2015年12月9日水曜日

耐久運動にこそ低炭水化物食?

High-Carb vs Low-Carb Diet: Which Is Better for Athletes?
Laird Harrison
Disclosures | December 04, 2015
http://www.medscape.com/viewarticle/855436


American College of Sports Medicine (ACSM)では、米国のガイドライン、 US Department of Agriculture guidelineに準じて、アスリートは、総エネルギーの45%〜65%を炭水化物からスタートすべきで、運動増えるほど炭水化物を増加させるべきとしている。



一方、耐久ランナーは、低炭水化物食で1分毎に1.54g脂肪を消費し、従来推定の50%以上の効果を示すとの報告。超耐久アスリートは脂肪からのエネルギーを引き出すようになる。


Patrick Davittは、総カロリー20%に炭水化物を制限
ダイエットのためじゃなく、マラソンのためだそうだが・・・





Endurance Runners on Low-Carb Diet Burn Fat
Laird Harrison June 11, 2015
http://www.medscape.com/viewarticle/846278




50マイルレース完遂アスリート男性
脂肪 28%、 蛋白 15%、 炭水化物 58%
vs
脂肪 71%、 蛋白 19%、 炭水化物 11%
6ヶ月以上継続






VariableLow-Carbohydrate DietHigh-Carbohydrate DietP Value
最大好気的能力 mL/kg per min64.364.70.85
最大炭水化物代謝, g/min5.657.830.002
% maximal aerobic capacity at maximal fat oxidation70.2554.89p<0.0001


脂肪酸化の最大好気代謝能増加


ただ、低炭水化物食は、胃腸症状回避が必要





事の真偽は・・・ そのうち、日本でも私が見つけた方法と宣う奴がテレビやラジオや週刊誌に出そう・・・

体重増加男性:高強度間歇反復運動は持続的中等度運動より病的食欲低下をもたらす

High-intensity intermittent exercise training (HIIT)が食欲調整に好影響を与えるようだ




Effects of High-Intensity Intermittent Exercise Training on Appetite Regulation
Aaron Y. Sim;, et. al.
Med Sci Sports Exerc. 2015;47(11):2441-2449.
http://www.medscape.com/viewarticle/853840




目的: 高強度間歇運動の急性boutは、その運動後、アドリブエネルギー摂取を抑制する。
高強度間欠運動:high-intensity intermittent exercise training (HIIT) と中等度強度持続運動:moderate-intensity continuous exercise training (MICT)のそれぞれ12週間の食欲調整への影響を比較


方法:30名の過体重身体活動非活発男性  (body mass index, 27.2 ± 1.3 kg·m−2; V̇O2peak, 35.3 ± 5.3 mL·kg−1·min−1) をランダム化
12週間各週3回のトレーニングセッション
  • high-intensity intermittent exercise training (HIIT):約170%  V̇O2peak等価15秒と約32%   V̇O2peak等価60秒の反復bout
  • moderate-intensity continuous exercise training (MICT): 60% V̇O2peakの継続運動

calibrated front-access air-braked cycle ergometers (model EX-10; Repco Cycle, Huntingdale, Victoria, Australia)
customized software program (Cyclemax; School of Sport Science, Exercise and Health, University of Western Australia, Perth, Western Australia, Australia)

研究室テストミールのアドリブ・エネルギー摂取を低エネルギー (847 kJ) 、高エネルギー (2438 kJ) preload期間後、介入前後で評価
自覚食欲と食欲関連指標を測定

結果:2つの異なるpreload後テストミール時エネルギー摂食において介入期間の有意な差を認めず (P ≥ 0.05)

しかし、95%信頼区間は、HIITに反応して、低エネルギーpreloadに比較し高エネルギーpreload後のエネルギー摂取臨床的意味ある減少を示す (516 ± 395 kJ decrease)が、NICTやCONにおいては減少を示さず、このことは食欲調整機能の改善を示す

食欲知覚、食欲関連ペプチドや代謝物質の循環血中濃度に変化相関なし、だが、インスリン感受性はHIITのみで促進された  (P = 0.003)

結論:HIITは、過体重男性の食欲調整にベネフィットあり
メカニズムは今後の課題



だからね、嫌気的運動は良くないとか・・・根拠のない運動指導をしちゃいけないと思うんだけど・・・ 厚労省あたりのチラシに書いてあることをオウム返しにしてると非常識が固着していく・・・あらゆる生活習慣指導に言えること




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