2018年6月14日木曜日

アルツハイマー病:エクソームの役割 治療可能性

exosomeは単なる老廃物のゴミ袋と思われていたが、情報伝達を行う仕組みがあり蛋白や遺伝子産物を他の細胞が吸収することができる。
アミロイドβ蛋白の毒性凝集体 toxic oligomerを運搬し、新しいニューロンへばらまく、そういう仕組みがある可能性を報告
さらには、exosome形成、放出、他の細胞への取りこみのそれぞれの阻害物質を検討した

Alzheimer’s disease pathology propagation by exosomes containing toxic amyloid-beta oligomers. Acta Neuropathologica, 2018; DOI: 10.1007/s00401-018-1868-1
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00401-018-1868-1

ニコチンパッチ事前使用によるバレニクリニン禁煙効果上乗せ明確にならず

"ニコチンpreloading"とは、長期禁煙率向上のため禁煙前に4週間ニコチンパッチを使用 狙いとしてはタバコ希求強度を低めて、バレニクリニンの効果を増加しようというもの


craving instensity(タバコ希求強度)を減少させ、禁煙の潤滑化するように思えるが、バレニクリニンの効果によりマスクされたとの筆者等の分析


The Preloading Investigators. Effects on abstinence of nicotine patch treatment before quitting smoking: parallel, two arm, pragmatic randomised trial.
BMJ, 2018 DOI: 10.1136/bmj.k2164





研究デザインがまずかったのか?

バレニクリン使用率がニコチンパッチ事前使用群より通常治療群で高率という状況




mMRC1-2程度の軽症COPD患者自己管理システムは一部有効らしい

mMRC1-2程度の軽症COPD患者自己管理システムは一部有効らしい

自己管理を勧める電話コールシステムは通常ケアを補完してくれるらしい



イギリス4地域 多センターRCT、71GP、577名MRCスケール 1-2の軽度症状COPD症例
Social Cognitive Theoryを根拠とする電話健康コーチング介入(看護師);内容としては禁煙サービスアクセス化、身体活動性促進、薬物管理、action planning(11週間4セッション、16週・24週めに郵送)
主要アウトカムは12ヶ月時点健康関連QOL(SGRQ-C評価) 
予定電話コール 86%、全電話呼応比率 75% 
  • 主要アウトカムである12ヶ月時点AGRQ-Cトータルスコアに差を認めず (平均差 −1.3,95% 信頼区間 -3.6 - 0.9, p=0.23)
  • 通常ケアに比べ6ヶ月フォローアップ時点で、介入群での身体活動増加、ケアプラン遂行率高く(44% v 30%) 、抗生剤レスキューパック(37% v 29%)、吸入使用テクニックチェック(68% v 55%)高かった

Self management of patients with mild COPD in primary care: randomised controlled trial
BMJ 2018; 361 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.k2241 (Published 13 June 2018)


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