2020年5月8日金曜日

Covid-19感染性は気候と関連性認めなったという中国大陸の報告

摂氏20℃程度までしか上がってないので、日本の今の気候に適応できるかは不明だが、さしあたり、中国の一地域の情報としてだが、気温や紫外線暴露とCovid-19伝播に関連性は認めなかった

世界各地、特に、秋口から冬となっている南半球のオーストラリアやニュージーランドなどでの気象要因と再生算数との関連が知りたいものだ

ブラジルについては・・・
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)31095-3/fulltext

ブラジルは5月7日時点でのtrajectoryではまだ減少トレンドに至ってないようだ
https://aatishb.com/covidtrends/


ニュージーランドやオーストラリアは既に収束トレンド?





No association of COVID-19 transmission with temperature or UV radiation in Chinese cities
Ye Yao, Jinhua Pan, et al.
European Respiratory Journal 2020 55: 2000517;
DOI: 10.1183/13993003.00517-2020
https://erj.ersjournals.com/content/55/5/2000517

2020年3月9日時点で10例未満の確認症例が224都市(湖北省外207、湖北省内17)からの累積確認症例数を用い、2020年2月10日(中国COVID-19のピーク時)時点で50例以上の確認症例が62都市(湖北省外50、湖北省内12)からの基本再生産数(R0)を算出した。R0とは、完全に感染可能な集団において、初期感染個体から発生する二次症例の予想数を意味する。R0<1の場合、無病均衡は局所的に漸近的に安定であり、R0>1の場合は不安定である。このように、R0は閾値パラメータである。

Rを用いて、COVID-19の散布性と気象要因(気温、相対湿度、紫外線放射量を含む)との関連を評価した。特に、224都市について、1月初旬から3月初旬までの毎日の気温、最高気温、最低気温、相対湿度、紫外線放射量(EDDデータ)を平均化した。重回帰法を用いて、気象要因と累積罹患率および同期間のR0との関連を探った。

相対湿度と紫外線を調整した結果、図1aに示すように、湖北省内外の都市では、気温と累積発生率(χ2=5.03、p=0.28)およびR0(χ2=0.93、p=0.92)に有意な相関は認められず、COVID-19の散布性は気温の上昇に伴って変化しないことが示唆された。同様に、図1bに示すように、気温と相対湿度を調整しても、紫外線は累積発生率(χ2=5.50、p=0.24)およびR0(χ2=0.91、p=0.92)と有意な関連を示さず、COVID-19の散布性は紫外線曝露の増加に伴って変化しないことが示唆された。また、相対湿度、最高気温、最低気温とCOVID-19の累積罹患率やR0との間には有意な関連は見られなかった。









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