2013年9月3日火曜日

ST上昇型心筋梗塞:梗塞病巣以外の血管形成(PCI) ・・・ 予防的PCI効果

Randomized Trial of Preventive Angioplasty in Myocardial Infarction
David S. Wald, et. al.
PRAMI Investigators
September 1, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1305520

ST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)において、心筋梗塞に関与する血管すなわち、梗塞血管あるいは容疑血管へのPCI使用は予後を改善する、だが、非梗塞状態にある血管へのPCI、すなわち、予防的PCIに関しては意義不明であった。

英国5センター、2008年から2013年まdのランダム割り付け
予防的PCI施行 234名、  被施行 231名
プライマリアウトカムは、心血管死亡・非致死的心筋梗塞・治療不応性狭心症
ITT解析

 2013年1月まで、データ及び安全性モニタリング委員会により結論的と判断し、推奨により早期中止。
フォローアップ平均23ヶ月間で、プライマリ・アウトカム
PCI予防群 21、 非予防群(infarct-artery-only PCI) 53 
100例あたり 9 vs 23 (ハザード比 0.35; 95% 信頼区間 [CI], 0.21 〜 0.58; p < 0.001)

3つの組み合わせプライマリアウトカムハザード比は、 それぞれ
心血管疾患原因死亡 0.34 (95% CI, 0.11 〜 1.08)
非致死的心筋梗塞 0.32 (95% CI, 0.13 〜 0.75)
治療不応性狭心症 0.35(95% CI, 0.18〜 0.69)

横紋筋融解症における腎不全・予後予測スコア

肝心の予測式が・・・要約では不明


A Risk Prediction Score for Kidney Failure or Mortality in Rhabdomyolysis
Gearoid M. McMahon, et. al.
JAMA Intern Med. Published online September 02, 2013. doi:10.1001/jamainternmed.2013.9774

2つの大規模教育病院、入院3日内で、CPK値 5000 U/L超過した、血液透析あるいはcontinuous renal replacement therapy (RRT)施行された、重症急性腎障害による生命危機状態となった横紋筋融解症患者
2000年1月1日から2011年3月31日まで、2371名の後顧的解析
derivation cohortはMGHの1397名の患者、validation cohortはBringham and Women's hospitalからなる

横紋筋融解症の原因とアウトカムは、derivation cohortも validation cohortも同様。
全体では、組み合わせ(RRTもしくは死亡)アウトカム発生は19.0%(RRT必要 8%、死亡 14.1%)
組み合わせアウトカムで最も多い比率としては、コンパートメント症候群(41.2%)、敗血症(39.3%)、心停止後(58.5%)

比率の少ないのは、筋炎(1.7%)、運動(3.2%)、けいれん(6.0%)

複合アウトカムの予測要素としては、年齢、女性、横紋筋融解症原因、初期Cr値、CK、リン酸、カルシウム、重炭酸。

derivationコホート変数からのリスク要素スコア開発し、validation cohortに適応

予測モデルのC統計 は、derivation cohortでは 0.82 (95% CI, 0.80-0.85) 、 validation cohortでは 0.83 (0.80-0.86)

Hosmer-Lemeshow P 値は  .14 、 .28,

validation cohortでの、最小リスク(<5 p="">
最大リスクスコア(>10)では、61.2%


結核菌はヒト起源・出アフリカにまでさかのぼることができる

大規模遺伝子研究により、結核菌は、7万年前アフリカでのヒト起源にまでさかのぼることが判明。同時、この遺伝子の薬剤耐性を引き起こす39の新しい遺伝子の発見もなされた。

Out-of-Africa migration and Neolithic coexpansion of Mycobacterium tuberculosis with modern humans
Iñaki Comas ,et. al.
Nature Genetics (2013) doi:10.1038/ng.2744
17世紀から19世紀にかけて西洋においても、ヒトの死の20%が結核によるもので、高い死亡率を現在でも発展途上国においては保つ。259のM. tuberculosis complex (MTBC) 種の全ゲノム分析で、グローバルな多様性を特徴付けするデータセットを用い、この暴言筋の歴史を再考察した。結果、約7万年前からMTBC出現し、出アフリカの頃から、共に存在したことが明らかになった。



Genomic analysis identifies targets of convergent positive selection in drug-resistant Mycobacterium tuberculosis
Maha R Farhat, et. al.
Nature Genetics (2013) doi:10.1038/ng.2747

116の新しい配列、7つの配列化結核菌全ゲノムを用い、47の薬剤耐性菌種特異的genome-wideな検討。既知耐性マーカー100%検出する、ヌクレオチド位置・遺伝子状の変異を同定。加え、39のゲノム領域のpositive selectionを発見。これらは細胞壁合成、翻訳調整、DNA修正経路に関わる成分をencodeする領域であった。
一つの遺伝子、ponA1の変異の機能的遺伝子解析により、リファンピシン存在下でのin vitro増殖が示された。

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