2013年10月22日火曜日

臓器・組織別年齢:DNAメチル化年齢

様々な組織の "DNAm"年齢は、新しい体内時計であり、DNAメチル化、遺伝子が体細胞分化し、新しい要求に合致して変化する遺伝的プログラムの蓄積である。

「誕生日のろうそくの上に、テロメアを脇におしやる、新しい生物時計が出現したのかもしれない」という表現

新しい生体時計は、DNAメチル化の測定であり、様々な臓器・組織のDNAメチル化を測定することで、暦年齢以外に、各臓器DNAm年齢を測定され、組織・臓器ごと加齢評価されることになるのかもしれない。

例えば、乳がん女性の組織ではDNAm加齢は他部位の組織より12歳ほど加齢していた。時計の逆まわしによる抗加齢、例えば、運動や食生活の改善などでアンチエイジング評価することも可能となるのかもしれない。

DNA methylation age of human tissues and cell types
Steve Horvath
Genome Biology 2013, 14:R115 doi:10.1186/gb-2013-14-10-r115


米国PSTFシステマティックレビュー:認知症早期発見目的検診のベネフィット明らかでない ・・・ 早期発見しても治療がなければ意味がない

 日本の厚生行政って馬鹿が作ってるとしか思えない。
 「早期発見=全て善」、「予防・検診やスクリーニングは全てベネフィットあり」という固着した思想しか持たないため、様々な弊害を生じている。

 認知症に関しても、そういうワンパターンの思想が、アホ政治家や糞役人や馬鹿メディアだけなじゃく、一般国民にもはびこり固着してる。


 認知障害スクリーニングのための簡易検査は認知症発見には役立つが、意思決定には役割を果たさない。現時点では、患者の早期介入や治療による改善効果が明らかでないという米国PSTF報告。

 現時点では、薬剤や介護者介入などの治療介入のベネフィットが少なく、いくら早く見つけても、意味がないというわけである。



Screening for Cognitive Impairment in Older Adults: A Systematic Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Ann Intern Med. Published online 22 October 2013 doi:10.7326/0003-4819-159-9-201311050-00730


Mini-Mental State Examination (k = 25)はもっとも研究された方法だが、コスト無しという訳ではない。

Clock Drawing Test (k = 7)、 Mini-Cog (k = 4)、 Memory Impairment Screen (k = 5)、Abbreviated Mental Test (k = 4)、 Short Portable Mental Status Questionnaire (k = 4)、 Free and Cued Selective Reminding Test (k = 2)、 7-Minute Screen (k = 2)、 Informant Questionnaire on Cognitive Decline in the Elderly (k = 5)が代わりに使われるinstrumentである。

アルツハイマー病への米国FDA承認薬剤 (k = 58)と、介護者による介入(k = 59)では、患者や介護者への臨床的有益性明確でない程度の小さなベネフィットしかない。
このベネフィットの少なさは、薬剤副作用によることでも生じ、そして、介護者介入にl間してはその利用が難しいことによることで生じる。

見込みはあるが、認知機能刺激 (k = 6) や運動 (k = 10)も、軽症・中等度認知症・MCIに対してエビデンス限定されている。


製薬会社にだまされるな!・・・臨床的意味がないが統計的有意差のある効果;製薬会社の経営上意味はあるが利用者には意味が少ない効果; 製薬会社まるがかえ大学教授たちや認知症専門家には意味があるが利用者には臨床的意義の少ない効果

メタアナリシス:全般的認知機能へのACheEIとメマンチン効果
Meta-analyses of effects of AChEIs and memantime on global cognitive function, measured by the ADAS-cog.






Meta-analyses of effects of AChEIs and memantime on withdrawals due to adverse events.

非代償性心不全の多くが、誤って肺疾患治療を受けている

心不全は、臨床の場では、明確なカテゴライゼーション困難な複雑な病態として認識され、治療される。この複雑性を明らかにするため、非代償性心不全入院治療患者を調査し、喘息、肺炎、COPD急性増悪を含む他の息切れ原因疾患として薬物治療されているかを検討。


非代償性心不全の多くは心肺疾患として治療されてしまい、そのための副事象が多く出現している可能性が高い。


Acute Decompensated Heart Failure Is Routinely Treated as a Cardiopulmonary Syndrome.
Dharmarajan K,  et al. (2013)
PLoS ONE 8(10): e78222. doi:10.1371/journal.pone.0078222
入院初期2日間、その後3−5日間の急性呼吸器疾患治療検討
入院死亡、ICU入室、入院後2日目以降の挿管の補正オッズ比計算

16万4494件の心不全中、入院初期2日間急性呼吸不全治療 53%
短時間作用型気管支拡張剤使用 37%、抗生剤投与 33%、高用量ステロイド 10%

87319件の入院にて、入院2日目以降に呼吸器系治療されたのは60%超
入院2日目以降の慢性肺疾患を有する症例入院6万690件で、呼吸器系治療が最も多い

入院開始2日目までの急性呼吸器系治療は、副事象アウトカム補正オッズ高値と相関性を示す


逆も、また、然りのような気がする。心不全として治療されている中に、COPD急性増悪例が多く含まれている印象を持つ。

ただ、COPDの啓発が進むにつれ、COPDをベースに持つからというだけで、息切れ悪化をCOPD急性増悪と判断するのは早計で、患者に害を与えることになる。

静脈還流障害所見・気道感染所見などのエピソードや身体所見除外とともに、BNPやCRPなどで解釈することが必要と思う。例えば、心不全例では、CRPも軽度増加する、COPD急性増悪ではかなり増加する(Circulation. 2005; 112: 1428-1434



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