2012年4月23日月曜日
アイスクリーム頭痛:脳血管拡張 ;脳の冷却防止のためでは?
Brain freeze: Why ice cream makes some scream
http://bodyodd.msnbc.msn.com/_news/2012/04/22/11339445-brain-freeze-why-ice-cream-makes-some-scream
冷たいののを食べると側頭部に痛みが生じる、片頭痛もちがよりこの brain freezeを生じやすいという報告があった。故に、片頭痛と共通のメカニズムと考えられていた。
Jorge Serrador( Harvard Medical School)ら研究者達は、超音波のようなやりかたで脳の血流をモニターし、前大脳動脈血流増加が見られ、眼球後方の部位の血流に関わる血管径のサイズ増加が観察されたとのこと。血流増加後血管収縮すると、頭痛が消失する。
身体は、温度の変化に敏感で、特に脳は身体内でも重要な臓器で、温度を一定にする必要性がある。故に、急激な脳の冷却を防ぐため、対抗のため、血管拡張により脳を温める必要性があるのではないかと考察されている。
D161 II 685.4 Cerebral vascular blood fl ow changes during ‘brain freeze’. M.M. Blatt, M. Falvo, J. Jasien,
B.M. Deegan, G. ÓLaighin and J. Serrador. DVA New Jersey Hlth. Care Syst., East Orange, Natl. Univ. of Ireland Galway and Harvard Med. Sch.
http://experimentalbiology.org/EB/pages/upload/file/Sunday%20Posters.pdf
そういえば、あくびは熱を冷却させるためという説もある。
あくび:脳冷却説 2011年 11月 19日
米国:肺がん死減少のための関係学会推奨作りへ CTによるがん検診
ACP:Lung Cancer Screening Wins More Support By John Gever, Senior Editor, MedPage Today
Published: April 20, 2012
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ACP/32284
肺がん死減少のための年次CTベース検診のコンセンサス作り開始とのこと
逆に言えば、現時点で、コンセンサスは存在しないということ。
特に、National Lung Screening Trial (NLST) を代表とする、高リスク現行喫煙・喫煙既往者への死亡率減少を示唆する研究結果
これにより、ACCP、ASCO、National Comprehensive Cancer Network (NCCN)、American Cancer Societyが高リスク患者での検診の価値を決定し、明確な推奨がない状況を終了したいとのこと。
高リスクの定義は従来以下の2つが用いられている。
最大の障壁はコスト。米国保険会社でもほとんどカバーしていない。
当面は、自費を支払う患者を救うためのにのみ行われる介入ということになる。
日本の検診の問題は数々ありすぎるが、問題の一つは、リスク層別化されないこと。そして、検診に於けるインフォームド・コンセントがなされてないこと。お役人主導型でも、人間ドックでも同様。
変化が期待できるのは、外圧のみ・・・ どの分野でも同様なのかもしれない。
Published: April 20, 2012
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ACP/32284
肺がん死減少のための年次CTベース検診のコンセンサス作り開始とのこと
逆に言えば、現時点で、コンセンサスは存在しないということ。
特に、National Lung Screening Trial (NLST) を代表とする、高リスク現行喫煙・喫煙既往者への死亡率減少を示唆する研究結果
低用量CT喫煙者肺癌検診は通常のレントゲン検診に比べ死亡率を減少させるが・・・ 2011年 06月 30日
これにより、ACCP、ASCO、National Comprehensive Cancer Network (NCCN)、American Cancer Societyが高リスク患者での検診の価値を決定し、明確な推奨がない状況を終了したいとのこと。
高リスクの定義は従来以下の2つが用いられている。
・55-74歳、喫煙歴30 pack-years、かつ、現在から15年内の喫煙者
・40歳以上、少なくとも20 pack-years、間接喫煙害のリスクを有する場合(主に職業性暴露:アスベストなど)
最大の障壁はコスト。米国保険会社でもほとんどカバーしていない。
当面は、自費を支払う患者を救うためのにのみ行われる介入ということになる。
日本の検診の問題は数々ありすぎるが、問題の一つは、リスク層別化されないこと。そして、検診に於けるインフォームド・コンセントがなされてないこと。お役人主導型でも、人間ドックでも同様。
変化が期待できるのは、外圧のみ・・・ どの分野でも同様なのかもしれない。
中国で流行のMRSA:疾患病態形成・感染・コロナイゼーション重要遺伝子 sasX
NIHと中国の研究者達は、アジアで流行のMRSAにおける、sasXと呼ばれるMRSA感染伝播に関わる重要な遺伝子を見いだした。
MRSA流行の分子生物学的ターゲットとしても重要と主張。
以前の報告では、sasX遺伝子は極めて稀だったが、3つの中国の病院、10年間の807名の患者サンプルで、急激に頻度増加し、2003年から2011年までに21%から39%の比率に増加した。
MRSA感染の流行(epidemic wave)に関わる分子学的プロセスの解明はまだ。水平的遺伝子transferに関わるビルレンス特性獲得が大事だろうが、この概念を指示する疫学的・機能的データは不充分
mobile genetic element をエンコードする遺伝子、sasXのクローンの広がりは以前は極めて稀だった。
sasXがMRSAコロナイゼーション・病態形成、鼻腔コロナイゼーション、肺疾患、膿瘍形成、免疫回避の鍵であることを提示。シークエンス type 239(ST239)から他のシークエンスを有するのへ広がってきる。
参照:http://www.infectioncontroltoday.com/news/2012/04/nih-scientists-link-quickly-spreading-gene-to-asian-mrsa-epidemic.aspx
日本の状況はどうなってるのだろう?
メディカルツーリズムとやらが広まると、新興院内感染症も広がるでしょうねぇ・・・
MRSA流行の分子生物学的ターゲットとしても重要と主張。
以前の報告では、sasX遺伝子は極めて稀だったが、3つの中国の病院、10年間の807名の患者サンプルで、急激に頻度増加し、2003年から2011年までに21%から39%の比率に増加した。
Li M, et al "MRSA epidemic linked to a quickly spreading colonization and virulence determinant" Nature Med 2012; DOI: 10.1038/nm.2692.
MRSA感染の流行(epidemic wave)に関わる分子学的プロセスの解明はまだ。水平的遺伝子transferに関わるビルレンス特性獲得が大事だろうが、この概念を指示する疫学的・機能的データは不充分
mobile genetic element をエンコードする遺伝子、sasXのクローンの広がりは以前は極めて稀だった。
sasXがMRSAコロナイゼーション・病態形成、鼻腔コロナイゼーション、肺疾患、膿瘍形成、免疫回避の鍵であることを提示。シークエンス type 239(ST239)から他のシークエンスを有するのへ広がってきる。
参照:http://www.infectioncontroltoday.com/news/2012/04/nih-scientists-link-quickly-spreading-gene-to-asian-mrsa-epidemic.aspx
日本の状況はどうなってるのだろう?
メディカルツーリズムとやらが広まると、新興院内感染症も広がるでしょうねぇ・・・
FDA: ナノテクノロジーに関する2つのドラフトガイダンス
FDA ナノテクノロジーに関する2つのドラフトガイダンス
ナノメーターのスケールの物質を作成・検索・操作する技術、通常の顕微鏡では観察すら出来ない物質だが、食品パッケージ、美容・化粧での規制適応が提案されている。
日焼け止め、スキンローション、めがねコーティングなどにまでFDAの規制増加
カフェイン、香辛料、防腐剤などの食材・材料ではいままで規制承認を得る必要は無かった。
しかし、FDAは、食品・包装に、安全性データ提出を求めるガイダンス原案を公表した。
医学応用に期待されてるが、FDAはその対応に関しては、今回対応していないとのこと。
参照:
ナノ粒子経口暴露:鉄吸収に影響 2012年2月17日
画像:ナノスター薬剤核内輸送 2012年4月8日
ナノメーターのスケールの物質を作成・検索・操作する技術、通常の顕微鏡では観察すら出来ない物質だが、食品パッケージ、美容・化粧での規制適応が提案されている。
FDA issues draft guidance on nanotechnologyDocuments address use of nanotechnology by food and cosmetics industrieshttp://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm301125.htm
日焼け止め、スキンローション、めがねコーティングなどにまでFDAの規制増加
カフェイン、香辛料、防腐剤などの食材・材料ではいままで規制承認を得る必要は無かった。
しかし、FDAは、食品・包装に、安全性データ提出を求めるガイダンス原案を公表した。
医学応用に期待されてるが、FDAはその対応に関しては、今回対応していないとのこと。
参照:
ナノ粒子経口暴露:鉄吸収に影響 2012年2月17日
画像:ナノスター薬剤核内輸送 2012年4月8日
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