偽陽性率 2割〜3割(もっと多い見積もりを見たこともあるが・・・)の問題点とともに、いろいろ問題あるなぁ・・・と。
ASCO
Lung Cancer Screening Rates Disappoint
Evidence shows benefit for high-risk smokers but few get tested
by Michael Smith, North American Correspondent, MedPage Today
May 17, 2018
https://www.medpagetoday.com/meetingcoverage/asco/72943
検証による生存数増加エビデンス検証されているにもかかわらず、肺癌検診率は米国内でも少ないままである。大規模臨床トライアル(Reduced Lung-Cancer Mortality with Low-Dose Computed Tomographic Screening The National Lung Screening Trial Research Team NEJM https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1102873#t=abstract)に基づき、“ U.S. Preventive Services Task Force in 2013”で、 高リスク喫煙者にて低線量CT(LDCT)年1回検診が推奨された。
しかし、「この推奨の初年度の検診解析にて非常に限定的効果しか認められなかった」と、 American Society of Clinical Oncology (ASCO) annual meetingに先立つpress briefingにて、Danh Pham ( James Graham Brown Cancer Center at the University of Louisville in Kentucky) が述べた。低線量CT年次検診に関しては適切とはいえない部分がまだ存在し、より必要性の高い検診に仕立て上げる必要があると述べている。
National Lung Screening Trial 2010年早期中断トライアルは、高リスク喫煙者対象で、LDCT年次検診で胸部レントゲン(chest x-ray)に比べ20%ほど肺がん死を減少指せた、初めての大規模ランダム化対照トライアルで、肺癌検診のベネフィット示し、USPSTFガイドラインにて55−79歳で「喫煙歴 30 -ack-year歴」もしくは「現行喫煙もしくは筋炎から15年内」の場合に検診を勧めるよう医師たちに奨励し、Medicare も多くに年次検診を働きかけた。
しかし、この推奨のフォローアップがうまくいったかの検証は不明瞭。Phamらは、 American College of Radiology's Lung Cancer Screening Registryを対象にNational Health Interview Surveyの所見を用い、適正患者の推定数を検討。
米国国勢調査局アメリカ合衆国4地域(リージョン Region)の該当患者数を推定
- 北東部も最も高率で 3.5%、最小は西部で 1.0%
- 中西部 1.9%、南部は 1.6%
該当患者比率は南部最大、西部・北東部は最小
検診クライテリア合致者は7,612,975名と推定、実際施行は 141,260名 国内施行率は 1.9%
他の癌検診と比較して極めて低率であり、2015年マンモグラフィーは40歳以上女性の65%施行
LDCT検診に対してプロバイダー側も偽陽性などの取り扱いなど払拭されてない問題もあり、担当者たちが積極的でないことや、該当者たちも検診の価値について知らされてないこともあるのかもしれない。