レジストリー横断研究 ・・・ 今、はやり言葉で、real-world clinical practice
かならずしも、カルベジロールでなくても良いかも vs
左室駆出率40%以下の心不全で、カルベジロール vs メトプロロールの比較
デンマークのコホート Danish national HF registry
Association of Treatment With Carvedilol vs Metoprolol Succinate and Mortality in Patients With Heart Failure
Björn Pasternak, et. al.
JAMA Intern Med. Published online August 31, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.3258
カルベジロール(n=6026) vs メトプロロール (n=5638)
プライマリアウトカム:全原因死亡率
セカンダリアウトカム:心血管死亡率
平均 (SD)年齢 69.3 (9.1) 歳、男性 71%、index HF診断 51%
フォローアップ中央値(IQR):2.4 ( 1.0 - 3.0 )年間
死亡:カルベジロール 875、 メトプロロール 754名
累積死亡率はそれぞれ、18.3%、18.8%
死亡 補正ハザード比は 0.99 (95% CI, 0.88 to 1.11)、絶対リスク差: –0.07 (95% CI, –0.84 to 0.77)/ 100 人年
サブグループ(性、年齢、LVEFレベル、NYHA分類、IHD病歴有無)でも一致した結果。
推奨ターゲット達成比率は、カルベジロールで高い (50 mg; 3124 [52%]) vs メトプロロール (200 mg; 689 [12%]); 補正ハザード比 0.97 (95% CI, 0.72-1.30)
1:1 propensity score matching プライマリ所見確認 robustness analysis (hazard ratio, 0.97 [95% CI, 0.84-1.13])
死亡率補正ハザード比は、 1.05 (95% CI, 0.88-1.26)
セロケン、ロプレソール(メトプロロール)の添付文書の記載では、相変わらず、禁忌事項に“うっ血性心不全の患者[心筋収縮力を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。”と記載確認。
日本では、心不全使用のβ遮断剤、カルベジロールもしくはビソプロロールしか使用できない、リアル・ワールド