2017年2月4日土曜日

地域在住高齢者への運動プログラムは転倒予防効果:ただ条件が伴う

地域在住高齢者への運動プログラムは転倒予防効果有り



だが、この一節に少々驚く
There was no evidence of a fall prevention effect of exercise in residential care settings or among stroke survivors or people recently discharged from hospital.:居宅ケア環境、卒中後生存、退院直後においては、運動による転倒予防効果エビデンス認めず
さらに、メタアナリシスだと、効果もたらすには

  • 中等度・強度バランストレーニングプログラム介入可能な例
  • 週3時間以上の運動

という条件がつきそうだ





Exercise to prevent falls in older adults: an updated systematic review and meta-analysis.
Br J Sports Med. 2016 Oct 4. pii: bjsports-2016-096547.
PubMed: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27707740

19,478被検者、88トライアルからの99比較解析

総括すると、運動プログラムからの効果について
バランス目的及び運動週3回超の運動プログラムでは、地域居住老人での転倒率21%減少 (pooled rate ratio 0.79, 95% CI 0.73 to 0.85, p < 0.001, I2 47%, 69 comparisons)

これらの変数では、トライアル間heterogeneity 76%、組み合わせにより転倒 39% (incident rate ratio 0.61, 95% CI 0.53 to 0.72, p < 0.001)減少を意味する







以下疾患でも運動は転倒予防効果を示す
・パーキンソン病  (pooled rate ratio 0.47, 95% CI 0.30 to 0.73, p=0.001, I2 65%, 6 comparisons)
・認知障害(pooled rate ratio 0.55, 95% CI 0.37 to 0.83, p=0.004, I2 21%, 3 comparisons)

居宅ケア環境、卒中後生存、退院直後においては、運動による転倒予防効果エビデンス認めず





メタ解析






エビデンス構築無視の(体裁だけで)やれば良い・・・という廃用予防施策(医療・介護のリハビリテーションや地域保健活動を含め・・・)って、転倒リスク予防にほんとに役立ってるのだろうか?

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