2013年10月29日火曜日

IIPsガイドライン:IIPs分類

An Official American Thoracic Society/European Respiratory Society Statement: Update of the International Multidisciplinary Classification of the Idiopathic Interstitial Pneumonias
http://www.thoracic.org/statements../resources/interstitial-lung-disease/classification-of-IIPs.pdf


This Official Statement of the American Thoracis Society (ATS) and the European Respiratory Society (ERS) was approved by the ATS Board of Directors, June 2013 , and by the ERS Steering Committee, March 2013
http://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201308-1483ST


揮発性有機化合物(VOC)呼気分析 臨床病型・病理との一致率さらに改善

Source reference: Mazzone P, et al "The analysis of volatile organic compound profiles in the breath as a biomarker of lung cancer" Chest 2013; DOI: 10.1378/chest.1703380.
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=1740103


呼気VOC解析による組織病型は、病理・臨床診断との一致率かなり向上しており、C-staticsで、非小細胞肺がん 0.828、 腺癌 0.824、 肺扁平上皮がん 0.874

ディスポーザブル・チップ上の色素を用いて「colorimetric sensor assay」を行うやり方

他のグループでは名のサイズのセンサーアレイに接触した分子に生じる電気抵抗変動感知「人工鼻」センサーのによるもの

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呼気指紋:呼気揮発性有機化合物分析:だれでも、COPDと喘息の鑑別が可能になる?

5年前承認の薬剤でも安全性レビュー不完全、特に優先レビュー薬剤は副作用検討不十分なのが目立つ

当たり前だと思うが、2008年FDA承認新規薬剤は優先レビューされたものは迅速に承認される。しかし、兼頭数が少なく、やはり、安全性疑念が多く無回答のまま持続する、そして、市販後調査研究はまだ不完全のままである。

5年経過してもこの状況ってのは、やはり、新薬は安全性に関して 疑念が残る。特に、画期的新薬とされた優先レビュー新薬に関しては利用者も注意が必要である。

Development Times, Clinical Testing, Postmarket Follow-up, and Safety Risks for the New Drugs Approved by the US Food and Drug AdministrationThe Class of 2008 ONLINE FIRST

Thomas J. Moore,et. al.

2008年、米国FDAは20の治療薬を承認、優先レビュー8つ、標準レビュー12

優先レビュー薬剤は、臨床開発からマーケッティング承認獲得までの期間5.1年の中央値(range 1.6 to 10.6年間)対して、標準承認では、7.5年間(range 4.7 to 19.4年間)
p=0.05

優先レビュー薬剤では、治療効果判定上のactive drug割り付け中央値数は、104名(range 23 to 599)、標準承認薬剤では、580名 (range 75 to 12070 p = 0.003


非臨床検査にて、6つの治療薬で動物発がん性、5つで in vtro mugaten、14で動物催奇形性示された。

安全性情報としては、5つで Boxed Warning、8薬剤でリスク管理プラン要求

FDAは、85の市販後調査委員会を要求

2013年までに、薬剤5つで新規・拡大Boxed Warningを持つこととなった。市販後調査研究完遂 26/85(31%)、8(9%)がagency review待ち

米国小児科医学会ポリシーステートメント:「 小児・青年期とメディア」

「AAP:American Academy of Pediatrics :米国小児医学会」から、ポリシーステートメント

Policy Statement ;Children, Adolescents, and the Media

COUNCIL ON COMMUNICATIONS AND MEDIA
「 小児・青年期とメディア」
 テレビジョンから、携帯電話、iPad、ソーシャルメディアを含む新しいメディアまでメディアは、子供の生活に支配的影響を与える。テレビジョンは、未だに、小児・青年期において主要な支配的メディアで、新しいテクノロジーメディアも次第にポピュラーになっている。AAPは、メディアメッセージや画像からの悪影響に関心を向け続けるつもりであるが、一方、メディアのポジティブな、向社会的な効果に関しても認識すべきであろう。
小児科医は、メディアとの関わりを聴取し、2つのメディア質問を健康状態の比較的良い小児へ毎受診毎問いかけることを 勧める。
・毎日どの程度の娯楽視聴時間なのか?
・子供の心室にテレビジョンセットがあるか?インターネット接続デバイスがあるか? 
親は、全てのメディアへの関わり合いについて家庭内の取り決め・プランを確立することを推奨する。メディアの子供・10代への影響について、学校、行政、製品宣伝、娯楽制作者に その認識を持ってもらわねばならない。

解説:Managing Media: We Need a Plan 10/28/2013
http://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/Pages/Managing-Media-We-Need-a-Plan.aspx



Media Kit: Children and Media
 http://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/aap-press-room-media-center/Pages/Media-Kit-Children-and-Media.aspx

・4歳の子供に漫画をみせると即時的、9分でネガティブな行動を起こす
The Immediate Impact of Different Types of Television on Young Children's ExecutiveFunction                                                                                                                  Angeline S. Lillard, Jennifer Peterson  Pediatrics October 2011; 128: 4 644-649



ビデオゲーム(テレビゲーム)依存は他の依存行為と同様で、数年間持続する。合併する疾患の一所見ではない
Pathological Video Game Use Among Youths: A Two-Year Longitudinal Study
Douglas A. Gentile, Hyekyung Choo, Albert Liau, Timothy Sim, Dongdong Li, Daniel Fung, Angeline Khoo
Pediatrics Feb. 2011; 127: e319-e329

・動画視聴時間ルール及び運動活動への参加は、子供の動画視聴時間へ影響を与える。
 Influence of Limit-Setting and Participation in Physical Activity on Youth Screen Time
Susan A. Carlson, Janet E. Fulton, Sarah M. Lee, John T. Foley, Carrie Heitzler, and Marion Huhman
Pediatrics July 2010; 126:1 e89-e96

・メディア視聴7時間を超す場合、寝室にテレビ・コンピュータ・ネット環境・テレビゲーム装置、携帯電話がある場合、、攻撃性、性行動、薬物依存、病的食行動、学習困難に影響を与える
Health Effects of Media on Children and Adolescents (review article)
Victor C. Strasburger, Amy B. Jordan, and Ed Donnerstein
Pediatrics April 2010; 125: 756-767.

就学前貧困具合は、子供の脳の容積、学習に関わる領域の容積も減少する ・・・保護者やストレスイベントの影響示唆

世界的レベル貧困なのか、米国や日本のような先進国内での貧困なのかが問題だが、 この場合は、米国セントルイス市・託児所やプライマリケアから登録された対象者検討

3−6歳MRIを検討し、心理社会・行動・他の発達指標評価
5−10歳まで年次行動評価
主要アウトカムは白質は皮質灰白質の脳容積評価、海馬・扁桃体容積(MRI)
前向き検討対象は、就学前保護者サポート・敵意性、ストレス的生活イベント

就学前の貧困具合は、白質・皮質灰白質・海馬・扁桃体の容積減少と関連し、学習・記憶だけでなく脳の全般的機能低下をもたらす。多分に保護者のありかたが影響を与えていると思われ、また、ストレスフルな生活状況が脳の発達へ悪影響を与えていることが明らかになった

"The Effects of Poverty on Childhood Brain Development: The Mediating Effect of Caregiving and Stressful Life Events"  
Luby J, et al. 
JAMA Pediatr 2013; DOI: 10.1001/jamapediatrics.2013.3139. 

 貧困性は、白質・皮質灰白質容積減少と相関し、海馬・扁桃体容積減少と相関する

そして、海馬容積への影響は、保護者サポート・敵意性により左右の容積に影響され、特に左側の容積はストレスフルな生活により影響を受ける。

若年期貧困性は就学時脳の発達に影響を与え、小児発達への貧困の影響への配慮の重要性が確立したものと考えられる。
とくに、保護者の影響やストレスフルなライフイベントから海馬へ影響が見られる。
公衆衛生面での施策として参考になるだろう


身体的虐待だけでなく、心的虐待が、こどもの脳の発達へ悪影響を与えることの根拠ともなる。心的虐待への介入が行政的対策として早急に求められる・・・という解説。

貧困は、認知機能不良アウトカムリスク増大と相関し、就学機能悪化と関連することは既知であった。ワシントン医科大学の研究で、画像検査とこの関連性を明らかにした報告である。白質・灰白質全般に、そして、海馬・扁桃体といった局所的にも影響をあたえることが画像上示された。
そして、新たな知見の一つとして、保護者のあり方そして、ストレスフルなイベントが、海馬容積減少と関連することが明らかになった。


日本では、生活保護カットが政治的話題になっている。年金支給額の遙か上、その上最低賃金を凌駕する給付額への批判は当然だと思う。ただ、無為に生活保護カットされると、考えられるのは、その心的ストレス。そして、その子供の脳の発達への悪影響・・・生活保護スパイラル形成が生じるのではないか? 小泉政権で跋扈した福祉行政コストカッターがマスメディアを中心に跋扈するようになった。生活保護が親の遊興費に変わるのはもってのほかだが、子供への悪影響とならないような配慮が必要と・・・

貧困による心的ストレスって、その所得絶対値じゃなく、周辺との格差よる心的問題であるのかもしれない。ストレスにより、子供が悪影響を受けるって・・・子供にとってはとても迷惑な話。

高リスク・頭蓋内動脈狭窄再発予防トライアル SAMMPRIS:ステントより積極的内服治療の有意性明らか

頭蓋内動脈狭窄再発性予防のためのステントと積極的内服治療比較研究(the Stenting and Aggressive Medical Management for Preventing Recurrent stroke Study)の速報では、30日目で二、14.7% vs 5.8%と死亡率がステント群で高い結果であったが、長期ベネフィットに関しては不明であった。


Aggressive medical treatment with or without stenting in high-risk patients with intracranial artery stenosis (SAMMPRIS): the final results of a randomised trial
Colin P Derdeyn et. al.
The Lancet, Early Online Publication, 26 October 2013doi:10.1016/S0140-6736(13)

フォローアップ期間中央値 32.4ヶ月


プライマリエンドポイント< 登録後30日内の卒中あるいは死亡、登録後30日を超えての動脈評価領域での虚血性卒中、フォロアップ期間血管再検後30日内の卒中・死亡のいずれか>到達:
内服治療群 34/227 (15%) vs  ステント群 52/224 (23%)


プライマリエンドポイントの累積確率は、内服群において、経皮的血管内腔血管再検・ステント挿入(PTAS)比較すると、小さい(p = 0.0252)


30日間超過すると、プライマリエンドポイントは、内服群 21/210 (10%) vs PTAS群 19/191(10%)


プライマリエンドポイントの2群間絶対的差は1年時点 7.1% (95% CI, 0.2 to 13.8% ; p = 0.0428)、2年時点 6.5%( -0.5 to 13.5% ; p=0.07)、3年時点で 9.0% (95% CI, 1.5 to 16.5; p=0.0193)


フォローアップ中副作用再発率はPTAS群で多い;卒中 26%(59/224) vs 19% (42/227) p = 0.0468、 重大出血 13%(29/224) vs 4%( 10/227 ) p=0.0009

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note