2016年1月21日木曜日

小中学校に飲水装置を完備すると子供の肥満防止になる


カロリーのある飲料を、同時に飲水増加させると、子供の健康や肥満頻度を減少させることができるか?

quasi-experiment : 準実験として、学校にwater jet導入



Effect of a School-Based Water Intervention on Child Body Mass Index and Obesity
Amy Ellen Schwartz, et. al.
JAMA Pediatr. Published online January 19, 2016.



ニューヨーク公立小学校・中学校の1,065,562名

water jetの標準化BMIへの有意な影響あり標準化BMIに関して男児  0.025 (95% CI, −0.038 〜 −00.011) 、女児  0.022 (95% CI, −0.035 〜 −0.008)の減少 s (P <    0.01)

体重過多となることへの効果も存在

water jetは、男児 体重過多 0.9% (95% CI, 00.015-0.003)ポイント減少、女児 体重過多 0.6% (95% CI, 00.011-0.000)ポイント減少(P <  0.05)


1人あたりのミルクhalf-pint(牛乳パック)の購入総数年間で12.3 (95% CI, −19.371 to −5.204)減少  (P <  0.01)



結腸癌予後要素:caudal-type homeobox transcription factor 2 (CDX2)

Stage II、IIIの結腸癌に関して、遺伝子発現特性による層別化治療に繋がる知見?


ブーリアン(論理型)ロジックに基づくbioinformaticsを採用し、調整遺伝子検出に用いた方法、caudal-type homeobox transcription factor 2 (CDX2) を成熟結腸上皮組織の候補バイオマーカーとして同定


このバイオマーカーと、5年無再発生存率とアジュバント化学療法のベネフィット検討

CDX2 as a Prognostic Biomarker in Stage II and Stage III Colon Cancer
Piero Dalerba, et. al.
N Engl J Med 2016; 374:211-222January 21, 2016


腫瘍サンプル2115のうち87、4.1%のCDX2発現欠損

5年間無再発生存率
CDX2-陰性:6.9%(n=32) vs CDX2陽性 93.1%(n=434)
(疾患再発ハザード比, 3.44; 95% 信頼区間 [CI], 1.60 〜 7.38; P=0.002)

validation data set、314名を含む、5年無再発生存は CDX2陰性 12.1%(n=38) vs CDX2陽性 87.9% (n=276)(ハザード比, 2.42; 95% CI, 1.36 〜 4.29; P=0.003)


これら両群とも患者年齢、性別、腫瘍stage、gradeに独立した所見





stage II癌患者において、5年間無再発生存率差は、discovery data setとvalidation data setとも有意に差がある・discovery data set (CDX2-陰性 15名中 49% vs. CDX2-陽性 191名中 87% , P=0.003)
・validation data set (CDX2-陰性 15名中 51% vs. CDX2-陽性 106名中 80% , P=0.004)

全ての患者コホートのpooledデータベースで、stage II CDX2-陰性症例では、adjuvant化学療法施行してない患者25名よりアジュバント化学療法受けた患者23名で生存率高い  (91% vs. 56%, P=0.006)


オピオイド作用薬剤 エルクサドリンの下痢型過敏性腸症候群トライアル

下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)治療薬 Viberzi(一般名:エルクサドリン)、Xifaxan(一般名:リファキシミン)はFDA承認されている。

エルクサドリンは、オピオイド効果(μ-、κ-オピオイド受容体アゴニスト、 δ-オピオイド状態アンタゴニスト)を有する新規経口薬剤


IBS-3002トライアル:26週間、 IBS-3001トライアル:52週間の投与量 75mg×2 vs プラシーボ比較治験

プライマリエンドポイントは腹痛の減少効果と便の硬度改善組み合わせで1週目から12週、1週目から26週の最小50日改善比率



Eluxadoline for Irritable Bowel Syndrome with Diarrhea
Anthony J. Lembo, et. al.
N Engl J Med 2016; 374:242-253January 21, 2016

1週目から12週目まで、エルクサドリン (75 mg 及び 100 mg) 群はプラシーボよりプライマリエンドポイント到達比率高い
IBS-3001 trial:75-mg dose 23.9% 、100-mg dose  25.1% vs. プラシーボ 17.1% ; P=0.01 and P=0.004
IBS-3002 trial:28.9% 、 29.6% vs. 16.2%; P<0 .001="" both="" br="" comparisons="" for="">
1週目から26週目、それぞれ 
IBS-3001: 23.4% 、29.3% versus 19.0% (P=0.11 and P<0 .001="" br="">IBS-3002: 30.4% 、32.7% versus 20.2% (P=0.001 and P<0 .001="" br="">

最頻副作用は吐気で、 75mg 8.1%、100mg 7.5% vs プラシーボ 2.5%
続いて、腹痛 5.8%、7.5% vs プラシーボ 5.1%、便秘 7.4%、 8.6% vs プラシーボ 2.5%、腹痛 5.8%、7.2% vs プラシーボ 4.1%

膵炎発症 75mg 2例、 100 mg 3例


オピオイド受容体
http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?オピオイド受容体

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note