Pediatrics Published online February 20, 2012 (doi: 10.1542/peds.2011-1804)
Children and Adolescents With Gender Identity Disorder Referred to a Pediatric Medical Center
Pediatrics Published online February 20, 2012 (doi: 10.1542/peds.2011-0907d)
11歳前のgender nonconformity(性同一性障害)が子供の性的、身体的、心理的虐待、PTSD生涯リスクに関わるか?
子供の時の性的行動と思考について尋ねたところ、性同一障害高度女性の39%が虐待を受け、男性も30%で受けたとのことであった。
思春期遅滞化、ホルモン治療といった医学介入をうけた子供のうち、44%が精神疾患診断を受け、多くはうつ病で、21%は自傷を経験した。
Robertのグループは、Growing Up Today Study(17000名の平均23歳長軸的コホート)で、11歳までの性的役割・行為を調査、様々な虐待、PTSD症状について聞き取り。
性同一性障害の程度少ない場合に比べ、女性(genotypic)では身体的虐待22%、男性genotypic)では20%
心理的虐待は男性 23%、女性 15%、PTSDはそれぞれ13%、7%(P<0.001)
年齢、性別、人種補正後、小児虐待の相対リスクは、性同一性障害レベルの高い場合
- 身体的虐待, RR 1.4 (95% CI 1.3 to 1.6, P < 0.001)
- 心理的虐待, RR 1.4 (95% CI 1.2 to 1.5, P < 0.001)
- 男児性的虐待, RR 2.8 (95% CI 1.9 to 4.1, P < 0.001)
- 女児性的虐待, RR 1.6 (95% CI 1.3 to 1.8, P < 0.001)
性同一性障害は、男児の方が社会的にも許容されがたく、親や兄弟からも承認されにくい。
Spackのグループは97名の医学的介入の可能のため評価した対象者。
12歳以上でGnRH治療を受け、16歳までに両親の許可を受け、身体的変化を許容できるか医療従事者・家族と共にコンサルト。男女同数、Tanner stage 5に半数到達、1、2は22%。
92%が選択性別として過ごしており、45%が5歳までに逆の性別として生活開始。
58%がうつ病歴、16%が全般不安障害、10%が自殺試行。
58%が1週以内に治療開始、20%がGnRHアナログ、70%がホルモン。
即、治療開始しないグループでは、介入まで9ヶ月、GnRH開始するにはまだ成長が十分でなかった。心理的な機能改善が認められ、精神症状は心と体の医学的不一致に基づくものと示唆された。