骨折予防治療のためのカルシトニン・サーモン製品を、有効性欠如とがん軽度リスクのためマーケッティング継続反対を、ジョイントFDA助言委員会決定。
http://www.medpagetoday.com/Washington-Watch/FDAGeneral/37676
日本でも、風前の灯火なのだが、鎮痛効果で生き残っている
米国でも、2011年骨粗鬆症治療のうち、約4.5%程度、170万パッケージってのはちょっと驚いた。
2013年3月6日水曜日
不眠と、心不全発症リスク
心不全患者で不眠症は多い、しかし、不眠症状と心不全リスクの関係に関する報告はかなり小規模。前向きに、自己報告不眠症状と、心不全発症リスクに関して、ノルウェーのコホートにて調査
不眠は、心不全発症リスク増加と関連するという結論。
不眠症状の評価は、心血管疾患予防にとって重要となるのではと述べてるが・・・
Insomnia and the risk of incident heart failure: a population study
Eur Heart J (2013) doi: 10.1093/eurheartj/eht019 First published online: March 5, 2013
糖尿病、うつ、脳機能低下は、ベッド上での睡眠障害の原因となる。不眠が心不全の原因、そして心不全が不眠の原因などと判明しているわけではない。さらなる検討の必要性を示しているだけ。さらに、運動、健康な食事、減量、非喫煙いずれもが、良質な睡眠と関連する。
心不全患者中の睡眠呼吸障害、夜間尿などは知られている。また、不眠症や睡眠の質に影響を与える薬剤の存在(β遮断剤による夢との関係・ムードの関係、ACE阻害剤による夜間咳嗽)なども。
心不全発症前からのコホートでも、関連があるということなので、心不全・不眠発症には共通原因のメカニズムが存在するのかもしれない。
ところで、不眠→BZ系・非BZ系睡眠薬ってなれば・・・
不眠は、心不全発症リスク増加と関連するという結論。
不眠症状の評価は、心血管疾患予防にとって重要となるのではと述べてるが・・・
Insomnia and the risk of incident heart failure: a population study
Eur Heart J (2013) doi: 10.1093/eurheartj/eht019 First published online: March 5, 2013
入眠障害、睡眠維持障害、non-restorative sleep、社会住民統計指標、健康指標、確立した心血管系リスク要素を含め54279名、20-89歳の男女(Nord-Trøndelag Health study (HUNT) ) 1995-1997登録、ベースライン既知心不全なし
ベースラインから2008年まで心不全発症につきフォローアップ
ベースライン不眠症状と心不全リスクの相関評価のためCox比例ハザードモデルを用いた。
1412名の心不全症例、平均フォローアップ11.3年(SD 2.9年間)、ホスピタリストあるいは国死亡統計により同定
不眠症状回数と、心不全リスクの、量依存的相関
多変量ハザード比は、不眠症状無しに比べ、不眠症状 1、2、3毎、 0.96 (0.57–1.61)、 1.35 (0.72–2.50) 4.53 (1.99–10.31)と増加 (P for trend 0.021)
糖尿病、うつ、脳機能低下は、ベッド上での睡眠障害の原因となる。不眠が心不全の原因、そして心不全が不眠の原因などと判明しているわけではない。さらなる検討の必要性を示しているだけ。さらに、運動、健康な食事、減量、非喫煙いずれもが、良質な睡眠と関連する。
心不全患者中の睡眠呼吸障害、夜間尿などは知られている。また、不眠症や睡眠の質に影響を与える薬剤の存在(β遮断剤による夢との関係・ムードの関係、ACE阻害剤による夜間咳嗽)なども。
心不全発症前からのコホートでも、関連があるということなので、心不全・不眠発症には共通原因のメカニズムが存在するのかもしれない。
ところで、不眠→BZ系・非BZ系睡眠薬ってなれば・・・
医師たちが作る薬物依存 ・・・ 依存症原因の2位に H25/02/22
BG系睡眠薬は市井でも肺炎を増加させ、肺炎死亡率増加させる H24/12/08
悪夢の細菌:カルバペネム耐性エンテロバクター科:CRE ・・・ 医療機関起因
CDCから、悪夢の細菌:“nightmare bacteria” と称されている。エンテロバクター科だけでなく、プラスミド経由で他細菌にまで、多剤耐性を広める可能性が有り、まさに、悪夢。
エンテロバクター科は、大腸菌を含む70種超の細菌種類の集まりで、消化管に本来存在。これた次第にカルバペネムという抗生剤に耐性を持つようになってきた。
19名の患者発症し、12名死亡、うち、7名で抗生剤耐性Klebsiella肺炎が直接の死因というような集団発生事例をNIHが行っている。
Vital Signs: Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae
Early Release
March 5, 2013 / 62(Early Release);1-6
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm62e0305a1.htm?s_cid=mm62e0305a1_w
エンテロバクター科は、大腸菌を含む70種超の細菌種類の集まりで、消化管に本来存在。これた次第にカルバペネムという抗生剤に耐性を持つようになってきた。
19名の患者発症し、12名死亡、うち、7名で抗生剤耐性Klebsiella肺炎が直接の死因というような集団発生事例をNIHが行っている。
Vital Signs: Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae
Early Release
March 5, 2013 / 62(Early Release);1-6
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm62e0305a1.htm?s_cid=mm62e0305a1_w
【背景】Enterobacteriaceae:エンテロバクター科 は医療施設院内感染原因・地域内での感染でも多い。エンテロバクター科の間で、広域スペクトラムカルバペネム抗菌薬耐性はまれだった。ここ10年で、カルバペネム耐性エンテロバクター科(CRE:carbapenem-resistant Enterobacteriaceae)が医療施設で、高死亡率を伴う治療困難病原菌として認識されるようになってきた。
【方法】 2012年 cs (HAIs)から、少なくとも一つのCRE報告ある急性期病院比率を2012年National Healthcare Safety Network (NHSN)へのデータ推定。
CRE比率を2つのサーベイランスシステムを用い計算
1) National Nosocomial Infection Surveillance system (NNIS) とNHSN ( 2001 、 2011)
2) Surveillance Network–USA (TSN) (2001 、 2010)
CRE培養陽性エピソード特性を、3つの州のEmerging Infections Program (EIP)で行われた、住民ベースCREサーベイランスプロジェクトとして収集データ利用し決定
【結果】 2012年、急性期病院の4.6%で少なくとも1つのCRE HAI(Emerging Infections Program (EIP))、短期滞在病院では3.9%、長期急性期病院では17.8%
CREである、エンテロバクター科比率は、2001年 1.2%から、2011年 4.2%(NNIS/NHSN)、2001年 0% → 2010年 1.4%(TSN)
Klebsiella 属でも増加が見られる(NNIS/NHSN 1.6% → 10.4%)
EIPサーベイランスでは、 CREエピソードの92%が、医療機関での暴露で生じている
【結論】エンテロバクター科で多いカルバペネム抵抗性はここ10年でさらに増加。多くのCREは医療機関感染と関連する
非虚血性拡張型心筋症:心筋線維化指標によるリスク層別化
"midwall hyperenhancement (MWHE) on late gadolinium enhancement cardiovascular magnetic resonance (CMR) imaging"による心筋線維化評価が、拡張型心筋症の様々な予後推定にかなり役立ち、左室駆出率を凌駕する。
Association of Fibrosis With Mortality and Sudden Cardiac Death in Patients With Nonischemic Dilated Cardiomyopathy
Ankur Gulati, et. al.
JAMA. 2013;309(9):896-908. doi:10.1001/jama.2013.1363
Association of Fibrosis With Mortality and Sudden Cardiac Death in Patients With Nonischemic Dilated Cardiomyopathy
Ankur Gulati, et. al.
JAMA. 2013;309(9):896-908. doi:10.1001/jama.2013.1363
【序文】非虚血性拡張型心筋症のリスク層別化は主に左室駆出率(LVEF)により行われている。より優れた予後要素によりICDやマネージメント決定の患者選別の改善がなされるかもしれない
【目的】心筋線維化(遅延ガドリニウム取り込み心血管MR:LGE-CMR)が、拡張型心筋症の死亡率・心突然死の独立した、漸増的予後因子となるかどうか?
【デザイン・セッティング・患者】2000年11月から2008年12月までのGMR画像UKセンター受診の472名の拡張型心筋症の前向き、長軸研究(midwall replacement fibrosisの存在と広がり)、2011年12月までフォローアップ
【主要アウトカム測定】プライマリエンドポイントは全原因死亡率。セカンダリエンドポイントには、心血管死亡率・心臓移植;心突然死のうつの不整脈要素、心突然死中断エピソード(適切ICDショック、非致死的心室細動、持続性心室頻拍);心不全死、心不全入院、心移植組み合わせ
【結果】死亡:midwall線維化あり 38名(26.8%)/142名 vs 線維化無し 35名 (10.6%) / 330 (ハザード比 [HR], 2.96 [95% CI, 1.87-4.69]; 絶対リスク比, 16.2% [95% CI, 8.2%-24.2%]; P < .001)、フォローアップ中央期間 5.3 年間 (フォローアップ人年 2557)
不整脈 組み合わせイベントは、線維化あり 42名(29.6%) vs 線維化無し 23(7.0%) (HR, 5.24 [95%CI, 3.15-8.72]; 絶対的リスク差, 22.6% [95% CI, 14.6%-30.6%] ; p < 0.001)
LVEF・他の通常予後因子補正後、線維化存在(HR, 2.43 [95% CI, 1.50-3.92]; P < .001) 及びその広がり (HR, 1.11 [95% CI, 1.06-1.16]; P < .001) は、全原因死亡率と相関 し、漸増的に関連。
線維化は、また、心血管死亡率や心移植と独立した相関 (by fibrosis presence: HR, 3.22 [95% CI, 1.95-5.31], P < .001; and by fibrosis extent: HR, 1.15 [95% CI, 1.10-1.20], P < .001)
同様に、心臓突然死、心臓突然死中断エピソード (線維化存在による: HR, 4.61 [95% CI, 2.75-7.74], P < .001; 線維化の広がり: HR, 1.10 [95% CI, 1.05-1.16], P < .001)、心不全構成要素 (線維化存在: HR, 1.62 [95% CI, 1.00-2.61], P = .049; 線維化広がり: HR, 1.08 [95% CI, 1.04-1.13], P < .001)と相関。
左室駆出率に線維化という要素を加えることで、全原因死亡率や心臓突然死成分でのリスク再分類改善 (ネットの再分類効果 : 0.26 [95% CI, 0.11-0.41]; P = .001、 0.29 [95% CI, 0.11-0.48]; P = .002)
【結論・明確化事象】
拡張型心筋症において、LGE-CMR画像でのmidwallの線維化の評価は、左室駆出率の上を行く、独立した予後推定要素。拡張型心筋症におけるリスク層別化でのLGE-CMRの役割は今後さらに検討が必要。
関節リウマチ:抗TNF治療開始は帯状疱疹再活性化と関連せず
帯状疱疹のreactivationは、不均等にリウマチ患者に影響を与えるが、抗TNF治療の帯状疱疹リスク増加との関与不明。
関節リウマチや他の炎症性疾患患者において、抗TNF治療開始患者において、非生物学的製剤治療レジメン開始患者と比べても、帯状疱疹リスク増加と関連せず
Association Between the Initiation of Anti–Tumor Necrosis Factor Therapy and the Risk of Herpes Zoster
Kevin L. Winthrop, et. al.
JAMA. 2013;309(9):887-895. doi:10.1001/jama.2013.1099.
関節リウマチや他の炎症性疾患患者において、抗TNF治療開始患者において、非生物学的製剤治療レジメン開始患者と比べても、帯状疱疹リスク増加と関連せず
Association Between the Initiation of Anti–Tumor Necrosis Factor Therapy and the Risk of Herpes Zoster
Kevin L. Winthrop, et. al.
JAMA. 2013;309(9):887-895. doi:10.1001/jama.2013.1099.
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