2013年6月17日月曜日

思春期:高尿酸血症は高血圧(パーセンタイル定義)の独立要素? :高尿酸レベルは女性 4.7 mg/dL、男性 5.0 mg/dLレベル

Viazzi F, et al. "Serum uric acid and blood pressure in children at cardiovascular risk" Pediatrics 2013; 132: e93-e99.
参考:http://www.medpagetoday.com/Cardiology/Hypertension/39879

尿酸は、高血圧の独立したリスク要素でありそうだ。 貧困度、性別、BMI、腎機能、他の要素補正後、尿酸値高値 は、収縮期・拡張期血圧高値 と相関

尿酸1mg/dL増加毎、高血圧 vs 正常血圧、一過性高血圧のオッズは40%増加し、正常血圧との比較では54%増加する。

高血圧前症・高血圧は、尿酸 1mg/dL増加毎 リスクは、高血圧前症で60%、最大4分位群では2.26倍のリスク。

高血圧前症(血圧 90パーセンタイル以上95パーセンタイル未満と定義)では17%、高血圧症(95パーセンタイル以上と定義)では27%で、1/3が過体重、41%が肥満。
血圧増加は、体重、ウェスト径増加ほど、BMI増加ほど、Homeostasis Model Assessment index、尿酸値増加ほど高値 。

尿酸値最大4分位は、女性 4.7mg/dL、 男性 5.0 mg/dL超
高血圧 vs 他群では67%、 正常血圧比較では2.04倍
高血圧前症オッズ比は 1mg/dL増加毎 60%増加し、最高尿酸4分位では2.25倍高値 。


治療的な関連がすでに、以前報告されている。

交叉検証試験によれば、新規診断高血圧(level 1 )・血中尿酸 6 mg/dL 以上)青年(11-17歳)の2/3は、尿酸値減少目的のアルプリノール投与により正常血圧に回帰する。

Feig DI, et al "Effect of allopurinol on blood pressure of adolelsclents with newly diagnosed essential hypertension. A randomized trial"
JAMA 2008; 300: 924-932.


多系統筋萎縮症遺伝的要素:OQ2 遺伝子


多系統筋萎縮症:オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症、シャイドレージャー症候群という3つの病名の総称

linkage analysisを併用し、 Whole-Genome-Sequencing
剖検病名確認1家系調査
他の多系統筋萎縮症5つの家族及び日本・欧州・北米の研究シリーズのmutational analysis

東京大の辻省次教授の報告

東大のプレスリリース
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/vcms_lf/release_20130613.pdf

NEJM原文

Mutations in COQ2 in Familial and Sporadic Multiple-System Atrophy
The Multiple-System Atrophy Research Collaboration
NEJM June 12, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1212115

慢性疼痛・オピオイド誘発性アンドロジェン欠乏(PIAID):アンドロジェン補充により客観的反応は改善、自覚症状改善不明

 ENDO2013 開催中とのことで・・・

慢性疼痛・オピオイド誘発アンドロジェン欠乏男性で、テストステロン補充療法である程度の効果とのおと
テストステロン14週間治療では自覚(Brief Pain Inventory)上影響与えない()が、疼痛刺激による客観的反応性では有意改善。

機械的・圧刺激・慣例刺激でのQuantitative Sensory Testingを用いた客観的検査で評価し、群間差を認めた。

Basaria S, et al. "Effects of testosterone replacement on pain perception, pain tolerance, and quality of life in men with opioid-induced androgen deficiency: A randomized trial" ENDO 2013; Abstract LB-FP-6.
参照:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ENDO/39873


オピオイド使用広汎化に伴う懸念に、”オピオイド誘発
性痛覚過敏(opioid induced hyperalgesia:OIH)、ホルモン系の異常、免疫系の異
常”が知られている。

 ホルモン系では、少なくとも生殖腺ホルモン、副腎性アンドロゲン、成長ホルモン、コルチゾールへの影響が確認されている。特に、性ホルモンの減少による性欲減少、生理周期異常、筋肉量減少、骨粗鬆症、抑うつ、易疲労感などは、深刻な問題になる場合もある。:参考 http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/files/anesth/book/13/4.pdf?1368417813

Opioid-induced androgen deficiency (OPIAID)
Pain Physician 2012;15;ES145-ES156. Opioid-Induced Androgen Deficiency (OPIAD) Narrative Review
ゴナドトロピン(黄体形成ホルモン、黄体化ホルモン)低濃度により性ホルモン産生阻害し、リビドーの減少、ED、疲労、hot flash、うつを生じやすくなる。頭部・皮膚発毛障害、貧血、筋肉量減少、体重増加、骨減少、骨粗鬆症と関連。男女とも不妊の関連性。


 重症COPDの存在を知らずに、オピオイド使用される場合もあるのではないかと別の危惧ももつ

「日本人に眼球をなめる」のがはやってるという(嘘)情報

Japanese eyeball-licking fad : 日本人の間で、眼球をなめる行為がはやってるという情報

http://www.sciencerecorder.com/news/report-japanese-eyeball-licking-fad-was-inspired-by-music-video/ 

‘worming’ or oculolinctusとか・・・ 聞いたことないのだが、ほんとにはやってるのだろうか?

 

Gardianが嘘報道が大元みたいだが、発端とされる、ミュージックビデオは存在する

 

 

 

 BORNという”ビジュアルバンド”ですか・・・  迷惑なビデオ



この写真見ると、意図を感じる悪意記事に思える

noteへ実験的移行

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