2014年2月6日木曜日

米国:運転者死亡自動車事故:ドラッグ使用運転比率増加

http://www.medicaldaily.com/driving-under-influence-marijuana-fatal-pot-related-car-crashes-triple-over-10-years-268638



ドラッグ使用運転の危険性

Trends in Alcohol and Other Drugs Detected in Fatally Injured Drivers in the United States, 1999–2010
Am. J. Epidemiol. (2014) doi: 10.1093/aje/kwt327 
First published online: January 29, 2014

 National Highway Traffic Safety Administration's Fatality Analysis Reporting System
米国6州の自動車衝突(1時間内)死亡事故 
ドライバー 23,591名中、アルコール陽性 39.7%、 他のドラッグ 24.8%
非アルコール・ドラッグ陽性率は 16.6%から 28.3%へ増加(1999年から2010年、 Z = -10.19, p < 0.0001)、アルコール陽性率は、不変。

非アルコール・ドラッグのうち最多検出は、cannabinol、4.1%から12.2% (Z = -13.63, p < 0.0001)

非アルコール・ドラッグ増加は、全年齢群、男女ともみられ、特に、マリファナが致死的運転ドライバーに多い。


死亡事故対象は運転者限定ではないので比較できないが、日本での死亡自動車事故の飲酒運転事故の比率は19.2%(平成14年)から6.3%(平成24年)へ減少している。
さらに、マリファナ解放へと進むアメリカ。健全じゃ無いわ。

認知制御能は、死亡リスク減少:自己信頼性・目標達成への信念志向は寿命を長くもする

Perceived control(認知(的)制御)とは、状況に応じて認知処理を切り替える、すなわち、 経過、出来事の結果、経験の結果に、自分が力を発揮する志向で、ストレッサー処理能が高い (e.g. http://link.springer.com/article/10.1007%2FBF02686633)


この志向は、死亡リスク減少をもたらす


Perceived Control Reduces Mortality Risk at Low, Not High, Education Levels.
Health Psychol. 2014 Feb 3.

ここで用いられた定義は、
http://www.psych.udel.edu/pdfs/publications/morlingandevered2006.pdf


NIA(米国加齢研究所)補助研究で、教育レベルが低いが認知制御の優れてる場合は、認知制御の乏しい場合に比べて、死亡率3倍も低い。教育水準低い場合、この能力は、その死亡率相殺的に働く。

カプセル内視鏡:大腸使用FDA承認

日本では、1月から大腸がん検査として保険適用承認されているカプセル内視鏡
カプセル内視鏡のんで大腸がん検査 1月から保険適用
2013年11月21日http://www.asahi.com/articles/NGY201311190022.html

米国では、大腸へのFDA承認得られたのはGiven Imaging社のみ
しかし、内視鏡不適当者のみに使用限定。


Colon-Probing Pill Camera Finally Wins FDA Approval
Jason Mick (Blog) - February 5, 2014
http://www.dailytech.com/ColonProbing+Pill+Camera+Finally+Wins+FDA+Approval/article34270.htm
 ↑
カプセル内視鏡 現状に関する詳細記事があったので紹介







次世代は、自泳型に・・・
http://www.ryukoku.ac.jp/english2/news/detail.php?id=2806

視床皮質系(TC)相互的補完現象:難聴は視覚鋭敏に、視覚低下は聴覚鋭敏に・・・普遍的現象である

Stevie WonderRay Charles などの盲目のミュージシャンたちは、なぜ、感覚が都護済まされるのか、この現象の研究。


残存感覚である、聴覚を、研ぎ澄まさせる ことを約1週間暗環境にて、種々音で確認。


視床皮質シナプス強化は、視覚喪失で聴覚強化、聴覚喪失で視覚機能強化というcrossmodalな現象は一般的とされる。


解説:Simulated blindness can lead to recovery of lost hearing, researchers say
Latarsha Gatlin / February 5, 2014
Posted in Health, Science+Technology
http://hub.jhu.edu/2014/02/05/blindness-hearing-loss


Crossmodal Induction of Thalamocortical Potentiation Leads to Enhanced Information Processing in the Auditory Cortex
Emily Petrus, et. al.
Neuron Volume 81, Issue 3, 5 February 2014, Pages 664–673

感覚系は単独で機能してるわけではない、その相互作用を示した報告。視覚機能喪失したときに、プライマリの聴覚皮質(A1)機能的促進をもたらす。視覚喪失動物でのA1ニューロンの音刺激反応を通常動物対照に比較。A1ニューロンのパフォーマンス量的、強度判別性パフォーマンス改善効果が示された。さらに、in vitroにおいて、成人視覚喪失で、A1の視床皮質(TC)シナプス強化が示されたが、プライマリ視覚皮質ではシナプス強化は示されない。V1のTCシナプスの難聴下強化現象は、A1では示されず、crossmodal TC強化は成人大脳皮質の一般特性であると考えられる。



人工手:感覚フィードバックにてより精密な手指機能に



Restoring Natural Sensory Feedback in Real-Time Bidirectional Hand Prostheses
Stanisa Raspopovic, et. al.
Sci Transl Med 5 February 2014:  Vol. 6, Issue 222, p. 222ra19 Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.3006820

 理想的双方向性手人工装具は、ユーザーの意図の確実なdecodingと、残存求心的感覚を通したほぼ自然な感覚的フィードバックの提供であり、リアルタイムに、同時に働くことである。しかし、現行の人口手装具はこれらの条件に達してない。これは感覚系フィードバックの能力不足による。

この方コックは、横断的多チャンネル内在束性電極にて正中・尺骨神経刺激し、人工手からの感覚を伝える方法。 このフィードバックにて、握力調整が、手・聴覚フィードバック無しで可能となった。


大量ビタミンC非経口投与:抗がん剤化学療法感受性増加・化学療法毒性軽減効果




ヒト・マウス卵巣ガン細胞の死滅を助け、正常細胞を害することがすくないという、非臨床的研究結果。





High-Dose Parenteral Ascorbate Enhanced Chemosensitivity of Ovarian Cancer and Reduced Toxicity of Chemotherapy
Yan Ma1, et. al.
Sci Transl Med 5 February 2014: Vol. 6, Issue 222, p. 222ra18 Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.3007154

 アスコルビン酸(ビタミンC)は、尋常的治療では無く、安全的側面を強調し、逸話的にベネフィットのみを強要する治療法である。実際、経口投与では、飼う種トライアルにおいて、その効果は示されてない。だが、最近、非経口投与で治療合理性示唆報告がなされてきた。非経口投与で、10−3 mol/dm3単位、すなわちミリモル単位だと、H2O2形成を開始局所オキシダント促進効果を示し、ガン細胞死滅へ向かわせる可能性。
アスコルビン酸誘導細胞死のdownstream mechanismを研究。 ミリモル単位のアスコルビン酸は、pro-oxidantとして働き、DNA損傷、そして細胞内ATP欠乏をもたらし、ATM(ataxia telangiectasia mutated)/adenosine monophosphate–activated protein kinaseAMPK系活性化、mTOR( mammalian target of rapamycin)阻害し、卵巣ガン細胞死へ導く。
通常抗がん剤、カルボプラチン+パクリダキセルとの併用は、協調的に、マウス卵巣ガンを阻害し、化学療法毒性抑制となる。


臨床実験ではありませんけどね・・・

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note