2014年5月8日木曜日

地球二酸化炭素濃度増加は、食用植物の影響成分に悪影響を与える

気候変動に伴い、二酸化炭素濃度が増加すると、いくつかの基本食用植物の鉄、亜鉛濃度低下をもたらし、健康上の問題を引き起こすかもしれないという報告。

今後40−60年間に、二酸化炭素濃度が550 pmに到達することが予想される。


Increasing CO2 threatens human nutrition
Samuel S. Myers, et. al.
Nature (2014) doi:10.1038/nature13179 



小麦で、亜鉛 9.3%、 鉄 5.1%低下。
小麦の蛋白含量 6.3%、米の蛋白含量 7.8%減少
とうもろこし類は変化無く、エンドウの蛋白変化は小程度

向精神薬・気分安定剤:暴力犯罪減少効果

精神疾患治療として、抗精神薬使用、例えば、クロザピン(クロザリル)やリスペリドン(リスパダール)などを使用すると、暴力犯罪にコミットする可能性を半減できるという報告


Antipsychotics, mood stabilisers, and risk of violent crime
Seena Fazel et. al.
The Lancet, Early Online Publication, 8 May 2014


 スウェーデン国内登録研究(82547名の向精神薬、気分安定薬剤処方患者)

プライマリアウトカムは、暴力犯罪発生


2006—09,年、スウェーデン 向精神薬、気分安定剤処方40 937 名男性
うち、2657 (6·5%)は暴力犯罪有罪とされた。
同時期、女性では41,710が処方され、暴力犯罪有罪は604名(1.4%)


薬物なしの被験者期間に比べ、抗精神薬風用患者では、暴力犯罪は 45%減少  (hazard ratio [HR] 0·55, 95% CI 0·47—0·64) 、気分調整系薬剤では 24% 減少(0·76, 0·62—0·93)


しかし、診断により潜在的に重要な差を認め、気分調整剤は、双極性障害患者では、暴力犯罪率減少と関連した。
様々なアウトカム(犯罪種類、薬剤関連犯罪、重要性軽度な犯罪、暴力逮捕)設定での感度分析にて22%〜29%の 向精神薬暴力犯罪率減少を確認。そして、薬剤投与量多いほどその減少効果ありも感度分析で確認。

暴力犯罪著明減少がdepot medication記録された場合に見られる   (HR adjusted for concomitant oral medications 0·60, 95% CI 0·39—0·92)


CODEX指数:COPD急性増悪退院後3ヶ月、1年後指標として最優秀




Short- and Medium-term Prognosis in Patients Hospitalized for COPD Exacerbation: The CODEX Index Pedro Almagro, et. al.; the Working Group on COPD, Spanish Society of Internal Medicine Chest. 2014;145(5):972-980. doi:10.1378/chest.13-1328

背景: COPD患者の退院後短期、中期予後評価に関する確実なツールは存在しない。仮説として、CODEX (comorbidity, obstruction, dyspnea, and previous severe exacerbations)に基づく新しい指標にて、正確に、COPD退院後3ヶ月から1年の間の、死亡率、再入院、この組み合わせ指標となるかを検討。

方法: COPD急性増悪のための入院患者多施設研究は、CODEX指数開発のため使用死、異なる患者コホートをその信頼性評価のため使用。
Comorbidity を年齢補正Charlson指数を用い評価、一方、呼吸困難、閉塞状況、重症急性増悪をBODEX(BMI, airflow obstruction, dyspnea, and previous severe exacerbations)閾値により評価。死亡率、COPDあるいは他原因による再入院に関する情報を、退院後3ヶ月、12ヶ月後評価。

結果: 606と377患者の2セットをツール開発と評価コホートとする。
CODEX指数は、3ヶ月後死亡率と相関 (P < 0.0001; hazard ratio [HR], 1.5; 95% CI, 1.2-1.8) 、1年後死亡率とも相関 (P < 0.0001; HR, 1.3; 95% CI, 1.2-1.5)、さらに同時期の再入院、及びこれら組み合わせアウトカムと相関  (all P < 0 .0001)

CODEX C統計は、全て、BODEX、 DOSE (dyspnea, airflow obstruction, smoking status, and exacerbation frequency)、updated ADO (age, dyspnea, and airflow obstruction)指数より優越性あり。

結論:  CODEX index は、COPD急性増悪入院後退院時指標として、その後3ヶ月後、1年後の生存・再入院予後として優れた指標。今まで報告された、どの予後指標よりすぐれている。


MERS感染

累積で「MERSの感染者約500名、うち1/4が死亡」、米国内初MERS感染とか・・・MERSに関して騒がしい。

特に、米国の患者は、すでに症状有ったのに飛行機に搭乗してるそうだ
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2014/05/official-us-mers-patients-first-symptoms-preceded-travel

当事者と当局の危機意識無かったのだろう・・・日本ではあまり報道されてないが、大丈夫か?


今回のMERS感染流行は、プライマリケースでの感染コントロールprecautionの失敗によると、WHO専門チーム。Jeddahが最も打撃の多いところだが、そこの訪問5日後、ウィルスそのものの感染パターンに変化は無く、要するに、人的原因による感染拡大の模様とのこと。
http://www.medpagetoday.com/InfectiousDisease/GeneralInfectiousDisease/45648


治療薬剤開発はいまだ目鼻が・・・
http://www.voanews.com/content/could-existing-drugs-be-used-to-treat-deadly-mers-virus-/1909802.html


the University of Maryland ( Baltimore )のウィルス学者 Matt Frieman は、試験管内では機能するが、生体内細胞で機能しない候補について言及、動物モデルでの失敗について述べている。



H26.5.13追記

米国内2例目かぁアラビア半島からの帰国者
http://www.forbes.com/sites/robertglatter/2014/05/13/second-us-case-of-mers-confirmed-what-you-need-to-know/

アジア・日本も時間の問題だと思うのだが・・・


NIID 更新せず・・・ 税金泥棒
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers.html

noteへ実験的移行

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