2012年6月26日火曜日

2009年新型インフルエンザ死亡数はじつは15倍多い、28万人

2009 H1N1インフルエンザパンデミック死亡数は、従来報告されていた1万8500名より多い15倍多い28万名であることが分かったと、CDCの研究者たちの報告。


Estimated global mortality associated with the first 12 months of 2009 pandemic influenza A H1N1 virus circulation: a modelling study
Fatimah S Dawood , et. al.
The Lancet Infectious Diseases, Early Online Publication, 26 June 2012

【メタアナリシス】 スタチン二次予防:女性では卒中、全原因死亡率減少効果認めず

スタチンは男女で同様に、心血管と同様、脳血管イベントや全死亡率に予防効果があるか?

・・・答えは No!


このエビデンスを臨床実地上、どのように適応するかは、議論が必要だが、
女性においては、二次予防でさえ、卒中・全死亡率に関してその臨床的意義認めないということは、女性において、一次予防を含め、スタチンのあり方を再構築する必要があるのでは?


スタチンの心血管イベント抑制作用は確立しているが、男女で同等なのかは不明。
この目的は男女で心血管イベント再発に関して同等なのか検討。

スタチンは心血管イベント二次予防としては、男女同等だが、女性において、卒中と全原因死亡率でのベネフィットは認めない。

Statin Therapy in the Prevention of Recurrent Cardiovascular EventsA Sex-Based Meta-analysis
Jose Gutierrez, et. al.
Arch Intern Med. 2012;172(12):909-919. 
Review Article  June 25, 2012

心血管イベント二次予防のためのスタチン評価ランダム化二重盲検プラシーボ対照化トライアル

11トライアル、43193名の患者で検討。

スタチン治療は、心血管イベントリスク減少と相関
女性:relative risk [RR], 0.81 [95% CI, 0.74-0.89])
男性:RR, 0.82 [95% CI, 0.78-0.85]


しかし、女性vs男性での全原因死亡減少認めず RR, 0.92 [95% CI, 0.76-1.13] vs RR, 0.79 [95% CI, 0.720.87]) 、卒中でも認めず (RR, 0.92 [95% CI, 0.76-1.10] vs RR, 0.81 [95% CI, 0.72-0.92])。





図2 全心血管イベント (心 and/or 脳血管疾患).
Risk ratios are based on the fixed Mantel-Haentzl test analysis.



図3 全原因死亡率



図4 全卒中(致死的 or 非致死的)


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