2014年5月16日金曜日

心房細動の抗凝固治療しっかりしないと、認知症リスクが高まることになる

多因子的現象だろうが、1つの可能性として、凝固コントロール不良なら微小血栓が、過剰抗凝固なら微小出血が生じる可能性がある。


Bunch T, et al "Time outside of therapeutic range in atrial fibrillation patients is associated with long-term risk of dementia" HRS 2014; Abstract PO05-169.
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/HRS/45796


心房細動(ワーファリン治療) 2683名の検討

患者平均74歳、フォローアップは5年間以上


INR 2-3の範囲の認知症発症リスクは、治療レンジが75%超の場合に比べ、75%以下では有意に認知症発症リスク増加する

・25%未満 ハザード比 4.0程度
・25%から50% ハザード比 3.5程度
・51%から75% ハザード比 2.0程度

INR 2.0未満、3.0超は認知症リスク増加








循環器からアスピリン+プラビックス、脳外科(神経内科)や整形外科からプレタール、そして心房細動をみている医療機関らNOACという笑えない処方を見ることがある。

・・・真剣に、どうにかしてほしいのだが・・・ 各医学のおえらいさんたち

また、プレタール+頻拍放置例をみるにつけ、暗澹たる気持ちになる

喘息急性増悪:治療戦略比較:ICS/LABAの有効性認める。SMARTは優れているのだろうが、固定量ICS/LABAと差のエビデンス無し 

 中等症喘息に関して、SMART療法は優れた治療戦略だと思うが、(アストラゼネカやアステラス宣伝の問題か、臨床の場にアホが多いせいかわからないが)固定量部分が軽視あるいはお混和レズ、リリーバ部分だけが行われる、“いんちきSMART”が行われ、患者さんたちが発作の時だけシムビコートを数という事態が多発している。

  SMARTというより、ICS/LABA配合剤同一製剤によるメンテナンス/リリーバ(COMBI MAR)が最良の治療であることが示された。ただ、ICS/LAMA fixとの有意差は示されてないと思う。





Comparative effectiveness of long term drug treatment strategies to prevent asthma exacerbations: network meta-analysis
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g3009 
(Published 13 May 2014) Cite this as: BMJ 2014;348:g3009


64トライアル、59,622名人年(フォローアップ)、15治療戦略とプラシーボ比較

重症急性増悪予防に対し、ICS/LABA維持療法及びリリーバ治療と、ICS/LABA(固定量)ではパフォーマンス同等で、有効性はfirst rank.


低用量ICSとの比較(急性増悪)発生比率比較rate ratioは、それぞれ、0.44(95%CI, 0.29 to 0.66)、0.51(0.35 to 0.77)


他の併用療法は、ICSとの比較で優越性認めず、
全ての単剤治療は、ICS低用量に劣る


安全性は、通常のbest(ガイドラインに基づく)診療方法及びメンテナンス・リリーバ治療併用が最良。 





COMBI=combined inhaled corticosteroid (ICS) and long acting β agonist (LABA) in single inhaler;
COMBI MAR=COMBI as maintenance and reliever treatment;
COMBI FIX=COMBI in fixed daily dose
COMBI AMD=COMBI in adjustable maintenance dose
H=high dose
LABA=long acting β agonists, regular use;
LTRA=leukotriene receptor antagonist
SABA=short acting β agonists, regular use






Forest plot showing asthma exacerbation rate ratios and median ranks with corresponding 95% credible intervals for each strategy compared with low dose inhaled corticosteroids (ICS).
COMBI=combined ICS and long acting β agonist (LABA) in single inhaler
COMBI MAR=COMBI as maintenance and reliever treatment
COMBI FIX=COMBI in fixed daily dose;
COMBI AMD=COMBI in adjustable maintenance dose; H=high dose;

肥満成人減量維持:システマティックレビュー・・・食事/運動介入は効果軽度だが有意な差を認める

肥満成人の減量維持のための適応可能アプローチのシステマチックなレビューと記載


12ヶ月以上5%以上の体重減少後の18歳以上肥満成人への減量維持プログラム介入効果についての記載


Long term maintenance of weight loss with non-surgical interventions in obese adults: systematic review and meta-analyses of randomised controlled trials
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g2646 (Published 14 May 2014)


7788名を含む、45トライアル

行動的介入(食事摂取、運動を含む):平均差は、12ヶ月時点で、対照比較で −1.56kg(95%信頼区間、 −2.27〜−0.86kg)  25 比較数, 2949被験者
 

Orlistat+行動介入では、  −1.80 kg (−2.54 〜 −1.06; 8比較数 1738 被験者)


Orlistat前研究では、プラシーボ対照に比べ、実験群で、イベント回数多い。
 

Orlistat治療には量反応関係が見られ、120mg×3回/日にて、減量維持最大   (−2.34 kg, −3.03 to −1.65) 、vs 60 mg 、30 mg ×3回/日(−0.70 kg, 95% 信頼区間 −1.92 to 0.52), P=0.02.

noteへ実験的移行

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