2型糖尿病に於ける食事要素とCKDリスクの関連性
ちょっとイメージと違う結果になっている
健康食と中等度アルコール摂取はCKD発症・進展抑制的に働く
塩分摂取は、ひろい範囲にわたってCKD発症と関連せず、そして、蛋白摂取量は正常内ならCKDと関連せず
塩分摂取や蛋白摂取に関しては許容量が広いようだ。蛋白摂取量が多いほどCKD発症抑制的な部分もある
Diet and Kidney Disease in High-Risk Individuals With Type 2 Diabetes Mellitus
Daniela Dunkler, et. al.JAMA Intern Med. 2013;():-. doi:10.1001/jamainternmed.2013.9051.
2型糖尿病と関連するCKDは重大な公衆衛生な問題であるが、2型糖尿病のCKD発症インドと、食事の影響については不明
目的:2型糖尿病患者に於ける、健康食、アルコール、蛋白、塩分摂取、CKD発症・進行の関連性
デザイン・セッティング・被験者:2型糖尿病マクロアルブミン尿無し5213名
Ongoing Telmisartan Alone and in Combination With Ramipril Global Endpoint Trial (ONTARGET) 治験症例
主要アウトカム・測定:フォローアップ5年内の、CKD:新規微量アルブミン尿・マクロアルブミン尿・5%超のGFR減少
食事評価、modified Alternate Healthy Eating Index (mAHEI)
解析は既知リスク要素補正、死亡関与リスク考慮
結果: フォローアップ5.5年間で、CKD発症 31.7%、死亡 8.3%
mAHEIスコア健康的3分位最低群に比較して、最高群3分位では、CKDリスク最も少ない (補正オッズ比 [OR], 0.74; 95% CI, 0.64-0.84) 、そして死亡リスクも少ない (OR, 0.61; 95% CI, 0.48-0.78)
フルーツ週3サービング超摂取では、より少ない群に比べ、CKDリスク低い
総・動物性蛋白摂取最低3分位被験者は、最高3分位に比べCKDリスク増加 (総蛋白 OR, 1.16; 95% CI, 1.05-1.30)
塩摂取は、CKDと相関せず
中等度アルコール摂取はCKDリスク減少 (OR, 0.75; 95% CI, 0.65-0.87) 、死亡リスク減少 (OR, 0.69; 95% CI, 0.53-0.89)