2017年2月28日火曜日

低出力超音波パルス(LIPUS)による骨折治療法・・・効果に疑念

低出力超音波パルス(LIPUS)による骨折治療法をあまねく検討しているか分からないが・・・かなり否定的な報告

LIPUSでは高品質エビデンス上新規骨折患者において、臨床的アウトカムを改善せず、レントゲン上の治癒に関する効果も無い


”骨癒合期間を40%近く短縮:二重盲検試験により、骨癒合日数の有意な短縮効果が認められています”という宣伝を見受けるが・・・RCTシステマティックレビューレベルでは疑問視


Low intensity pulsed ultrasound for bone healing: systematic review of randomized controlled trials
BMJ 2017; 356 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j656 (Published 22 February 2017)
Cite this as: BMJ 2017;356:j656


26のRCT、サンプルサイズ30(range 8-501)
脛骨・鎖骨検討のバイアス・リスクの少ない4つのトライアルがもっともエビデンスとして価値があると判断。


対照群と比較して、LIPUSは

  • 職場復帰までの期間短縮せず  (パーセント表示の差: 2.7% later with LIPUS, 95% 信頼区間 7.7% earlier to 14.3% later; moderate certainty) 
  • その後の手術数減少せず (risk ratio 0.80, 95% 信頼区間 0.55 to 1.16; moderate certainty)
  • 疼痛、過重負荷までの日数、レントゲン的治癒に関して、その効果は検討によるばらつき大きい


3つのアウトカム全てで、バイアスリスクの低いトライアルではLIPUSのベネフィット示せず、バイアスリスクが高いトライアルでベネフィット示唆( interaction P < 0.001)

バイアス低リスクトライアルでのみ対象としたとき、LIPUSでは

  • 過重負荷までの日数減少せず (4.8% later, 4.0% earlier to 14.4% later; high certainty)
  • 4−6週間の疼痛減少せず (mean difference on 0-100 visual analogue scale: 0.93 lower, 2.51 lower to 0.64 higher; high certainty)
  • レントゲン治癒までの日数減少させずg (1.7% earlier, 11.2% earlier to 8.8% later; moderate certainty)






日本では、財務省あたりが、高品質エビデンスで効果の無い治療を認可している厚労省に対して文句を言えるかどうか(省庁間力関係)、関係団体から政治家への働きかけによる防御アクション(関係団体圧力、政治的作用)などからかんがえて、まぁ当面ほったらかしでしょうけどね・・・

COPD: GOLDグループBの特性

GOLD2017
http://goldcopd.org/wp-content/uploads/2016/12/wms-GOLD-2017-Pocket-Guide.pdf



FEV1予測比と独立したグループ分けとなっているわけだが、以下の論文は以前のグループ分けだと思う(論文受領時期から推定して・・・)



Group Bは急性増悪リスクは少ないが呼吸困難高度のグループ
無理矢理群別しているので、当然、異質性が高く、現行喫煙関連肺機能減衰顕著なサブグループの存在もあり
これらグループB内の悪化要素群を前もっと選別し治療戦略としてどのような工夫をするかが課題となろう



Characteristics and longitudinal progression of chronic obstructive pulmonary disease in GOLD B patients
Philip J. Lawrence, et. al.
BMC Pulmonary MedicineBMC series – open, inclusive and trusted201717:42
http://bmcpulmmed.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12890-017-0384-8


307名の重症COPDベースライン評価、12ヶ月後再評価
107名、28.9%がグループB
GOLD A群と同様のFEV1(予測値比 66%)
しかし、GOLD B群は、GOLD A軍と比較して、現行喫煙多く(p=0.031)、慢性気管支炎合併多く(p=0.0003)、心血管疾患併発多い(p=0.019)

12ヶ月後、GOLD B群の25.3%がGOLD D群へ移行
これらの患者である不安定群は、B群安定群より、健康状態や症状悪化 (SGRQ-C Total, 50.0 v 41.1, p = 0.019 and CAT, 21.0 v 14.0, p = 0.006) 、FEV1低下 (60% v 69% p = 0.014) 。




最後の一文、悪化したから、B群→D群なんだろう・・・とつっこみたい

いわゆる“ツボ”に電気刺激を与えることで、COPD患者の呼吸困難改善効果あるのか?

いわゆる“ツボ”に電気刺激を与えることで、COPD患者の呼吸困難改善効果あるのか?

結論から言えば、有意差はあるものの、MCIDから考えれば微妙


Research Article
Acu-TENS Reduces Breathlessness during Exercise in People with Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine
Volume 2017 (2017), Article ID 3649257, 7 pages
https://doi.org/10.1155/2017/3649257


背景:労作性呼吸困難はCOPD患者の身体活動レベルを限定することとなる。ランダム化二重盲検交差試験で、acupointにおいて経皮的電気的神経刺激法であるAcu-TENSのCOPD患者の運動中息切れへの効果を評価。 
研究方法:21名の被検者、1週毎2介入後受診時評価、平均%予測FEV1 %
各々の介入日において、2回の耐久性シャトルウォーク試験(ESWT)、すわなち、Walk1とWalk2を施行。
Walk1は介入無し、Walk2はAcu-TENS vs Sham-TENSを施行(ランダム順)、45分間とWalk2中。ESWT時間とWalk1とWalk2の各々の介入日のisotime時の呼吸困難スコアを比較。ESWT時間とisotime呼吸困難の群間差も比較。

結果:Walk1とWalk2のisotimeにおいて、Acu-TENSは呼吸困難減少( -0.8 ポイント (95%, CI [信頼区間] -0.2 〜 -1.4)、しかしSham-TENSでは有意減少認めず[0.1 point (95% CI −0.4 to 0.6)]

Sham-TENSに比べ、 Acu-TENSは呼吸困難有意減少  −0.9 point (95% CI −0.2 to −1.6) 、ESWT中、群間差有意性認めず


結論:Acu-TENSでCOPD患者のウォーキング中呼吸困難改善するも、歩行距離伸ばさず



そもそも 呼吸困難度 -0.8ポイントって、MCID超してるのだろうか?
" 0–10-category-ratio Borg scale "を用いての検討と記載されている
mBorgに関しても1程度がMCIDと思われ、臨床的な意味が無い・・・と言う結論でもおかしくない




2017年2月27日月曜日

男性:持久性訓練は性欲を低下する?

"exercise-hypogonadal male condition"とも表現される状態
運動へのadaptationメカニズムの一つではないかとも考察されている
J Endocrinol Invest. 2014 Jan;37(1):13-24. doi: 10.1007/s40618-013-0006-0. Epub 2014 Jan 8.


持久性訓練:endurance trainingに関してだが、長期トレーニングはその強度が高いほど、期間が長いほど、libidoスコア減少と関連する。



sexual disorderとして治療する場合、endurance trainingの程度もひとつのアドバイスとして考えられると筆者結論


NYTimes誌に専門家からの反論記載され、アンケートによる調査で有り、トレーニング疲れに過ぎないかもしれないと判断されてもしかたないメカニズム未検討と批判されているのでご注意を
https://www.nytimes.com/2017/02/22/well/move/men-is-exercise-putting-a-damper-on-your-sex-life.html


救急部門:呼吸困難患者へのPoint-of-Careエコーの実用性と診断信頼性

COPD/喘息・肺塞栓診断workupはその疑いが強い場合はPoint-of-Careエコー優先より標準救急部門workupの方が優位だが、エコー優先の方が心不全の場合は優位
それ以外は同等・・・と歯切れが悪い

だが、結論は、呼吸困難患者にとってPoCUSは実用性が高く、信頼性も高い診断ってことになってる


呼吸困難患者ではCXR、CTなど起こ縄rテイルが、妊娠など放射線禁忌・慎重例で、ベッドサイドのでのPoint-of-Care:POCとしてエコーの役割重要
さらに、肺超音波検査(LUS)として肺浮腫(pulmonary edema)、気胸、肺炎、胸水の存在重要で、緊急心エコー(ECHO : emergency echocardiography)をER医師同時施行は重要で、心腔拡大、左室駆出率推定、心嚢液貯留など心原性疾患鑑別に役立つ。
下大静脈(IVC)径と呼吸性変動は右室圧の間接的評価、volume status評価に役立つ。



2017年2月25日土曜日

水タバコ(みずタバコ)の受動喫煙は巻きたばこを直接吸うのと同じ悪影響あり


水タバコ(みずタバコ)


水タバコのひとつのセッションは通常の「紙巻きたばこ」より使用時間が長い。 紙巻きたばこ使用は5−7分あたり8−12回、40−75ml吸引で、約0.5〜0.6リッター。 対し、水タバコは20−80分と長く、50−200puff吸引し、0.15〜1リッター吸入する。おそらく1回の水タバコセッションで100本分の紙巻きタバコを吸うのと同様。 ニコチンは水溶性であるが、水タバコは依存症を生じるに十分なニコチン暴露あり。 一次・二次喫煙とも紙巻きタバコと同様の悪影響あり。
http://www.who.int/tobacco/global_interaction/tobreg/Waterpipe%20recommendation_Final.pdf





Kinetics of exhaled carbon monoxide following waterpipe smoking indoors and outdoors
Agnes Juhasz et. al.
Chest. Published online February 23, 2017. 10.1016/j.chest.2017.02.006





屋内セッションで紙巻きタバコ使用者より 〜7.5倍ものeCO濃度で、水タバコ使用終了後も10時間にわたり増加。水タバコの受動喫煙者は、アクティブな紙巻きタバコ一次喫煙者と同じレンジのeNOレベル。
屋内セッションに比べ、屋外の環境で、アクティブな水タバコ一次喫煙eCO濃度は減少。
しかしながら、そのレベルは、屋内セッションの紙巻きタバコ一次喫煙者に比べれば未だ高い。
尿中コチニン濃度も同等。







 アイコスなどの受動喫煙・環境喫煙の評価は? 麻生財務大臣の非常識発言が国会でスルーされる昨今、電子タバコの害を正面から向き合う行政が日本にはないのではないかと心配になる。


喫煙と肺がん「そんな関係あんの?」愛煙家・麻生氏発言

http://www.asahi.com/articles/ASK2P5TR7K2PULFA023.html



いわゆる(アホ)民進党も、こちらを追求しろよ。揚げ足取りしてないで・・・

民族別NO呼気濃度

正常者NO呼気濃度民族比較となっているが・・・機器による測定差の影響が大きい印象をうける


Does ethnicity influence fractional exhaled nitric oxide in healthy individuals? A systematic review Tamara L. Blake, et.al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.02.007
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2606377


<原図改変>



日本人は比較的低値でよりコーカソイドが低値?

Ko ら、 Kimらの論文とも Sievers NOA280iを使用
Matsunagaらの論文は NIOX MINO、中国のWongらの論文も同様 

2017年2月24日金曜日

COPD:脂肪蓄積と臨床的アウトカム

脂肪異所性蓄積と臨床的アウトカムの関連


BMIと体組成の大まかな指標で、脂肪蓄積部位毎の臨床的アウトカムの関連はあきらかでない。BMIよりはbody shapeの重要性も示唆され、ECLIPSEコホートでの検討


1)COPDは、腹部と筋肉内での異所性蓄積と関連するか?
2)脂肪蓄積はCOPDの発現、機能や健康状態減弱などに、FEV1、急性増悪、死亡率、心血管合併症へ影響をもたらすか?

COPDが異所性脂肪蓄積増加と関連しており、臨床的アウトカムにも関連しているという仮説検証を行いたいとの趣旨


COPDで明らかになったもの

  • 内臓脂肪とベースラインの糖尿病・GERD存在の関連性
  • 筋肉内脂肪増加(=筋肉萎縮)と心血管合併症の関連性



メタアナリシス:脳内出血(ICH)急性期での降圧治療に関して、より積極的に行うべきか?

脳内出血(ICH)急性期での降圧治療に関して、より積極的に行うべきか?


theAntihypertensive Treatment of Acute Cerebral Hemorrhage (ATACH)-II trialがこのメタアナリシスで中心を占めている

ureshi AI, Palesch YY, Barsan WG, et al. Intensive Blood-Pressure lowering in patients with acute cerebral hemorrhage. 
N Engl J Med (10.1056/NEJMoa1603460 Published Online First: 8 June 2016). 
収縮期血圧 110-139 mmHgターゲット:強化降圧
収縮期血圧 140-179 っmHgターゲット:標準降圧


メタアナリシスによると、強化降圧加療にて死亡率増加証拠認めず、機能的アウトカム改善として臨床的意義ある改善は認めない
ただ、ICH病巣広がりは抑えられている可能性がある

RCTエントリーされている症例に限定された話であり、強化降圧禁忌例は排除されているので解釈上注意必要


Intensive blood pressure lowering in patients with acute intracerebral haemorrhage: clinical outcomes and haemorrhage expansion. Systematic review and meta-analysis of randomised trials
Gregoire Boulouis, et. al.
http://jnnp.bmj.com/content/early/2017/02/18/jnnp-2016-315346

ICH 4360名メタ解析
強化降圧治療 vs 標準治療割り付け

3ヶ月め死亡率は両群同等 (OR: 0.99; 95% CI: 0.82 to 1.20, p=0.909)

強化降圧治療は、3ヶ月死亡率低下、dependency risk減少に関する非有意な傾向あり (OR: 0.91; 95% CI: 0.80 to 1.02), p=0.106)


強化降圧は、より規模の大きいRCTにおいて特に、ICH広がりリスク低下の傾向あり (OR: 0.82; 95% CI: 0.68 to 1.00, p=0.056)



2017年2月22日水曜日

リンパ脈管筋腫症(LAM): シロリムス+ヒドロキシクロロキン 第1相臨床治験

医師人生に一度遭遇するかどうかの疾患だが・・・専門医としては常に念頭に置くべき疾患でもあるLAM


難病情報センター | リンパ脈管筋腫症(LAM)(指定難病89)

オーファン/ドラッグとして承認されている:シロリムス
http://www.bmrctr.jp/lam/pdf/20140704_lam.pdf



autophagy inhibitorとしてのhydroxycholoroquine併用 phase 1臨床トライアル



Sirolimus and Autophagy Inhibition in LAM: Results of a Phase I Clinical Trial
Souheil El-Chemaly, et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.01.033


14名インフォームドコンセント
13名治療し、3つの治療コホートとしてヒドロキシクロロキン 200mgと400mgとエスカレートし、さらなる治療相として 400mg投与量まで
最頻副作用は粘膜炎、頭痛、下痢
薬剤重大副事象報告無し

セカンダリ・エンドポイントとして、24週後肺機能改善、48週後時点での肺機能減少改善

高用量治療相を個別検討し、FEV1、FVCは48週後jも安定、6分間歩行距離はベースラインに次第に復す状況

スタチンによるがん死亡率抑制効果

WHIコホート報告なども最近あり
Statin use and all-cancer survival: prospective results from the Women’s Health Initiative
British Journal of Cancer 115, 129-135 (28 June 2016) | doi:10.1038/bjc.2016.149
http://www.nature.com/bjc/journal/v115/n1/full/bjc2016149a.html

目新しくはないのだが・・・


スタチンによるがん死亡率抑制効果の日本人での報告

コレバイン(コレスチミド)などの陰イオン交換樹脂(レジン:resin)の優秀性が目立つのだが・・・背景因子補正十分かどうか?




Statin use and all-cause and cancer mortality: BioBank Japan cohort
Hiroshi Yokomichia, et. al.
BioBank Japan Cooperative Hospital Group
Journal of Epidemiology  11 February 2017 
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0917504016301095
http://dx.doi.org/10.1016/j.je.2016.12.011

スタチン単剤とライフスタイル修正治療患者では、生存率曲線に関しほぼ明確
スタチン使用は非有意だが、直腸結腸癌関連死亡率に関して防御的可能性あり

このコホートでの死亡率最小はレジン単剤


高齢男性:テストステロン維持療法にて骨密度・骨強度改善


テストステロン:原因不明・原因特定貧血治療効果 https://kaigyoi.blogspot.jp/2017/02/blog-post_22.html

上記でも懸念記載したが、ホルモン補充療法には十分なリスクマネージメント必要と思うのだが、国内外含め、あまり熟慮されてない論評が目立つ

以下はテストステロン低値確認された高齢者へのトライアルなので、肯定的に評価したいと思う

臨床的意義検討必要




Effect of Testosterone Treatment on Volumetric Bone Density and Strength in Older Men With Low Testosterone
A Controlled Clinical Trial
Peter J. Snyder,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online February 21, 2017. doi:10.1001/jamainternmed.2016.9539



脊柱と股部の椎体骨密度(vBMD)をベースラインと12ヶ月目定量的CTにて評価

平均[SD] 72.3 [5.9]歳、白人比率 86%、BMI 31.2 [3.4]の主に肥満高齢者が目に浮かぶ

介入はテストステロン値維持 vs プラシーボ 

平均脊柱骨梁部vBMD  (7.5%; 95% CI, 4.8% to 10.3% vs 0.8%; 95% CI, −1.9% to 3.4%; treatment effect, 6.8%; 95% CI, 4.8%-8.7%; P < .001)
脊柱椎体骨梁強度 (10.8%; 95% CI, 7.4% to 14.3% vs 2.4%; 95% CI, −1.0% to 5.7%; treatment effect, 8.5%; 95% CI, 6.0%-10.9%; P < .001)
椎体末梢骨、椎体骨梁、末梢骨なども改善



テストステロン:原因不明・原因特定貧血治療効果

骨髄性疾患など既存疾患鑑別されているかどうか?
また、テストステロンによるホルモン依存的腫瘍や造血系疾患増悪だけでなく、結腸癌などへの悪影響懸念もありそのままこの結果を受け入れて良いかどうか熟慮必要と思う
http://munews.missouri.edu/news-releases/2014/1210-testosterone-may-contribute-to-colon-cancer-tumor-growth/

また、正常域を超したHb増加の可能性有り、その弊害は?など・・・懸念を保つ


Association of Testosterone Levels With Anemia in Older Men
A Controlled Clinical Trial
Cindy N. Roy, et. al.
JAMA Intern Med. Published online February 21, 2017. doi:10.1001/jamainternmed.2016.9540

二重盲検プラシーボ対照トライアル: 788名男性 最小化割り付け
65歳以上 平均テストステロン値 275 ng/dL未満 
ヘモグロビン 12.7 g/dL以下、126名、 うち 62名原因不明
12ヶ月:テストステロン値を若年正常値にまで維持投与量


原因不明貧血ではテストステロン治療で

  • 12ヶ月めヘモグロビン値 1.0 g/dL以上改善比率 54% vs プラシーボ 15%  (adjusted OR, 31.5; 95% CI, 3.7-277.8; P = 0.002) 
  • 12ヶ月目非貧血状況比率 58.3% vs 22.2%  (adjusted OR, 17.0; 95% CI, 2.8-104.0; P = .002)


テストステロン治療は、原因特定例でも12ヶ月目のヘモグロビン値増加 52% vs プラシーボ 19% (adjusted OR, 8.2; 95% CI, 2.1-31.9; P = 0.003)

テストステロン治療はベースライン非貧血 6名で17.5 g/dLを超過した





2017年2月21日火曜日

小児青年:2型糖尿病 極低カロリー食によりかなり可逆性認められる

若年層の2型糖尿病は、早期積極的食事指導でかなり可逆的なのかもしれない



 Reversal of type 2 diabetes in youth who adhere to a very-low-energy diet: a pilot study
Gow, M.L., Baur, et. al.
Diabetologia March 2017, Volume 60, Issue 3, pp 406–415

2型糖尿病小児・青年(7-16歳)、薬物療法なし n=1、メトホルミン n=7、インスリン n=3

超低エネルギー食:VLED (3360 kJ/day≒803.0593 kcal)未満 8週間後 → 低カロリー食(  - 6300 kJ/day≒1506 kcal) 34週間

8週後 体重減少中央値:遵守(n = 5)  7.5% vs 非遵守(n = 3) 0.5%



全体では
ベースラインから8週後 HbA1c 平均 [SE] 8.1% [0.7%]  →  6.6% [0.5%]; p = 0.004) 、2hG (15.6 [1.6] mmol/l → 11.3 [1.0] mmol/l; p = 0.009)




肝臓脂肪はベースラインから有意に減少 (14.7% [2.2%]) → 8週後(5.8% [1.7%]; p = 0.001)


8例中3例のみNAFLDクライテリア(5.5%以上)合致 3例/8例vs ベースラインでは 8例/8例

ベースライン・インスリン治療3例はVLED8週間で治療終了可能


34週目、遵守例n=5で、減量 12.3%、NAFLDクライテリア合致例なし、T2DMクライテリア(ADA)非合致例 4例









2017年2月20日月曜日

太極拳:高齢者転倒予防に有効 

Cochrane Collaboration’s toolによるバイアスリスク評価とシステミックレビュー


Sports and exercise medicine Research
Systematic review and meta-analysis: Tai Chi for preventing falls in older adults
Zhi-Guan Huang , et. al.
BMJ Open http://dx.doi.org/10.1136/bmjopen-2016-013661
http://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/7/2/e013661.full.pdf


3824名18トライアル

Tai Chi group は対照群に比べリスク有意低下
転倒経験1回以上:リスク比 (RR) 0.80, 95% CI 0.72 to 0.88)
転倒率 (incidence rate ratio (IRR) 0.69, 95% CI 0.60 to 0.80)


サブグループ解析にて、 予防的効果は、運動回数増加と関連を示唆する (number of fallers: p=0.001; rate of falls: p=0.007)


楊式太極拳は孫式太極拳より効果的(number of fallers: p=0.01; rate of falls: p=0.001)


出版バイアスあり、funnnel plotで非対称性
サンプルサイズ、バイアスリスク、併発症による感度分析では一次結果に影響を与えず



運動回数増加のきっかけになるって事だろうか、日本では、だれでもおなじみのラジオ体操でも良いような気がするが・・・


高齢者転倒予防運動についてはまだまだ途上のようだ

  • 歩行、バランス、協調運動、機能的タスク訓練などまだ効果解明不十分
  • Progressive resistance strength training
  • 施設内でのビタミンD投与や多因子介入

Ref.)
http://www.cochrane.org/CD012424/MUSKINJ_exercise-preventing-falls-older-people-living-community

ABPM:夜間のみ高血圧(INH).昼間のみ高血圧 (IDH)ともに同様に心臓へ影響与える


isolated daytime hypertension (IDH) :昼間のみ高血圧
isolated night-time hypertension (INH):夜間のみ高血圧

どちらが問題か?そして、正常血圧と通常の昼夜とも高血圧患者に比べて心臓への負担はどうなのか?

予想通りかどうか・・・IDH、INHとも同様に心構造へ影響を与え、心血管予防にとって重要

Is night-time hypertension worse than daytime hypertension? A study on cardiac damage in a general population: the PAMELA study.
Cuspidi C1, et. al.
J Hypertens. 2017 Mar;35(3):506-512. doi: 10.1097/HJH.0000000000001193.



2021名のベースライン評価:検証目的ABPM


昼間/夜間正常血圧 1258名 (62.3%)
daytime/night-time 376 (18.6%)
INH 231 (11.4%)
IDH 156 (7.7%)

高血圧患被検者は、正常血圧カウンターパートに比べ、高齢、男性比率多く、BMI、LDL値、TG値、血糖レベル高値、無症状心疾患異常保有率高い

さらに、INH・IDHとも同様の心臓障害程度、 i.e. 左室重量指数 増加 : 89 ± 18 vs 90 ± 20 g/m)、正常血圧では中間的  (82 ± 19 g/m) 、day-night hypertensive 患者 (99 ± 24 g/m)





末梢作用型鎮咳剤の高炭酸ガス血症による換気応答への影響

レボドロプロピジンという末梢作用型鎮咳剤の高炭酸ガス血症による換気応答障害の有無の検討



A Randomised Clinical Trial Comparing the Effects of Antitussives on Respiratory Centre Output in Patients with Chronic Cough
Claudia Mannini, et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.02.001
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2604008


咳嗽は呼吸リズムと同じニューロンプールで形成されるため、オピオイドのような中枢レベルで作用する鎮咳剤は呼吸抑制の可能性がある。レボドロプロピジンは非オピオイド、末梢作用性の鎮咳剤で気道感覚神経レベルで作用するとされるも、中枢作用は十分研究されているとは言えない。オピオイド系鎮咳剤であるジヒドロコデインと、換気応答を比較

慢性咳嗽患者、39−70歳の24名で検証
独立研究で、それぞれレボドロプロピジン 60mgとジヒドロコデイン 15mg、マッチングプラシーボをランダム化投与
継続して、酸素93%、CO2 7%の混合ガス5分間呼吸
Fractional end-tidal CO2 (FETCO2) と inspiratory minute ventilation (VI) を連続モニター

ジヒドロコデインは変動あるも、レボドロプロピジンとプラシーボは高炭酸ガス血症反応示さず
高炭酸ガス血症による換気増加は主に換気パターンでの肺容量増加に起因する









中枢性非オピオイド系鎮咳剤はどうなのだろう?
N-methyl-D-Aspartate (NMDA) antagonistとして近年注目されている、デキストロメトルファン(商品名メジコンなど)はどう


2017年2月16日木曜日

ビタミンDサプリメント 急性気道感染予防効果

ビタミンD(ビタミンD3、D2)補充は、25-OH-ビタミンD濃度低下事例において特に、急性気道感染予防効果を認める

1日換算 ビタミンD <800 iu="" p="">
・・・日本人は海産物など多く摂取するためビタミンD過剰となっている場合有り、解釈上注意必要と思う
J Bone Miner Metab. 2006;24(1):1-6.





Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory tract infections: systematic review and meta-analysis of individual participant data
BMJ 2017; 356 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.i6583 (Published 15 February 2017)
Cite this as: BMJ 2017;356:i6583
http://www.bmj.com/content/356/bmj.i6583

ランダム化二重盲検プラシーボ対照トライアル
・ビタミンD3 or ビタミンD2

利用可能RCT 25(総数 11,321名、 0-95歳)
individual participant data (IPD)  10933名(96.6%)

ビタミンD補充は、 全比検査の急性呼吸器感染リスク減少 (補正オッズ比 0.88, 95% 信頼区間 0.81 to 0.96; P for heterogeneity )<0 .001="" p="">

サブグループ解析にて
・日毎・週毎ビタミンD補充による予防効果が追加ボーラス投与なしで認められた (補正オッズ比  0.81, 0.72 to 0.91) が、ボーラス1回以上では認められない(補正オッズ比  0.97, 0.86 to 1.10; P for interaction=0.05)

日毎・週毎ビタミンD投与では、ベースラインの25-OHビタミンD濃度 25 mmol/L未満で、それ以上の濃度対象者より予防効果あり<25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs=""> (補正オッズ比 0.30, 0.17 to 0.53 vs  0.75, 0.60 to 0.95; P for interaction=0.006)


<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">




ビタミンDは重篤副事象1回以上比率に関して影響与えない (補正オッズ比0.98, 0.80 to 1.20, P=0.83)
これら解析に寄与するエビデンス本体は高品質と評価
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">


<0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">25-OH-D濃度やっと保険適応されたが・・・以下縛りがあり、簡単には検査できない! <0 .001="" p=""><25 0.17="" 0.30="" 0.53="" 0.60="" 0.95="" for="" interaction="0.006)</p" mmol="" nbsp="" p="" to="" vs="">
「25-ヒドロキシビタミンD」保険適用のお知らせ
http://www.kyowamx.co.jp/news_release/20160801.html
"CLIA法により、ビタミンD欠乏性くる病若しくはビタミンD欠乏性骨軟化症の診断時又はそれらの疾患に対する治療中に測定した場合にのみ算定"



発展途上国:テクニカルレポート 減塩指導は中庸で・・・


The technical report on sodium intake and cardiovascular disease in low- and middle-income countries
 by the joint working group of the World Heart Federation, the European Society of Hypertension and the European Public Health Association
Giuseppe Mancia Suzanne Oparil Paul K. Whelton Martin McKee Anna Dominiczak Friedrich C. Luft Khalid AlHabib Fernando Lanas Albertino Damasceno Dorairaj Prabhakaran ... Show more
Eur Heart J ehw549.
DOI: https://doi.org/10.1093/eurheartj/ehw549


ナトリウム5g/日(食塩換算 12.7g/日)以上の住民に対し減塩介入をすることを支持し、それは包括的食事指導を含有するものでなければならない


解説記事
CardioBrief: Int'l Experts Call Sodium Guidelines Far Too Restrictive
Conclusion: research more, recommend less
http://www.medpagetoday.com/cardiology/cardiobrief/63125




世界的ナトリウム摂取量は約3.95g/day(食塩換算 10.0g/day)

地域・文化により差が大きく、多くのガイドラインでは 2.3g/day未満(食塩換算 5.85g/day未満) を推奨する、一方、AHAでは1.5g/day以下を推奨するほどきびしいものも見られる

5g/dayにおいてCVリスク増加は一致したエビデンス、そのため、5g未満/day(食塩換算 12.7g未満)で十分とする新しいペーパーの著者は述べている


限度を超えたナトリウム制限のリスクを強調し、ナトリウムも重要な栄養源とし、ナトリウム制限と心血管疾患のU字型現象について言及しつつ、最小限度値のコンセンサスが無いことも述べている。




慢性腎臓病への対応を含め、

2017年2月14日火曜日

小児・成長期:フルクトース摂取(炭酸飲料や甘味飲料など)と高尿酸:非アルコール性脂肪性肝疾患

フルクトース高摂取と高尿酸血症は、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)をもたらす


"Serum uric acid concentrations and fructose consumption are independently associated with NASH in children and adolescents," Journal of Hepatology, DOI: 10.1016/j.jhep.2016.12.025
Read more at: https://medicalxpress.com/news/2017-02-fructose-consumption-linked-liver-disease.html#jCp


イタリアとイギリスの研究チームがNAFLD 271名の肥満小児(平均 12.5歳)にて肝生検を行い診断
主なフルクトース摂取源はやはり炭酸飲料や甘味飲料
被検者の90%が週1回以上ソーダやソフトドリンク飲料、95%ほどが朝・夕方スナック(クラッカー、ピザ、塩分の多い食品、ビスケット、ヨーグルト、他スナック類)摂食









NAFLDにおいて、フルクトース摂取が重要な疾患発症リスク要素というのは昨今多く取り上げられている
J Hepatol. 2008 Jun; 48(6): 993–999.


さらに、尿酸とフェリチンの役割も・・・

Role of Serum Uric Acid and Ferritin in the Development and Progression of NAFLD
Int J Mol Sci. 2016 Apr; 17(4): 548.  
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4849004/ 



Pathogenetic pathways of the association between ferritin and NAFLD. Up arrow in the boxes: increase; down arrow in the boxes: decrease.





Pathogenetic pathways of the association between serum uric acid and NAFLD. Abbreviations: SUA, serum uric acid; ROS, reactive oxygen species; ER, endoplasmic reticulum; NAFLD, non-alcoholic fatty liver disease.










高尿酸血症ってのは悪もの?


EPOCH-JAPANでは、尿酸値と死亡率にJ現象ありなのだが・・・

Serum Uric Acid and Mortality Form Cardiovascular Disease: EPOCH-JAPAN Study
EPOCH-JAPAN GROUP
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jat/23/6/23_31591/_article





他には、男性のみの現象という報告もある


Sex-specific Relationship of Serum Uric Acid with All-cause Mortality in Adults with Normal Kidney Function: An Observational Study.
J Rheumatol. 2017 Jan 15. pii: jrheum.160792. doi: 10.3899/jrheum.160792.


2017年2月9日木曜日

カフェイン代謝に関わる遺伝子:コーヒー摂取量、その後の心血管・死亡率へ影響

初めに、基礎的情報


CYP1A2はカフェインの代謝の関する肝臓のクリティカルな酵素
AHRは、CYP1A2遺伝子on/offスイッチの遺伝子


AHR (rs4410790; rs6968865)
CYP1A1/2 genes (rs2470893; rs2472297; rs2472299)

CYP1A2、AHR、ADORA2A遺伝子
GENE/SNPALLELEAFRICANSASIANSCAUCASIANS
CYP1A2;  rs2472297T
C
2%
98%
0%
100%
23%
77%
CYP1A2; rs762551A
C
56%
44%
67%
33%
68%
32%
AHR; rs4410790T
C
53%
47%
63%
37%
37%
63%
ADORA2A;
rs5751876
T
C
66%
34%
49%
51%
39%
61%

二次情報:http://www.gbhealthwatch.com/Trait-Caffeine-Consumption.php

カフェインの機能は、細胞表面のアデノシンA1、A2a受容体で
部分的に相対する作用をもつ、慢性のカフェイン摂取によりA1受容体密度増加しカフェイン耐性を示す。一方、A2aはカフェイン感受性増加と関連。C allele  rs5751876 の2つのコピーのキャリアではT allele 2コピーキャリアよりカフェイン感受性高く、T alleleの場合よりカフェイン接種後の不安経験多い、また、カフェイン代謝も心血管疾患と関連性が示唆されている。


CYP1A2 遺伝子のうち、rs762551 の"AA "genotypeは"fast metabolizer、" AC or CC " は low metabolizer。



これら、カフェイン代謝に関わる遺伝子はコーヒー摂取量、その後の心血管・死亡率へ影響するか?

摂取量には関わるが、健康リスクへ影響無いようだ


Coffee intake, cardiovascular disease and all-cause mortality: observational and Mendelian randomization analyses in 95 000–223 000 individuals
Ask Tybjærg Nordestgaard  Børge Grønne Nordestgaard
Int J Epidemiol (2016) dyw325. DOI: https://doi.org/10.1093/ije/dyw325


1)Cox比例ハザードモデル多変量解析で、restricted cubic spline(制限 3 次スプライン)評価
白人デンマーク人 95,366名での観察研究
2)AHR (rs4410790; rs6968865) と CYP1A1/2 genes (rs2470893; rs2472297; rs2472299)近傍の遺伝子変異5つをコーヒー摂取量平均調査
3)年齢・性別補正Cox比例ハザードモデルにて心血管疾患・全原因死亡率との関連性調査:112 509名
4) Cardiogram and C4D consortiaを含む総数223 414名で虚血性心疾患と遺伝子相関を性・年齢補正ロジスティック回帰解析

観察研究解析にて、コーヒー摂取量と心血管疾患・全原因のU字型相関あり ; 中等度のコーヒー摂取が最小のリスク


カフェイン摂取関連alleleスコア (rs4410790 + rs2470893) は、コーヒー摂取量42%増加と関連

カフェイン摂取alleleあたりのハザード比

  • 虚血性心疾患 1.02 (95% 信頼区間: 1.00–1.03)
  • 虚血性卒中 1.02 (0.99–1.02) 
  • 虚血性血管疾患 1.02 (1.00–1.03)
  • 心血管疾患死亡 1.02 (0.99–1.06) 
  • 全原因死亡 1.01 (0.99–1.03) 



国際的団体を含む場合、カフェイン摂取alleleのオッズ比

  • rs4410790 1.00 (0.98–1.02)
  • rs6968865 1.01 (0.99–1.03)
  • rs2470893 1.02 (1.00–1.04)
  • rs2472297 1.02 (1.00–1.04)  
  • rs2472299 1.03 (0.99–1.06)



一方、ApoE genotypeによる5%コレステロール値減少は虚血性心疾患オッズ比としては 0.93 (0.89–0.97)


結論としては、コーヒー摂取量と心血管疾患・全原因死亡率との関連性はU字型
だが、遺伝的なカフェイン摂取影響はそのリスクの関連性は少ない





2017年2月8日水曜日

GWTG-R:院内心停止においてもまずは挿管は避けよ?

以下、あくまでも論文の要約/意訳なので、オーソライズされた情報でご確認を!



<序文を概訳>
成人院内心停止の死亡率は高いままであるが、薬物・高度気道管理を含め多くの介入にその効果があまり知られてない。2010年移行、ガイドラインでは成人において進呈支柱の気管挿管の重要性は否定され、起動管理のマネージメントに関する最適なアプローチは不明の間々である。AHA/ERCガイドラインでは、bag-valve-deviceかadvanced airwayが心停止中の換気・酸素化に使用されても良いとされたが、病院外・病院内に関する区分けは不明瞭であった。日本の大規模観察研究で院外心停止ではadvanced airway マネージメントが良好なアウトカムを損なうことが報告された。しかし、入院時のデータは不足し、患者特性・心停止原因・介入のタイミング・医療者のスキル/経験、包括的アウトカム指標にばらつきがあり、結論づけできない。



この研究は、成人の院内心停止と退院時生存率の関連性を気管内挿管有無で評価したもの


multicenter Get With The Guidelines–Resuscitation (GWTG-R) registry
Association Between Tracheal Intubation During Adult In-Hospital Cardiac Arrest and Survival
Lars W. Andersen,  et. al. ; for the American Heart Association’s Get With The Guidelines–Resuscitation Investigators
JAMA. 2017;317(5):494-506. doi:10.1001/jama.2016.20165
http://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2598717




院内心停止成人において、非挿管に比較して、気管内挿管はどの経過分でも相関開始15分内では退院時生存率低下と関連する
この研究デザインでは適応に関する寄与要素除外できないが、成人の院内心停止においてまずは挿管というのは支持できないようである

2017年2月7日火曜日

糖尿病リスク:座位そのものよりテレビ視聴・BMIが問題

Apple Watchを作動していると、盛んに立位や指導された呼吸法を促されるが、車に乗ってたり仕事中でも無理強いコールされる(設定すればそれはないのだが・・・)





座りっぱなし(Sedentary behavior ; SB)は、1.5 MET以下の状況にある座位・リクライニング姿勢状況と定義

メタアナリシスによれば、2型糖尿病112%リスクを高める

  1. Wilmot EG, Edwardson CL, Achana FA, et al. Sedentary time in adults and the association with diabetes, cardiovascular disease and death: systematic review and meta-analysis. Diabetologia 2012;55:2895–905. 
だが、その内訳はテレビ視聴の殆どを占め、内容補正されたのは10の横断研究・前向き疫学研究の内1つのみ。



座位そのものが問題なのか・・・13年間の公務員コホートでの検討


Sitting behaviour is not associated with incident diabetes over 13 years: the Whitehall II cohort study
Emmanuel Stamatakis , et. al.
British Journals of Sports Medicine
http://dx.doi.org/10.1136/bjsports-2016-096723


モデル1:年齢、性別、民族、就労状況
モデル2:喫煙状態、アルコール摂取量・フルーツ/野菜消費量(週)、自己報告健康・身体状況
モデル3:身体活動性補正
モデル4:BMI補正




糖尿病発症頻度(ボトム群と比較) 

  • 座位時間総数 1.26; 95% CI 1.00 to 1.62; p=0.01)
  • テレビ視聴座位  1.33; 95% CI 1.03 to 1.88; p=0.05)

BMIで補正すると相関性減衰 (1.19; 95% CI 0.92 to 1.55; p=0.22, 1.31; 95% CI 0.96 to 1.76; p=0.14)




2017年2月6日月曜日

音嫌悪症・ミソフォニア:脳内メカニズム

”蕎麦を啜(すす)る音”を外人に聞かせると、ヘイトになるとか、ならないとか・・・話題になってたと思うが・・・

文化面も関与するだろう・・・ unpleasant soundとtrigger sound、neural soundの違い

風鈴などは自分の好みで鳴らす場合は、pleasant soundだが、人によってはunpleasant soundにもなる、それをmisophoniaと呼ぶかどうか? 以下の報告をみて疑問に思うことも・・・






ミソフォニア(英語:Misophonia, literally "hatred of sound" )あるいは音嫌悪症



Wired for sound: Enraging noises caused by brain connection overdrive
http://www.ncl.ac.uk/press/news/2017/02/misophonia/


MRIにて、ミソフォニアの人の脳半球間の前頭葉の身体的差異を検討
ミソフォニア有無で脳活動性をfMRIにて検討

  • Rain, busy café, a kettle boiling – neutral sounds 
  • Baby crying, a person screaming – unpleasant sounds
  • The sounds of breathing, eating – trigger sounds


前頭葉:frontal-lobe 領域と前部島皮質anterior insular cortex (AIC)領域の異常結合
灰白質領域だが、脳のサイドで深いfoldに埋もれこむ、emotion形成に関与し、身体と外世界とシグナルintegrateする機能を有する

ミソフォニア患者では trigger soundで両領域を興奮させ、正常ではAICは興奮するが、前頭葉は冷静。故に、ミソフォニアでの問題点はこの前頭葉・AICのコントロールシステム障害と考えられたとする研究。




The brain basis for misophonia.
Current Biology
DOI: 10.1016/j.cub.2016.12.048
http://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(16)31530-5
http://www.cell.com/current-biology/pdf/S0960-9822(16)31530-5.pdf
Kumar, S., Hancock, OT., Sedley,, W., Winston, JS., Callaghan, MF., Allen M., Cope, TE., Gander, PE., Bamiou, DE., Griffiths, TD (2017).





2017年2月5日日曜日

米大統領増毛剤まで叩く・・・米国マスメディア

以前の大統領選候補者であるマケイン氏の時は相当服薬について情報多かった。
https://www.drmcdougall.com/misc/2008nl/sep/presidents.pdf


だが、今回、トランプ大統領に関しては情報少なかった
上に、不健康なイメージ

https://www.washingtonpost.com/national/health-science/trumps-health-what-we-could-expect-with-the-oldest-incoming-president/2017/01/18/91f0f4f0-dc5a-11e6-918c-99ede3c8cafa_story.html


メディアは“健康施策も不健康と皮肉る”
http://thehill.com/blogs/pundits-blog/healthcare/317266-president-trumps-policies-are-bad-for-your-health



トランプ大統領の使用治療薬
・酒さ : 抗生剤
・コレステロール・脂質 : スタチン
・心疾患予防: 小児用アスピリン
・増毛剤
https://www.nytimes.com/2017/02/01/us/politics/trump-prostate-drug-hair-harold-bornstein.html


メディアは、増毛剤の健康問題を皮肉る
Potential side effects of the drug Trump reportedly takes for hair loss
the Washington Post


プロペシア(フィナステリド: finasteride)をまるで最悪な薬剤かのごとく報道するメディア





トランプに関わる全てを攻撃しなきゃ、気が済まないメディア・・・ 米大統領も嫌うはずだ・・・

日本の左側メディアも右へ倣え(「左へ倣え」か・・・)

気道の発達不均一性、dysanapsisは、小児喘息の罹病率や治療不応性と関連する

そもそもほ乳類は誕生時に突然外呼吸を始め、気道系の発育は他臓器と比べ著しく遅れてスタートする。Greenらの「肺Ddysanapsis」の概念は、気道系と肺実質系の発育・発達が不均一であるということである

具体的測定例:airway size (maximal expiratory flow ÷ static recoil pressure at 50 % of vital capacity) to one sensitive to lung size (vital capacity)


気道の発達不均一性、dysanapsisは、小児喘息の罹病率や治療不応性と関連する


Obesity and Airway Dysanapsis in Children with and without Asthma
Erick Forno et. al.
 DOI: http://dx.doi.org/10.1164/rccm.201605-1039OC
PubMed: 27552676
http://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201605-1039OC


序文: 理由不明だが、喘息小児肥満では有病率高く、ICS反応悪い
目的: 小児肥満はairway dysnapsiss (不調和:incongruence between the growth of the lungs and the airways) と関連するか、dysanapsis が喘息有病率と関連するか?

方法: 肥満とdysnapsisの関連性を6つのコホート:喘息有無症例、喘息小児のdysanapsis と臨床的アウトカムの相関性
補正オッズ比(ORs)を各コホートで計算、全コホートを結合解析;長軸分析を利用可能データで施行。臨床的アウトカムハザード比(HRs)を Childhood Asthma Management Program喘息小児で計算

測定・主結果: 横断分析、長軸分析ともに過体重/肥満であることdysanapsis と相関
横断 (OR, 1.95; 95% 信頼区間 [CI], 1.62–2.35 [過体重/肥満 vs 正常体重児])
長軸 (OR, 4.31; 95% CI, 2.99–6.22 [過体重/肥満 vs 正常体重児、全受診])

Dysanapsis は、肺気量増大と相関(FVC、肺活量、TLC)と気流量低下(FEV1、強制呼気流量、中間呼気相)、換気不均一性の指標やanisotropicな肺・気道の成長指標と関連 
喘息を有する過体重/肥満児において、dysanappsisは重度症状急性増悪と相関 (HR, 1.95; 95% CI, 1.38–2.75)し、全身性ステロイド使用と相関 (HR, 3.22; 95% CI, 2.02–5.14)する

結論:肥満は小児において気道のdysanapsisと相関。
Dysapanapsisは喘息疾患肥満児の罹病と関連し、吸入ステロイド反応性減弱を説明することとなる

システマティック・レビュー:ビタミンCの術後心房細動予防効果

ビタミンCに抗酸化作用を求める余り、結果的にはpro-oxidant作用を示し逆効果に・・・ってのは、理解できるのだが、ギリシャやイランなどの国ではanti-oxidant効果を示すほど食物由来ビタミンC少ないのだろうか?


一次予防・二次予防含め、ビタミンCは頻用されど、基本的に他の抗酸化ビタミン同様エビデンスとしては乏しい
We found no evidence to support antioxidant supplements for primary or secondary prevention. Beta-carotene and vitamin E seem to increase mortality, and so may higher doses of vitamin A. Antioxidant supplements need to be considered as medicinal products and should undergo sufficient evaluation before marketing.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/14651858.CD007176.pub2/abstract;jsessionid=B8314144AC567B99FC80D4098B2469AB.f03t02


数多の雑音の一つか? 安価でかつ有効な予防介入となるのか?


心臓手術後の術後心房細動(POAF)14トライアル、cardioversion 患者のAF再発検討1つ検討
USA5つ、イラン5つ、ギリシャ3つ、スロベニア1つ、ロシア1つ

heterogeneity有意
USAで5トライアル、ビタミンCではPOAF予防せず : RR = 1.04 (95% CI: 0.86–1.27)USA外の9つのPOAFトライアルでは、ビタミンCにより発症低下 RR = 0.56 (95% CI: 0.47–0.67)
ギリシャ施行1つの除細動トライアルではビタミンCによりAF再発リスク減少 RR = 0.13 (95% CI: 0.02–0.92).


Vitamin C for preventing atrial fibrillation in high risk patients: a systematic review and meta-analysis
Harri Hemilä, et. al
BMC Cardiovascular DisordersBMC series – open, inclusive and trusted201717:49
DOI: 10.1186/s12872-017-0478-5
https://bmccardiovascdisord.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12872-017-0478-5

2017年2月4日土曜日

地域在住高齢者への運動プログラムは転倒予防効果:ただ条件が伴う

地域在住高齢者への運動プログラムは転倒予防効果有り



だが、この一節に少々驚く
There was no evidence of a fall prevention effect of exercise in residential care settings or among stroke survivors or people recently discharged from hospital.:居宅ケア環境、卒中後生存、退院直後においては、運動による転倒予防効果エビデンス認めず
さらに、メタアナリシスだと、効果もたらすには

  • 中等度・強度バランストレーニングプログラム介入可能な例
  • 週3時間以上の運動

という条件がつきそうだ





Exercise to prevent falls in older adults: an updated systematic review and meta-analysis.
Br J Sports Med. 2016 Oct 4. pii: bjsports-2016-096547.
PubMed: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27707740

19,478被検者、88トライアルからの99比較解析

総括すると、運動プログラムからの効果について
バランス目的及び運動週3回超の運動プログラムでは、地域居住老人での転倒率21%減少 (pooled rate ratio 0.79, 95% CI 0.73 to 0.85, p < 0.001, I2 47%, 69 comparisons)

これらの変数では、トライアル間heterogeneity 76%、組み合わせにより転倒 39% (incident rate ratio 0.61, 95% CI 0.53 to 0.72, p < 0.001)減少を意味する







以下疾患でも運動は転倒予防効果を示す
・パーキンソン病  (pooled rate ratio 0.47, 95% CI 0.30 to 0.73, p=0.001, I2 65%, 6 comparisons)
・認知障害(pooled rate ratio 0.55, 95% CI 0.37 to 0.83, p=0.004, I2 21%, 3 comparisons)

居宅ケア環境、卒中後生存、退院直後においては、運動による転倒予防効果エビデンス認めず





メタ解析






エビデンス構築無視の(体裁だけで)やれば良い・・・という廃用予防施策(医療・介護のリハビリテーションや地域保健活動を含め・・・)って、転倒リスク予防にほんとに役立ってるのだろうか?

2017年2月3日金曜日

CPAP療法・下顎前方固定装置(MAD):QOLへの効果

コンプライアンスの悪さに、CPAP療法ってほんとにQOL改善してるのかって・・・疑問をもつことがある

RCT23、2342名対象のメタアナリシス

下顎前方固定装置(MAD)とCPAP療法のQOLへの効果:システマティック・レビュー&メタアナリシス


Effects of CPAP and MADs on health-related quality of life in OSA: a systematic review and meta-analysis
Eric Kuhn,  et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.01.020


対照(inactive)に比べ、CPAPは
メンタルスコア MCS 1.7 point (95%CI 0.1-3.2, p=0.036)
身体スコア PCS. 1.7 point (95%CI 0.5-2.9, p=0.005)
改善

mandibular advancement devices (MAD) においては
MCS 2.4 points (95%CI 0.0-4.9, p=0.053)
PCS 1.5 point (95%CI -0.2-3.2, p=0.076)
改善

CPAPとMADの統計学的有意差認めず











好酸球性喘息の造血的プロセス

レビュー記事

Hematopoietic Processes in Eosinophilic Asthma
Brittany M. Salter, PhD, Roma Sehmi, PhD
Translating Basic Research Into Clinical Practice
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.01.021

気道好酸球増加は、アレルギー喘息のhallmarkであり、肺の好酸球数増加促進するメカニズムを解明することが有効な薬物治療開発に重要。骨髄の造血的成分により成熟好酸球への分化・気道へのtrafficking促進することがあきらかになった。
造血前駆細胞は骨髄から消え、肺へhomingする。組織内in-situ 分化プロセスが炎症惹起細胞の供給源となる。加えて、気道内造血前駆細胞は局所由来alarminに反応し、自身が好酸球性喘息の2型反応を促進する炎症惹起細胞のeffectorとなりサイトカインのpanoplyを導く

喘息患者の気道好酸球増加は、局所気道組織のeosinophil progenitor (EoPs)のmobilization、増殖、local diffentiationをサポートするabilityと関連
加えて、Hempoietic progenitor cell(HPC)はeffector cellとして機能、alarmin cytokineに応答し働き、炎症惹起性IL-13、IL-5を産生する。
ILC2のuncontrol下活性化によりtype 2 サイトカイン炎症惹起環境を提供し、気道好酸球増加を促進し、局所in situ hematopoiesis持続する。
重症喘息・持続性気道好酸球増加において、気道ILC2の活性化を導くサイトカインの気道上皮由来alarmin familyをターゲット化した特異的治療法が現在考慮されている。
HPC機能を調整、in situ hematopoiesisが好酸球性喘息の新しい治療法を開発するのに役立つのかもしれない







10数年前だと思うが、喘息の炎症について臓器特異的変化について講演会で講師に聞こうとし、「アレルギー炎症についてはTh1/Th2バランスにより説明していることはわかったが、喘息特異的・気道特異的な病態の説明は聞いたことがない。できれば説明を」と聞いたところ、講師は開口一番「研究者でもないくせに、レベルの低い質問するな」と罵倒されたこと思い出す・・・「GATA」「GATA」言うなとは言われてなかったはずだが・・・

2017年2月2日木曜日

損失余命:「ひじきの煮物」

「ひじき」が好きな人はリスクを考えてたべてもよいけど、好きでもないのに「健康のため」食していた人には、健康ベネフィット/リスクバランス上意味ある情報と考える



ウィンナー1本で寿命が25秒縮む!? 新基準「損失余命」って何だ なんと、ひじきの煮物はタバコより危険
現代ビジネス 1/31(火) 0:01配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170131-00050798-gendaibiz-bus_all


意外なのが「ひじきの煮物」の損失余命。ひじきは健康に良いイメージの食べ物だが、含まれる無機ヒ素の濃度が非常に高いため、その損失余命は小鉢1人前当たり58分という驚愕の数字が出ている。  「百害あって一利なし」と言われるタバコでさえ、1本当たりの損失余命が12分であることを考えるとどれだけ深刻なものなのかわかる。

たばこ1本と「ひじき小鉢1人前」を比べるのも変だが、ひじきの損失余命表記に単純に驚いた人多いのではないか?


ひじきの無機ヒ素含有量は他食品に比べ多いには事実。そのリスクを定量的に表現する方法としてLLEを用いているようだが、リスクを単純化した指標のため、もうちょっと説明が必要な気がする。

元々、各公的機関に公表された話の蒸し返しで目新しい話ではないのだが・・・
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/hijiki.html

ただ、胎盤移行など、妊産婦への影響は啓発必要なのでは?


1食に食べるひじきを乾燥重量で5グラム程度として、水戻しにより無機のヒ素(今回の江東区の調査で最も高い検出量1キログラム当たり94ミリグラムで計算)が50%に減少したとすると、体重50キログラムの人が週に3回以上(1回当たり乾燥重量5グラム程度として)、ひじきを食べなければ、暫定的耐用週間摂取量を超えることはありません。
そもそも、「ひじき1回5g×週3回以上」食べる人はざらにいるのでは?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これで自家計算してみると・・・
provisional tolerable weekly intake (PTWI) of 15 µg/kg body weight (equivalent to 2.1 µg/kg body weight per day) for inorganic arsenic( in the region of the BMDL0.5 )
http://www.who.int/ipcs/features/arsenic.pdf

下記 36.7μg/g(乾燥重量基準ヒ素含量)を用い計算、例えば、体重 50kg→週無機ヒ素750μg の許容量で、乾燥ひじきとして20g程度となり・・・ほぼほぼ上記記載と合致






ひじき → 英語:hijikia fusiformis; hijiki


損失余命・余命損失 → 英語:loss of life expectancy、LLE





Loss of life expectancyとは何ですか?
http://trustrad.sixcore.jp/loss-of-life-expectancy.html



以下、医用放射線被曝でのリスク評価例

PCXMCの2.0にRisk assessmentが導入され、
REID:Risk of exposure-induced cancer death
という量が表示されるようになりました。
たとえば胸部P-A 30歳 男で計算した場合に、
LLEは0.3 hours
となりました。
そして
という結果が表示されています。

LLE/REIDは、その対象者がこの放射線誘発の何らかの致死性がんを発症し、それによる余命短縮の大きさです。
「胸部P-A 30歳 男」の場合には、
・胸部P-Aで、もしも、放射線誘の致死性がんを発症した場合の余命短縮(LLE/REID)が25.0年で、
・胸部P-Aで放射線誘の致死性がんを発症する確率(REID)が1E-6なので、
・胸部P-Aによる(平均)余命短縮(LLE)は0.3時間
と考えられるということです。
LLE:Loss of life expectancy
REIDの値は0.000127%
LLE/REID=25.0 years




google検索だと、芸が無いし、S/N比高そうだし・・・

(さほど芸は無いが)google scholar検索
"hijikia loss of life expectancy" → 先生から“hijiki"に修正された

2013年に以降に絞ると・・・

The global burden of disease for skin, lung and bladder cancer caused by arsenic in food
Shilpi Oberoi, Aaron Barchowsky and Felicia Wu
DOI: 10.1158/1055-9965.EPI-13-1317 Published 3 May 2014
http://cebp.aacrjournals.org/content/early/2014/05/03/1055-9965.EPI-13-1317.short


ヒ素による皮膚癌・肺癌・膀胱癌リスク増加についての報告



pubmed検索("hijikia loss of life expectancy" でも"hijiki loss of life expectancy"でも)だと・・・ 検索 ゼロ

"hijiki"でpubmed検索すると・・・
ひじき成分の脳微小血管内皮防御効果などとともに、inorganic arsenic の文言見受けられる。特に、“食品(e.g. rice and seaweed) ”からの摂取問題にされている
Arsenic: bioaccessibility from seaweed and rice, dietary exposure calculations and risk assessment
Esther F.A. Brandon, Paul J.C.M. Janssen & Lianne de Wit-Bos
Pages 1993-2003 | Received 16 May 2014, Accepted 05 Oct 2014, Published online: 13 Nov 2014
Download citation http://dx.doi.org/10.1080/19440049.2014.974687



フルテキスト入手断念し、同タイトル名でGoogle検索





inorganic arsenic is known to be carcinogenic in humans (WHO 2011a) WHO (2011a)

  • Who Technical Report Series 959 - Evaluation of certain contaminants in food: 72nd report of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives (JECFA). World Health Organization, Geneva 
  • WHO (2011b) Safety evaluation of certain contaminants in food/ prepared by the Seventy-second meeting of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives (JECFA). 63. World Health Organization and Food and Agriculture Organization of the United Nations, Geneva. http://whqlibdoc.who.int/publications/2011/9789241660631_eng.pdf. Accessed 7 April 2015

特定地域の地下水にも無機ヒ素は存在し、飲水、調理用水、米やシリアル穀類それらの粉砕食品などにも存在。ただ、果物野菜には含まれるもppbレベル。
海産物が重大な食品由来供給源で、例えば米国内での約90%はこれによるものと推定されている。海産物が問題なのは、有機性成分は少なく、より有害性の高い無機ヒ素が多いこと(Borak and Hosgood 2007)。総ヒ素量の半分以上が無機ヒ素。

ただ、この含有濃度は、環境的要素によりばらつきがあり、季節、気温、pHなど影響を受ける。;ひじきは日本料理として家庭内でもなじみで普通に摂食される。オーストラリアの基準値を超え・・・



まとめとして

Key risk factors: 
There are a number of risk factors related to the consumption of seaweed. These include:
The inconsistent uptake of inorganic arsenic by brown seaweed varieties and the unpredictable influence of external factors (e.g. temperature, season and pH) on the degree of uptake
Physical similarities between some brown seaweed species and the potential difficulty in differentiating between those that typically contain high levels of inorganic arsenic than those with lower levels. This may impact all points in the food chain from seaweed harvesters, importers and potentially consumers
Use of generic/non-specific terms such as ‘kelp’ and ‘seaweed’ in product ingredient lists which gives no indication of the type of brown seaweed in the product
Individual consumer sensitivity to the effects of inorganic arsenic.

Risk mitigation:
A number of risk mitigation strategies have been established in Australia to reduce the risk of dietary exposure to unsafe inorganic arsenic levels through food. These have included:
Introduction and maintenance of an ML in the Code for inorganic arsenic in seaweed since 1991
Introduction and maintenance of MLs for other commodities in Schedule 19 of the Code, which can contribute to the dietary exposure of inorganic arsenic, such as:
Crustacea (2 mg/kg)
Fish (2 mg/kg) and
Molluscs (1 mg/kg)
Schedule 20 of the Code permits a Maximum Residue Limit (MRL) for the arsenic containing herbicide, monosodium methyl arsenate (MSMA – CH4AsNaO3) in sugar cane of 0.3 mg/kg. The residue definition for MSMA is as total arsenic.
Consumer advisory statements have also been released by many countries in relation to the consumption of seaweed containing high levels of inorganic arsenic. This advice had been to avoid the consumption of these seaweed types, despite some evidence that appropriate preparation can significantly reduce inorganic arsenic levels (Sugawa-Kataytama et al. 2005; Katayama and Sugawa-Kataytama 2007; Rose et al. 2007; Katayama et al. 2008b; Katayama et al. 2015). 



日本の資料はというと・・・

ヒ素及びその化合物に係る健康リスク評価について
中央環境審議会大気環境部会
健康リスク総合専門委員会
ヒ素化合物は、無機及び有機態で自然界に存在する元素であり、食品、水、土壌及び大気中に存在する。主に食品と飲料水から摂取され、職業上の曝露以外では大気からの摂取はわずかである。、海藻類や魚介類にはアルセノベタインやアルセノシュガーなどの有機ヒ素化合物が多く含有されており、海産物の摂食によりそれらの有機ヒ素化合物あるいはその代謝物が尿中に排泄される。・・・無機ヒ素化合物の代謝過程において多様な中間代謝物の生成が指摘されており、これらによる生体影響、特に発がん性との関連が問題視されている。




食品中の無機ヒ素の健康影響について - 食品安全委員会
https://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20131122ik1&fileId=130


生態系におけるヒ素の循環
◎海洋生態系において生合成された有機ヒ素化合物を食品としての海産動植物や、それらを飼料として摂取した陸上動物から取り込む
◎極めて微量ながら、堆積岩等に由来するヒ素化合物を空気由来で直接的に、あるいは土壌から植物に移行した後に間接的に取り込む
◎海洋生物のヒ素濃度:数μg~100 μg/g陸上生物のヒ素濃度:1 μg/gを超えない
















この報告の結論は





気になるのは

無機ヒ素化合物
 As(Ⅲ)は生理学的なpHでは不溶態であり、イオン化態であるAs(V)よりはるかに迅速に肝細胞に取り込まれやすく (Lerman et al.1983)、またAs(Ⅲ)はAs(V)より10倍ほどチオール基と親和性が高い(Jacobson-Kram and Monta lbano 1985)と報告(NEDO 2008)。
 また、ヒトをはじめとした哺乳類では、胎盤を通過し、胎児へ移行(Lindgren et al.1984;Concha et al.1998a;EFSA 2009)。








2017年2月1日水曜日

インフルエンザ迅速発見呼気検出器の開発

気道のVOC(揮発性有機化合物)とNOを測定し、疾患検出のバイオマーカーとする機器開発 National Science Foundation基金、Smart Connected Health programによる開発

警察で用いられている、アルコール濃度を調べるbreathanalyzerに類似した装置となり、呼気で調べられることになる

特異性はあきらかでないが、インフルエンザに関連したバイオマーカーを検出する、portable 3-sensor array microsystem-based toolで、ドラッグストアで入手、早期治療へ導くことができるかもしれない・・・


うち、WP3はα相からε相とunstable hexagonal phase (h-WO3)までの様々な温度温度で安定固相で存在し、h-WO3はNOxにセンシティブ。



Novel Isoprene Sensor for a Flu Virus Breath Monitor
Sensors 2017, 17(1), 199; doi:10.3390/s17010199
http://www.mdpi.com/1424-8220/17/1/199


二次情報源
https://phys.org/news/2017-01-material-scientist-flu.html

IPF:特発性肺線維症:スタチン使用により疾患関連アウトカム改善?

あくまで後顧的解析、ただ、今後前向き臨床トライアルする価値はある



Effect of statins on disease-related outcomes in patients with idiopathic pulmonary fibrosis
Thorax 2017;72:148-153 doi:10.1136/thoraxjnl-2016-208819

pirfenidone3つのトライアル(CAPACITY 004 と 006、 ASCEND) でのベースラインでのスタチン使用にてカテゴリー分け

1年間フォローアップの疾患進行、死亡率、入院、死亡・FVC10%低下・6分間歩行距離(6MWD) 50m以上低下組み合わせアウトカム


ベースライン:スタチン使用 276 (44%) vs 非スタチン使用 (56%)
両群群間差はほぼなし、例外はスタチン使用者は高齢で心血管疾患やリスク要素多い

多変量解析(ベースライン特性群間差補正)にて、スタチンでは以下低リスク versus non-users

  • 死亡 or 6MWD decline (HR 0.69; 95% CI 0.48 to 0.99, p=0.0465)
  • 全原因入院 (HR 0.58; 95% CI 0.35 to 0.94, p=0.0289)
  • 呼吸気管連入院 (HR 0.44; 95% CI 0.25 to 0.80, p=0.0063)
  • IPF-related mortality (HR 0.36; 95% CI 0.14 to 0.95, p=0.0393) 


スタチン優位ながら有意差無し versus non-users

  • 疾患進行 (HR 0.75; 95% CI 0.52 to 1.07, p=0.1135)
  • 全原因死亡 (HR 0.54; 95% CI 0.24 to 1.21, p=0.1369)
  • 死亡 or FVC 低下 (HR 0.71; 95% CI 0.48 to 1.07, p=0.1032)






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