未破裂脳動脈瘤の自然経過はそのサイズ、部位、形状により左右される
The Natural Course of Unruptured Cerebral Aneurysms in a Japanese Cohort
The UCAS Japan Investigators
N Engl J Med 2012; 366:2474-2482 June 28, 2012
6697の動脈瘤検査のうち、incidetalに発見91%
多くの動脈瘤は中大脳動脈領域(36%)、内頚動脈(34%)
平均(±SD)サイズは 5.7±3.6 mm
11660動脈瘤×年のフォローアップ期間中、破裂は111名
年次破裂率 0.95% (95% 信頼区間 [CI], 0.79 ~ 1.15).
破裂リスクは動脈瘤のサイズ増加と関連。
3-4mmサイズを参照すると、サイズカテゴリー 5-6mm、7-9mm、10-24mm、25mm以上でそれぞれ 1.13 (95% CI, 0.58 ~ 2.22)、 3.35 (95% CI, 1.87 ~ 6.00)、 9.09 (95% CI, 5.25 ~ 15.74);、76.26 (95% CI, 32.76 ~ 177.54).となる
中大脳動脈領域参照とすると、後・前交通枝は、それぞれ、ハザード比, 1.90 [95% CI, 1.12 ~ 3.21] 、 2.02 [95% CI, 1.13 ~ 3.58]
daughter sac (an irregular protrusion of the wall of the aneurysm) ありの場合も破裂リスクハザード比 1.63; 95% CI, 1.08 ~ 2.48
リスク要素 HR P値
女性 1.54(0.99-2.42) 0.05
70歳以上 1.21(0.81-1.78) 0.34
高血圧症 1.41(0.96-2.07) 0.08
高脂血症 0.54(0.28-1.03) 0.06
Daughter sac 1.63(1.08-2.48) 0.02
最大直径
3-4mm 参照値
5-6mm 1.23(0.58-2.22) 0.71
7-9mm 3.35(1.87-6.00) <0.001
10-24mm 9.09(5.25-15.74) <0.001
≧ 25mm 76.26(32.76-177.54) <0.001
動脈瘤の部位
中大脳動脈 参照値
前交通動脈 2.02(1.13-3.58) 0.02
内頚動脈 0.43(0.18-1.01) 0.05
内頚動脈後交通動脈 1.90(1.12-3.21) 0.02
脳底動脈tip及び脳底動脈 1.49(0.78-2.83) 0.23
椎骨動脈-後下脳動脈及び椎骨脳底動脈接合 0.68(0.16-2.87) 0.60
他 1.48(0.61-3.60) 0.39
無症状・無家族歴・低リスク対象者への脳ドック正当化にもってけるような話ではない。
2012年7月30日月曜日
ドロネダロン :心血管アウトカム メタアナリシス
dronedaroneは、細胞のカルシウムチャネル、カリウムチャネル、およびナトリウムチャネルに作用し、抗アドレナリン作用を有するマルチチャネルブロッカー
永続性心房細動へのドロネダロン治験・PALLAS試験 pIIIbは、死亡例増加のため、早期中止となっている。
Meta-Analysis of Cardiovascular Outcomes With Dronedarone in Patients With Atrial Fibrillation or Heart Failure
American Journal of Cardiology Volume 110, Issue 4 , Pages 607-613, 15 August 2012
ドロネダロンは、横断的に、全原因死亡率、心血管死亡率増加、心不全急性増悪増加
特に、十分な注意を払って、心血管リスク要素を持ってる患者では使用すべき
永続性心房細動へのドロネダロン治験・PALLAS試験 pIIIbは、死亡例増加のため、早期中止となっている。
Meta-Analysis of Cardiovascular Outcomes With Dronedarone in Patients With Atrial Fibrillation or Heart Failure
American Journal of Cardiology Volume 110, Issue 4 , Pages 607-613, 15 August 2012
ドロネダロンは、横断的に、全原因死亡率、心血管死亡率増加、心不全急性増悪増加
特に、十分な注意を払って、心血管リスク要素を持ってる患者では使用すべき
RCT: スタチン誘発筋痛へのCoQ10効果認めず
スタチン誘発筋痛へのCoQ10効果認めず
Effect of Coenzyme Q10 Supplementation on Statin-Induced Myalgias
David A. Bookstaver, et. al.
American Journal of Cardiology Volume 110, Issue 4 , Pages 526-529, 15 August 2012
Coenzyme Q10 (CoQ10) 欠乏がスタチン誘発筋痛の原因となる可能性が示唆されている。サプリメント投与の効果について2重盲検3ヶ月投与検討
プライマリアウトカムは、自覚症状(VASスコア)
76名の登録:CoQ10群 40、プラシーボ群 36
1ヶ月後、2群VAS平均値差認めず
筋痛原因中断はCoQ10群 5名、プラシーボ群 3名
Sensory Pain Rating Index subscaleのベースライン中央値はCoQ10群 10、プラシーボ群 11.5
1ヶ月時点では、それぞれ6.5、7.5で有意差無し(p = 0.34)
スタチンによる免疫機序介入筋症 2012年7月28日
Effect of Coenzyme Q10 Supplementation on Statin-Induced Myalgias
David A. Bookstaver, et. al.
American Journal of Cardiology Volume 110, Issue 4 , Pages 526-529, 15 August 2012
Coenzyme Q10 (CoQ10) 欠乏がスタチン誘発筋痛の原因となる可能性が示唆されている。サプリメント投与の効果について2重盲検3ヶ月投与検討
プライマリアウトカムは、自覚症状(VASスコア)
76名の登録:CoQ10群 40、プラシーボ群 36
1ヶ月後、2群VAS平均値差認めず
筋痛原因中断はCoQ10群 5名、プラシーボ群 3名
Sensory Pain Rating Index subscaleのベースライン中央値はCoQ10群 10、プラシーボ群 11.5
1ヶ月時点では、それぞれ6.5、7.5で有意差無し(p = 0.34)
スタチンによる免疫機序介入筋症 2012年7月28日
「第三者行為による傷病届」
以下の旨の依頼という名前の、強制通告があった。
これって、レセプトだけの問題じゃない!、「第三者行為による傷病届」が必要
【第三者行為該当レセプトの記載方法について】患者の疾病又は負傷が第三者の不法行為(交通事故・船舶事故・けんか等)によって生じたものと認められる場合のレセプトの記載方法について、県国民健康保険団体連合会より以下のとおり周知依頼が参りましたので、請求される際は十分ご留意下さい。
これって、レセプトだけの問題じゃない!、「第三者行為による傷病届」が必要
交通事故や喧嘩など、第三者の行為による負傷で、健康保険にて治療をうけたときには「第三者行為による傷病届」のご提出をお願いします
交通事故、自損行為、第三者(他人)等のなか、「三者(他人)等」の解釈やそれにまつわるトラブル頻出が想像される。
Q&A 届出が必要かどうか分からないのだけれど?
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,39676,109,166.html
次の場合にも届出が必要となります。
次の場合にも届出が必要となります。
① 健康保険で治療を受ける人の自己の過失が大きい場合でも、加害者の過失に応じた損害賠償請求を行います。
② わき見運転などによる自損(単独)事故で同乗者がケガをした場合、運転者が加害者、同乗者が被害者となります。(親族間においても該当します)
③ ひき逃げ事故などで加害者が不明の場合も必要となります。その後、警察の捜査等により相手が判明したときは必ずご連絡ください。
④ ケンカ、見知らぬ人に突然殴られた、散歩中の犬に咬まれた、自転車同士の事故など。
救急外来や夜間当番・日曜当番診療機関なども例外ではない。
かかる事務手続きやトラブルに関して、医師会や医療関係機関はシステミックな対応準備がが必要なのに、レセプトに必要というだけ通達してくる医師会・・・
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