2019年12月26日木曜日

安静時心拍数の経年的変化は重要な心肺機能変化の指標



 RHR over time by measuring RHR at baseline and after a period of time (∆RHR)
∆RHR = RHR at follow-up visit minus RHR at baseline

経年的安静時心拍数の変化ということになると思う



Exercise capacity and body mass index - important predictors of change in resting heart rate
Michal Ehrenwald, et al.
BMC Cardiovascular Disorders volume 19, Article number: 307 (2019)
https://bmccardiovascdisord.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12872-019-01286-2




前向きコホート研究、既知心血管疾患なしの6683名( TAMCIS: Tel-Aviv Medical Center Inflammation Survey)、ベースラインからルーチンcheck-ups期間 2.9年間

⊿RHR検証につき多変量線形解析を3つのモデルで行い、初回モデルは年齢、性別、BMI補正により寄与要素候補を考慮。2回目モデルは喫煙状態、ベースラインRHR、拡張期血圧、脂質異常、HDL、METを含むモデル
最終モデルはMET変化とBMI変化量を検討

結果:
RHRは年齢とBMIはごく弱い相関  (r = − 0.06, r = 0.07 p < 0.001)
METとは軽度相関 (r = − 0.39, p < 0.001)

MET補正にてRHRと年齢では負の比較的強い相関あり  (r = − 0.205, p < 0.001)

RHR平均変化は男女とも 2回連続受診で -1.1 拍/分

⊿RHRはベースラインRHR、年齢、初回MET、METとBMI変化と強い相関  (P < 0.001)






結論:個別患者毎⊿RHR検証の必要性が強調される。
プラスの⊿RHRは健康ライフスタイルのアドヒアランス不良指標



安静時心拍数の経年的変化は心肺機能変化の指標で、増加した場合それなりの指導の根拠になりそう

noteへ実験的移行

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