Sarah L. et. al.
JAMA. 2012;308(5):454-456. doi:10.1001/jama.2012.6364
接種部位反応、発熱などの副作用の恐れのため、,無菌体百日咳ワクチンを含む沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン:acellular pertussis vaccines (diphtheria-tetanus-acellular pertussis; DTaP)に、全菌体百日咳ワクチンを含む三種混合ワクチン:whole cell vaccines (diphtheria-tetanus-whole cell pertussis; DTwP) からの置き換えが世界中で広がっている。
オーストラリア Qeenslandで1996年開始され、2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月でワクチンがパブリックに始まった。北米と同様、オーストラリアで百日咳流行があり、2011年、6-11歳で最も多く、この置き換えのためと考えられている。
DTaP単独3回接種の子供は、DTwP主接種の子供より百日咳罹患多く、流行前 (13.2 versus 5.2 / 100,000 人年) 、流行中 (373.1 versus 113.3 100,000 人年)共に多い。
両ワクチン型接種では、初回接種としてDTaPでの百日咳発症多い (409.0 versus 113.3 per 100,000 人年).
図. Pertussis Reporting Rates Between 1999 and 2011 by Primary Course of Pertussis Vaccination for Children Born in 1998
DTaP indicates diphtheria-tetanus-acellular pertussis; DTwP, diphtheria-tetanus-whole cell pertussis.
一方、日本では、百日咳過剰診断が問題になっている。“国内の医科大学ならびに大学病院では百日咳疑いの集団感染事例”と大騒ぎしたが、当初感染が疑われた百日咳菌(Bordetella pertussis )がほとんど検出されず・・・
百日咳集団感染疑い事例における起因病原体の検索 (Vol. 32 p. 234-236: 2011年8月号)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/32/378/kj3781.html
国も、LAMP法などはやく保険認可した方が、こういう誤診で大騒ぎをすくなくできるのでは?
“抗体値が1回高いだけで、診断可能”と、閾をさげたものだから、偽陽性例大量発生。しかも、抗生剤治療タイミングを無視の上、長期投与という事例も多くみうける。
これらの騒ぎを引き起こすきっかけとなった犯人は・・・