メルクの"Tredaptive"とは、ナイアシンとlaropiprantの合剤
laropiprantはflushing pathway inhibitorという新しいメカニズムを持った新規化合物で,高脂血症のニコチン酸治療に伴うflushingを軽減する目的で開発された。
http://www.medmk.com/mm/topic/0710e1_review.htm
血管拡張作用を減少させる、DP1拮抗作用を有する (https://en.wikipedia.org/wiki/Laropiprant)
つぎはぎだらけの薬剤というイメージだったが、市場に出現することはないだろう。
ヨーロッパでは承認されていたが、2008年頃FDA承認せずという記事が掲載されている。
http://www.theheart.org/article/860199.do
そのヨーロッパで、心発作、卒中、 関連疾患のリスク減少せず、重篤な副作用をもたらすということで、市場から撤退。
http://pipeline.corante.com/archives/2012/12/21/mercks_tredaptive_comes_to_a_halt.php
結果、市場撤退させるのに4年以上の時間が必要だったことになる。
この間に、製薬企業は開発費用を一部回収したことになる。
果たして倫理性は・・・
国際的に、問題が認識されている呼吸器系薬剤というか剤型がある。メーカー側は英語では記載しているが、日本語では釈明がなされてない薬剤がある。あれなども、市場から撤退させるのに、数年かかるのだろうか・・・。
問題提起されてる薬剤使用はやはり慎重であるべき・・・ そして、メーカーはネガティブな情報提供に積極的で無いため、多チャンネルの情報入手が実地医家には必要。