2020年4月6日月曜日

武漢肺炎ウィルス:Covid-19への抗体検査

武漢肺炎ウィルス:Covid-19への抗体検査について開発や販売が続いているが、1週間以内の早期診断検査には向かない


ただ、その後の管理上は有益かもしれない



Antibody responses to SARS-CoV-2 in patients of novel coronavirus disease 2019
Juanjuan Zhao, et al. Clinical Infectious Diseases, ciaa344, https://doi.org/10.1093/cid/ciaa344
Published: 28 March 2020 Article history
https://academic.oup.com/cid/advance-article/doi/10.1093/cid/ciaa344/5812996




背景 novel SARS-CoV-2は新興ウィルスで、感染患者での抗体反応は広くは知られてないし、抗体検査の臨床的価値は十分提示もされてない。

方法 SARS-CoV-2感染患者173名登録。これらの患者の連続血漿 入院中に採取したサンプル(n=535)で SARS-CoV-2に対する抗体(Ab)総量、IgM、IgGの検査を行った。
疾患進行に伴う抗体の動態 が分析されました。

結果 173例中、Ab、IgM、IgGの血清転換率は93.1%、82.7%であった。それぞれ64.7%であった。12名の抗体陰性理由は疾患後期の血液サンプル採取されてないため。

seroconversion時間の中央値は 抗体、IgM、IgGで、day-11、day-12、day-14であった

抗体は発症から1週間以内の患者では40%未満であり、急速に増加して 発症後15日目から100.0%(Ab)、94.3%(IgM)、79.8%(IgG)であった

発症1週間以内の患者での抗体存在は40%未満

day-15までに急激に陽転化し、各々 抗体総量 100.0%、 IgM 94.3%、 IgG 79.8%である




採取サンプルでのRNA検出率はday-7以前 66.7%(58/87)で、day15-39で 45.5% (25/55)となる


RNA検出と抗体検出を組み合わせることで COVID-19の病原性診断の感度が高い(p<0 .001="" p="0.007)。</p">さらに、Abの高力価は、独立して 臨床分類が悪化した(p=0.006)。

結論 この抗体検出は、SARS-CoV-2の発症過程における重要な臨床情報を提供する。
診断・管理上、血清学的検査のルーチン使用は強力なエンピリカルなサポートとなる。

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