2014年4月21日月曜日

COPD急性増悪時、血小板増加は1年間死亡率と関連し、抗血小板治療にて予後改善の可能性

血小板は血栓症に関して重要な役割を果たす。また、COPD患者では、長・短期状況において全身性炎症亢進していることは知られている。COPD急性増悪後特に注目される。


仮説:AECOPD後予後不良において、血小板増加症が独立した予後因子になる


寄与要素補正後の血小板数増加という要素は、COPD1年間死亡率増加と関連し、抗血小板治療がCOPDの予後を改善する可能性があるという報告


Thrombocytosis is associated with increased short and long term mortality after exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease: a role for antiplatelet therapy?
Michelle T Harrison1,et.al.
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2013-203996



1343名(49%男性)、72歳(IQR 63−79歳)

血小板増加症 15(11.7%)


血小板増加は1年間死亡率・院内死亡率と関連する(OR 1.53 ;95% CI 1.03 to 2.29, 2.37 ; 1.29 to 4.34) (P = 0.03, 0.005)



心血管系理由入院に関しては血小板増加に関して有意増加関連せず( OR 1.13 ; 0.73 to 1.76)



アスピリン、クロピドグレル治療は1年間死亡率減少と相関(OR 0.63 ; 95% CI 0.47 to 0.85 p = 0.003))するが、院内死亡率とは相関せず(OR 0.69 , 0.41 to 1.11)


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