2013年8月10日土曜日

いぬの飼い主からのあくび伝染は共感に基づくものである

ヒトという範疇を超えて、動物にもあくびはうつるという話は以前にも聞いたことがある。ついでにかゆみも・・・

犬のあくび:ヒトからうつる :empathy(共感)の能力  2008年 08月 06日
http://intmed.exblog.jp/7373796/
かゆみは伝染するんです 2012/5/12 
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/05/blog-post_4107.html
共感:empathyに変わるのだという仮説に対し、脳冷却説ってのもある
あくび:脳冷却説2011年 11月 19日
http://intmed.exblog.jp/14031447/


Familiarity Bias and Physiological Responses in Contagious Yawning by Dogs Support Link to Empathy
Romero T, et. al.
PLoS ONE 8(8): e71365. doi:10.1371/journal.pone.0071365


empathy仮説において、あくびの伝染は、いくつかの霊長類での社会的つながりレベルと相関するというのも示されている。犬にもあくびがうつることが知られており、犬に於けるこの現象を矛盾と考え反論や、軽度不快反応とみるといった説明要因とされる場合がある。

犬のあくび伝染を再現し、2つの仮説的寄与メカニズム、すなわち、共感説 vs 不快関連反応を検討。


25匹の犬で、飼い主となじみでないヒトモデル(実験者)で、あくびあるいは対照の唇の動きで実験。同時生理的測定・心拍を21被検に対し追加を行った。
唇の動きだけの時より、あくび状況の方が有意にあくび伝染発生が多。
さらに、なじみのない実験者より、なじみの飼い主をみているときの方があくびが多く、犬へのあくび伝染は、情緒的近さのレベルに相関する。


さらに、心拍数が状況の変化でも変化しないということは、犬のあくび伝染現象は、ストレス現象と関連しないことを示唆する。


結果、犬にみられるあくびの伝染は、行動の情緒的要素に影響を受け、飼い犬に観察される共感の初期形態である。

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