2015年11月4日水曜日

脂肪を抜けば痩せられるという・・・ドグマは崩れた?

食事内容より、より継続可能なダイエット食が重要という結論で良いのだろうか
低炭水化物ダイエットに関しては明示的でないが。低脂肪食と比較では、優位のようだ


減量は、長期コンプライアンスと、循環系・代謝系健康の確保が鍵で有り、減量法はテイラー化され、その人の背後の文化や食の好みにより工夫すべきであるという著者ら。


低脂肪食の減量への効果は長く議論の俎上となっていた。この問題のため、数百の臨床トライアルがなされたが、結果は様々。Brigham and Women's Hospital (BWH)の研究者等が、包括的レビュー施行

1年間を超えるより長期的比較がなされたランダム化臨床トライアルのメタアナリシスで、低脂肪食減量介入は高脂肪食介入に比べ減量面での成功を示せず





Effect of low-fat diet interventions versus other diet interventions on long-term weight change in adults: a systematic review and meta-analysis
Deirdre K Tobias,  et. al.
Published Online: 29 October 2015
Article has an altmetric score of 412
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S2213-8587(15)00367-8 |


減量目的・低脂肪食 vs 高脂肪食比較
システマティック・レビューとrandom effects metaanalysis



3517引用同定した上で、53研究がクライテリア一致。68,128被検者を含む(69比較)

減量トライアルにて、低炭水化物介入は低脂肪介入より減量程度大 (18 比較; WMD 1.15 kg [95% CI 0.52 to 1.79]; I2=10%)


低脂肪介入では、高脂肪減量介入と比較して減量の程度有意でない  (19 比較; WMD 0.36 kg [−0.66 to 1.37; I2=82%)、通常食と比べれば減量程度大ではある(8比較; −5.41 kg [−7.29 to −3.54]; I2=68%)

同様に、低炭水化物摂取比較されてない、非減量トライアル・体重維持トライアルにおいて低脂肪 vs 高脂肪食比較は減量に対しそれぞれ同等の結果で、通常食と比較したときだけ、低脂肪食の減量効果は認められた。 

減量トライアルにおいて、フォローアップ時カロリー5%超増加をもたらす群間差の場合、高脂肪食減量介入は低脂肪介入に比べ減量程度有意に大  (18 比較; WMD 1.04 kg [95% CI 0.06 to 2.03]; I2=78%)、血中トリグリセライドのフォローアップ時の差 0.06 mmol/L以上の時減量程度有意に大であった (17 comparisons; 1.38 kg [0.50 to 2.25]; I2=62%)






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