2015年6月26日金曜日

食べる順番ダイエット:食後血糖、インスリンに影響

「食べる順番ダイエット」でやせされるかどうかは分からないが、少なくとも、食後2時間内では、炭水化物先の食事の方が血糖もインスリンも高値となる

日本でも同様の報告
http://www2.rehab.osakafu-u.ac.jp/kiyoh/pdf_data/jrhs_008_2010_01.pdf



実験の中身を見ると、そんなに厳格じゃなくて、オレンジジース+パンを炭水化物として扱ってる。


Food Order Has a Significant Impact on Postprandial Glucose and Insulin Levels
Alpana P. Shukla , et. al.
Diabetes Care July 2015 vol. 38 no. 7 e98-e99

2型糖尿病、メトホルミン治療 11名(女性6名、男性5名)、平均年齢 54±9歳、BMI 32.9±5 糖尿病病歴 4.8±2.4年間、 HbA1c平均 6.5±0.7%

絶食一晩12時間、カロリー同等食 628kcal 蛋白55g、 炭水化物68g 脂肪 16g
1週間離して2回の別の日に同様食事

・ 炭水化物→15分後→蛋白と野菜 
・ 蛋白・野菜→15分後→炭水化物

内容:
炭水化物 (チャバタ・パンとオレンジジュース:ciabatta bread and orange juice)
蛋白 (皮焼き鶏むね肉:skinless grilled chicken breast)
やさい (レタストマトサラダ、低脂肪イタリアンビネガーとスチームブロッコリーのバター添え:lettuce and tomato salad with low-fat Italian vinaigrette and steamed broccoli with butter)




http://care.diabetesjournals.org/content/38/7/e98/T1.expansion.html

血糖
インスリン濃度



血糖 iAUC  0−30分、 0−60分、 0−120分とも 炭水化物後の方が低値
インスリン iAUC 0−30分、 0−60分、 0−120分とも 炭水化物後の方が低値





解説:http://weill.cornell.edu/news/news/2015/06/food-order-has-significant-impact-on-glucose-and-insulin-levels-louis-aronne.html

主に閉経後血管運動症状抗うつ薬SSRI使用により骨折リスク増加

メンタル疾患がないのにSSRIって変だと思ったが
米国FDAは閉経後血管運動性症状に対しSSRI使用承認しているとのこと


SSRIによる破骨細胞分化への干渉・骨芽細胞活性低下など考察されているが、メカニズムは未だ不明らしいが、SSRIは骨折リスク増やすことは知られている


あらためて、閉経後血管運動症状を主体とした適応へのSSRIの骨折リスク増加確認報告となった


SSRI use and risk of fractures among perimenopausal women without mental disorders
Inj Prev doi:10.1136/injuryprev-2014-041483


SSRI開始、40−64歳メンタル疾患無しの女性患者で、1998−2010年H2RA or PPI使用患者のコホートとの比較、SSRU開始患者の分布に、H2A/PPIs開始患者特性分布を適応させた上の治療のPropensity ofScore オッズにて荷重標準化死亡率を算出。Poisson回帰推定リスク差とCox比例ハザードモデルにてSSRIs新規患者とH2A/PPIsの新規使用患者の比較で骨折相対リスク算出。プライマリ分析では6ヶ月間のLag期間(開始後6ヶ月暴露影響)を斟酌し、骨密度の影響を臨床的意義発症の仮説Delayとした


SSRI開始 137 031
H2A/PPI開始 236 294

ハザード比 (SSRI vs H2A/PPI) 1年後 1.76 (95% CI 1.33 〜 2.32)、 2年後 1.73 (95% CI 1.33 〜 2.24) 、5年後 1.67 (95% CI 1.30 〜  2.14)









旧藤沢製薬(現あすてらす)のMRに消化管出血リスク増加について問いかけたら速攻否定したことをまた思い出した。・・・・我ながらしつこい


エボラ迅速診断検査  ReEBOV Antigen Rapid Test; Corgenix 感度 100%、 特異度92%

WHO(マスコミが好きな団体)初めて承認のエボラPOCT・迅速検査
http://www.who.int/diagnostics_laboratory/procurement/150219_reebov_antigen_rapid_test_public_report.pdf


point-of-care EVD test (ReEBOV Antigen Rapid Test; Corgenix)

 
ReEBOV Antigen Rapid Test kit for point-of-care and laboratory-based testing for Ebola virus disease: a field validation study
Mara Jana Broadhurst, et. al.
The Lancet Published Online: 25 June 2015
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(15)61042-X/abstract


感度 100%、 特異度92%


今年2月WHO承認時動画

2型糖尿病・運動療法:フィットネス効果なくても代謝的改善

健康増進を目的とするフィットネスと、2型糖尿病への運動指導は本質的に異なるのかもしれない


心肺フィットネス改善しなくても、2型糖尿病(T2DM)患者に対する運動トレーニングのメタボリック指標改善


Metabolic Effects of Exercise Training Among Fitness Nonresponsive Patients With Type 2 Diabetes Mellitus: The HART-D Study
Ambarish Pandey, et. al.
Published online before print June 17, 2015, doi: 10.2337/dc14-2378
Diabetes Care June 17, 2015

202名、平均年齢 57.1±7.9歳 T2DM患者(HART-D:Health Benefits of Aerobic and Resistance Training in Individuals With Type 2 Diabetes登録)
ETによるフィットネス効果を、分時換気あたりL単位 ΔVO2 peak  5%以上をResponderとし、5%未満をNon-Responderとする

運動群割り付け n=161のうち、ΔVO2 peakにはばらつき、substantial heterogeneityが存在し、心肺フィットネス若干でも改善あるのは57%、5%以上は36.6%

フィットネスのResponderもNon-Responderも、HbA1cとAdiposity指標有意改善
(ΔA1C: −0.26% [95% CI −0.5 〜 −0.01] 、 −0.26% [−0.45 〜 −0.08]; Δwaist circumference: −2.6 cm [−3.7 〜 −1.5] and −1.8 cm [−2.6 〜 −1.0]; Δbody fat: −1.07% [−1.5 〜 −0.62] and −0.75% [−1.09 〜 −0.41])

ResponderとNon-Responder間に、これらメタボシック指標の程度に有意差無し

対照群被験者はこれらメタボリック指標の有意変化認めず

noteへ実験的移行

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