸素期間、発熱期間、再入院に差を認めず

平均標準化コスト、平均1日毎薬剤コスト有意差認めず



Narrow Vs Broad-spectrum Antimicrobial Therapy for Children Hospitalized With Pneumonia
Pediatrics peds.2013-1614

域スペクトル薬剤(ペニシリン・アンピシリン単独
広域スペクトラム薬剤(セフトリアキソン、セフォタキシム非経口投与単独)

LOS(入院滞在期間中央値)(n=15,564):3(IQR 3 - 4)日間
LOSは狭域vs広域の差認めず(補正後)

同様に、入院2日間でのICU入室比率差認めず(aOR 0.85 95% CI, 0.25 - 2.73)、14日内の再入院差認めず(aOR 0.85; 95% CI, 0.45-1.63)

狭域治療は、広域治療と、入院コスト、エピソードあたりのコストは同様

noteへ実験的移行

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