ラ氏島移植は免疫抑制剤必要で限界もある、故に、ヒトES細胞由来(SC-β細胞)が注目され、インスリン産生細胞のimmunoisolationを以下に組み込むか、免疫バリアとして多孔性バイオ物質を工夫。チャレンジングなことだったようで、アルギン酸誘導物質で、外的異物反応を抑えたもの。マウス腹腔内での移植実験でインスリン産生174日間成功
Long-term glycemic control using polymer-encapsulated human stem cell–derived beta cells in immune-competent mice
Arturo J Vegas, et. al.
Nature Medicine (2016) doi:10.1038/nm.4030
Encapsulated islets transplantation: Past, present and future
World J Gastrointest Pathophysiol. 2012 Feb 15; 3(1): 19–26.
カプセル化の目的は、免疫による移植膵島の損失阻止
2016年1月26日火曜日
【禁煙】ニコチンパッチ郵送だけでも効果?
禁煙治療は行動支援(behavioral support)が必要とされる。このプロセスを無視した形のニコチンパッチ郵送。
これでも禁煙成功するのか?
結論から言えば、何もしないよりは禁煙率は高くなる
だが、電話問合で適当に返事しているとは思えないが、 客観的確認はできなかった
Effect of Mailing Nicotine Patches on Tobacco Cessation Among Adult Smokers A Randomized Clinical Trial
John A. Cunningham, et. al.
JAMA Intern Med. Published online January 25, 2016. doi:10.1001/jamainternmed.2015.7792
これでも禁煙成功するのか?
結論から言えば、何もしないよりは禁煙率は高くなる
だが、電話問合で適当に返事しているとは思えないが、 客観的確認はできなかった
Effect of Mailing Nicotine Patches on Tobacco Cessation Among Adult Smokers A Randomized Clinical Trial
John A. Cunningham, et. al.
JAMA Intern Med. Published online January 25, 2016. doi:10.1001/jamainternmed.2015.7792
Trial Registration clinicaltrials.gov Identifier: NCT01429129
【研究意義】 行動支援を伴う場合ニコチン置換療法(NRT)の有効性は臨床トライアルを通して認められている。疫学的データではNRTは禁煙治療に関してNRT使用しない場合より成功は支持されてない。
【目的】禁煙成功において行動支援なく禁煙者へニコチンパッチ郵送した場合の効果確認
【デザイン・セッティング・被検者】カナダ内登録、成人喫煙者 単盲検、2群ランダム化臨床トライアル:ランダム番号ダイアルによる家庭電話・携帯電話調査:2012年6月4日〜2014年6月26日。2015年1月5日までフォローアップし、2015年5月24日〜6月6日まで解析。ベースラインインタビュー時タバコ1日10本超喫煙の2093名、ニコチンパッチを郵送し仮説的禁煙に興味あるか問いかけ。NRTへ興味あり、禁忌のない被検者をランダム化し、ニコチンパッチ5週分郵送供給。
電話フォローアップ8週間から6ヶ月後
【介入】実験群はニコチンパッチ5週間分速達郵送(ステップ1: 3週間(ニコチン 21mg )、Step 2: 1週分 (ニコチン 14 mg)、 Step 3 (ニコチン 7mg )、行動支援行わず)
対照群はニコチンパッチ提供せず、介入も行わず
【主要アウトカム・測定】 プライマリアウトカムは、6ヶ月時点での30日間禁煙状況
【結果】 ベースライン調査2093名(回答率 76.5%)のうち、1000名でトライアル登録、グループへのランダム化
実験群500名 (平均 [SD] 年齢, 480.0 [12.8] 歳; 女性 255 [510.0%]) 、対照群499名 (平均 [SD] 年齢, 49.7 [12.7]歳; 女性 256 [51.3%])解析
自己報告での禁煙成功は、対照群よりニコチンパッチ郵送群で高い
(30-日禁煙: 38 [7.6%] of 500 vs 15 [30.0%] of 499; オッズ比, 2.65; 95% CI, 1.44-4.89; P = 0.002)
唾液試料回収はわずか50.9%
6ヶ月時点での生化学的確認禁煙率は、郵送群 14/500被検者 (2.8%) vs 対照群 5/499 (10.0%)(オッズ比, 2.85; 95% CI, 10.02-7.96; P = 0.046)
【結論・新知見】 このトライアルでは行動支援なくニコチンパッチを郵送する方法の有効性エビデンスを提示したが、知見強化するための生化学的確認ができてない
非弁膜症性心房細動:多剤使用多く、出血リスク高まる ・・・NOACはリスク軽減?
非弁膜症性心房細動はもともと高血圧症合併多く、また、心不全合併したり、糖尿病併発症・脂質異常も多い。故に、日常臨床としてポリファーマシーとならざる得ないことが多い。
ポリファーマシーにおける、NOAC vs ワルファリン ということで、リバロキサバンとワルファリン特性比較でNOACの優越性に関する報告
Polypharmacy and the Efficacy and Safety of Rivaroxaban Versus Warfarin in the Prevention of Stroke in Patients With Nonvalvular Atrial Fibrillation
Jonathan P. Piccini, et. al.
Circulation. 2016; 133: 352-360
Published online before print December 16, 2015,
doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.115.018544(pdf)
ベースライン での薬剤数 0−4は 5,101 (36%)、薬剤数 5-9は 7298 (51%)、薬剤数 10以上は 1,965 (13%)
polypharmacyは卒中や非中枢神経系塞栓リスクと相関せず (補正ハザード比 1.02 for ≥ 10 versus 0–4 medications; 95% 信頼区間, 0.76–1.38)
しかし、複合エンドポイント(卒中・非中枢神経系全身塞栓、血管疾患死、心筋梗塞)のリスク増加と相関 (補正ハザード比, 1.41 for ≥ 10 versus 0–4 medications; 95% 信頼区間, 1.18–1.68)
さらに、非重大臨床的出血あるいは重大出血のリスク増加と相関 (補正ハザード比, 1.47 for ≥ 10 versus 0–4 medications; 95% 信頼区間, 1.31– 1.65)
薬剤数による群間差は、一次有効性 (補正interaction P =0.99)と安全性アウトカム (補正interaction P =0.87) においては有意差認めず
薬剤数 0-4ではリバロキサバンでの重大出血発生率低下認める (補正ハザード比 o, 0.71; 95% 信頼区間, 0.52–0.95; interaction P =0.0074)
cytochrome P450 3A4とP-glycoprotein inhibitorを含む1剤以上で、アウトカムが異なるというエビデンスは認めない
結論: 心房細動患者において、5剤以上のポリファーマシーは2/3。
薬剤数多いほど出血リスク増加するも卒中リスクは増加と相関せず
リバロキサバンは多薬剤患者でも横断的に耐用性良い
図譜をみると、言うほど、リバロキサバン優越性あるとは思えないけど・・・
主題とは関係ない話・・・
この論文見ながら、日本の医療保険制度の矛盾点の一つだが多薬剤ほど診療報酬減ぜられる不思議が頭に浮かぶ
「併発症多いほど薬剤必要数多くなる」
「薬剤相互作用など考慮するなど薬剤数多いほど処方に関する技術が求められる」
にもかかわらず、薬剤数多いほど技術料が減らされるのである
「かかりつけ医」「総合診療」推進と国は謳いながら、実際には薬剤数増えざる得ない患者を診るほど技術料減らしているのである・・・「くそ役人」の考えることは浅はか
ポリファーマシーにおける、NOAC vs ワルファリン ということで、リバロキサバンとワルファリン特性比較でNOACの優越性に関する報告
Polypharmacy and the Efficacy and Safety of Rivaroxaban Versus Warfarin in the Prevention of Stroke in Patients With Nonvalvular Atrial Fibrillation
Jonathan P. Piccini, et. al.
Circulation. 2016; 133: 352-360
Published online before print December 16, 2015,
doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.115.018544(pdf)
ベースライン での薬剤数 0−4は 5,101 (36%)、薬剤数 5-9は 7298 (51%)、薬剤数 10以上は 1,965 (13%)
polypharmacyは卒中や非中枢神経系塞栓リスクと相関せず (補正ハザード比 1.02 for ≥ 10 versus 0–4 medications; 95% 信頼区間, 0.76–1.38)
しかし、複合エンドポイント(卒中・非中枢神経系全身塞栓、血管疾患死、心筋梗塞)のリスク増加と相関 (補正ハザード比, 1.41 for ≥ 10 versus 0–4 medications; 95% 信頼区間, 1.18–1.68)
さらに、非重大臨床的出血あるいは重大出血のリスク増加と相関 (補正ハザード比, 1.47 for ≥ 10 versus 0–4 medications; 95% 信頼区間, 1.31– 1.65)
薬剤数による群間差は、一次有効性 (補正interaction P =0.99)と安全性アウトカム (補正interaction P =0.87) においては有意差認めず
薬剤数 0-4ではリバロキサバンでの重大出血発生率低下認める (補正ハザード比 o, 0.71; 95% 信頼区間, 0.52–0.95; interaction P =0.0074)
cytochrome P450 3A4とP-glycoprotein inhibitorを含む1剤以上で、アウトカムが異なるというエビデンスは認めない
結論: 心房細動患者において、5剤以上のポリファーマシーは2/3。
薬剤数多いほど出血リスク増加するも卒中リスクは増加と相関せず
リバロキサバンは多薬剤患者でも横断的に耐用性良い
図譜をみると、言うほど、リバロキサバン優越性あるとは思えないけど・・・
主題とは関係ない話・・・
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にもかかわらず、薬剤数多いほど技術料が減らされるのである
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