2016年8月18日木曜日

オバマ政権:禁煙施策効果

日本での喫煙率低下速度は、男性では “-1.1%” と、分母が大きいため、速度急に見える。

米国ではオバマ政権下の7年間に、年間平均“-0.78%”と、前政権比較で、禁煙率低下速度増加。米国政府の意図的計画で組織化された政策の成果とのこと。

2012年のCDCの教育キャンペーン
 “Tips from Former Smokers”

40万人以上の禁煙、1万7千名の早死を予防したと・・・
http://www.hhs.gov/ash/initiatives/tobacco/tobaccostrategicplan2010.pdf



Perspective
Tobacco Control in the Obama Era — Substantial Progress, Remaining Challenges
Michael C. Fiore, et. al.
August 17, 2016DOI: 10.1056/NEJMp1607850




小児:軽症持続型喘息 アセトアミノフェン vs イブプロフェン 頓用服用での安全性同等

アセトアミノフェンは小児医薬品として頻用されており、12歳未満の子供での服用者多数存在する。成人・小児の観察研究からこの薬剤と喘息の症状・肺機能障害の関連性が取りざたされ熱性疾患での頓用イブプロフェンとの安全性に関わる対比がランダム化トライアルでのpost hoc解析がなされ、イブプロフェンよりアセトアミノフェンが時間外受診相対リスクを増加させるのではないかとの懸念が生じた

という経過での検討


Acetaminophen versus Ibuprofen in Young Children with Mild Persistent Asthma
William J.
Sheehan, et. al. , for the NIH/NHLBI AsthmaNet
N Engl J Med 2016; 375:619-630August 18, 2016DOI: 10.1056/NEJMoa1515990


多施設前向きランダム化二重盲検平行群トライアル
軽症持続型喘息児 300名(年齢レンジ 12-59ヶ月齢)
48ヶ月間において、発熱疼痛時頓用処方割り付け

プライマリアウトカムは、全身投与ステロイド必要となる急性増悪回数

被検者トライアル医薬品使用中央値5.5(IQR 1.0 - 15.0)回、有意群間差認めず(P=0.47)


喘息急性増悪回数は群間差なし(46週間フォローアップ)
アセトアミノフェン 平均 0.81
イブプロフェン 平均 0.87
 (喘息急性増悪相対発生率 アセトアミノフェン vs. イブプロフェン群, 0.94; 95% 信頼区間, 0.69 to 1.28; P=0.67)

アセトアミノフェン群  1回以上急性増悪 49% vs  2回以上急性増悪 21%
イブプロフェン群  1回以上急性増悪 47% vs  2回以上急性増悪 24%


喘息コントロール日数での比較で有意差無し  (85.8% vs 86.8% ; P=0.50)
同様に、アルブテロール吸入使用 (2.8 vs 3.0 吸入/週; P=0.69)、喘息による予定外受診 (0.75 vs 0.76 エピソード/被検者毎; P=0.94)、副事象イベント有意差無し



初回急性増悪までの期間






noteへ実験的移行

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