2014年5月9日金曜日

低放射線量CT肺がん検診は、結果的に、核プラント従事者や核爆弾被爆者の放射線量を凌駕してしまう

こう書かれるとすごい放射線量となる・・・


低放射線量CT(LDCT)の検診上の肺がん減少効果20%、総死亡率減少効果7%を考慮に入れても、2mSv投与量となるLDCTだが、その後フォローアップ必要となる結節陰影フォローアップでは8mSvの放射線量が生じる。
Gleishnerガイドラインに従う、20−30年間の累積放射線量となるとどうなるか?

55歳で20年間で280mSv、30年で420mSvとなり、核施設従事者や核爆弾被爆者の暴露量を超えてしまう。


Radiation Risks in Lung Cancer Screening Programs: A Comparison With Nuclear Industry Workers and Atomic Bomb Survivors
Robert J. McCunney, MD, MPH; Jessica Li, BS
Chest. 2014;145(3):618-624. doi:10.1378/chest.13-1420 

神経障害性疼痛:AT2R type 2受容体拮抗剤 p2二重盲験トライアルで有効性・安全性確認

ARBといえば、angiotensin II type 1 受容体拮抗剤で、主に降圧剤として使用されているのがご承知の通り。では、type 2受容体拮抗剤は・・・


アンジオテンシンII type2 遮断剤・アゴニストは果たしてどう働くか?
http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/03/iitype2.html


EMA401は、抗選択制のAT2Rアンタゴニスト

ヘルペス感染後疼痛や、神経障害性疼痛の現行治療あるも、有効性がいいかげんなわりに、副作用が多いことが問題(特に、武田鉄矢のDTCは、期待させすぎでひどすぎる。リリカによる転倒事故や交通事故などの可能性あり、あまねく使用するには危険性を危惧する医者は多い。薬害オンブスなんたらは、なぜだまってるのだろうか?チャンピックスの方が危険性は少ない印象をもつのに・・・ 国産メーカーに甘いという印象をうけるのだが・・・)

新しい治療ターゲット新薬が欲しいところ


多施設プラシーボ対照化二重盲験ランダム化p2臨床トライアルにて、プラシーボよりヘルペス感染後疼痛に関して有効性が示された。



EMA401, an orally administered highly selective angiotensin II type 2 receptor antagonist, as a novel treatment for postherpetic neuralgia: a randomised, double-blind, placebo-controlled phase 2 clinical trial
Andrew S C Rice , et. al.
for the EMA401-003 study group
The Lancet, Volume 383, Issue 9929, Pages 1637 - 1647, 10 May 2014

EMA401 92名 vs プラシーボ 91名

プラシーボ比較し、治療群は疼痛程度減少有意(平均疼痛スコア −2.29 [SD 1.75] vs -1.69 [1.55] ; 最小自乗補正差 - 0.69 [SE 9.25] ; 95% CI, - 1.19 to - 0.20 ; p = 0.0066)

重度副作用発生はなし


全体的に、32名に56の治療関連副作用あり、対照群では45。

肥満手術前 VLCD(超低カロリー食)は必須

減肥手術前のVLCDで、肝臓体積減少し、手術アクセス容易になり、減量手術後の術前workupとしてルーチン上必要であるということが、ランダム化単盲験トライアルで明らかになった。

"A Randomized, single-blinded trial assessing the effect of a two week preoperative very low calorie diet on laparoscopic cholecystectomy procedure in obese patients"
Nicholas Burr et. al.
DDW 2014; Abstract 626.


25例中21例を登録。1例(対照割り付け)断念。ITTベース介入

VLCD平均体重減少2.5 (95%CI, 1.4-3.6)Kg

VLCD群では、対照群に比べ手術時間中央値6分短縮(  25(18-40.5)分 vs 31(20-170)分)

喘息:自殺リスク増加


"Asthma, depression, and suicidality: Results from the 2007, 2009, and 2011 Youth Risk Behavior Survey"  
Steinberg L, et al 
APA 2014; Abstract NR7-75.
http://www.apa.org/convention/


今までの研究と異なり、 the Youth Risk Behavior Survey (YRBS) in 2007-2011のデータにより、喘息と自殺の関連性が観察された。
50%ほどの自殺リスク増加;odds ratio 1.5, 95% CI 1.3-1.8)

年齢、性別、人種、アルコール、タバコ、悲嘆性補正後は軽度の相関に減少するが、やはり、有意差は存在し、2割ほど増加する (OR 1.2, 95% CI 1.0-1.6)
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/APA/45670



喘息の治療目標の1つにメンタル要素の維持・改善が必要

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