2022年8月30日火曜日

急性非代償性心不全へのダイアモックス(acetazolamide)注射の有効性

急性非代償性心不全へのダイアモックス(acetazolamide)注射の有効性


8月26日から29日までスペイン・バルセロナで開催された欧州心臓病学会2022年大会に合わせ、急性代償性心不全患者に対して、ループ利尿薬治療にアセタゾラミドを追加すると、除脈成功率が高まることが、New England Journal of Medicine誌オンライン版に8月27日に発表されました。

ベルギー・ゲンクにあるZiekenhuis Oost-LimburgのWilfried Mullens氏らは、急性代償性心不全、容積負荷の臨床症状、N末プロB型ナトリウム利尿ペプチド値1,000 pg/mL以上またはB型ナトリウム利尿ペプチド値250 pg/mL以上の患者を対象に並行群間二重盲検無作為プラセボ対照試験を実施しました。参加者519名を、標準的なループ利尿剤にアセタゾラミドまたはプラセボを加えた静脈内投与に無作為に割り付けた。

研究者らは,アセタゾラミド群では 256 例中 42.2%, プラセボ群では 259 例中 30.5% で除脈が成功したことを明らかにした(リスク比,1.46;95%信頼区間,1.17~1.82;P < 0.001).あらゆる原因による死亡または心不全による再入院は,アセタゾラミド群およびプラセボ群でそれぞれ 29.7,27.8% に発生した(ハザード比,1.07;95%信頼区間,0.78~1.48).アセタゾラミド投与に関連して、より高い累積尿量とナトリウム利尿が認められ、これはより優れた利尿効率と一致しました。

「これらのデータは、より迅速な除水を達成するための合理的な補助手段としてアセタゾラミドの使用を示唆している」と、添付の論説の著者は書いている。

Acetazolamide helps treat volume overload in heart failure (medicalxpress.com)


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