2012年6月27日水曜日

低GI食は、低脂肪食、低炭水化物食(Atkins食)より負の影響が少なく体重維持効果的

Glycemic Indexについて
glycemic index
炭水化物は全て単一に考えられていたが、果糖やショ糖のような分類法も使われたが、たとえば小麦食品などは複雑であり、単純化が難しい。
単数・複数の炭水化物を糖より血糖を増加させるかどうか、単純化したもの
【方 法】50gの炭水化物と対象食品(白パンか純粋なブドウ糖)を異なる日に同量摂取させ、ブドウ糖測定のため前値と、食後数時間後の採血を行う。時間ととも に血糖値をプロットし、このGIは対象食試験後の血糖カーブの下部面積であらわし、対照食を100とした時の比率である。
http://lpi.oregonstate.edu/infocenter/foods/grains/gigl.html
過体重・肥満若年者に対する糖負荷4種類の比較 Glycemic Index  2006年 07月 25日


低脂肪・低炭水化物より,炭水化物を適当に含む方が、よきせぬ悪影響無しに、体重維持できるという話(JAMA掲載とのことだが・・・)


Not All Calories Equal, Study Shows
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304458604577490943279845790.html

low-glycemic-index食は、地中海ダイエットや魚・フルーツ・野菜・ナッツ・全粒穀物に注目された食事内容と同様。このような食事はオートミールやアーモンド、brown rice、bean、オリーブオイルなどの健康油脂を含む。
21名(18-40歳)、10-15%の3ヶ月間体重減少させ、総カロリーの45%を炭水化物、30%を脂肪、25%を蛋白質とした。

1ヶ月後、1/3の食事を置き換え

・low-fat 食: 総カロリーの20%

・low-carbohydrate 食(いわゆるAtkinsダイエット):炭水化物10%

・low-glycemic-index食:炭水化物を40%、脂肪を40%、蛋白質を20%


low-fat 食はエネルギー消費もっとも悪いく、中性脂肪増加、いわゆる善玉コレステロール低下

low-carb 食は、エネルギー消費のboost最も大きく、low-fat食に比べ300カロリー/日ほど消費し、1時間の中等度運動に匹敵。ただし、コーチゾル、ストレスホルモン増加に働き、cRPなどの炎症指標増加し、心血管・糖尿病発症リスク増加の可能性あり。

low-glycemic-index 食は、low-fat 食より150カロリー/日年燃焼多く、コレステロールレベルやホルモンへの影響少なく、理想的ダイエットである。


The Glycemic Index Diet (Low-Glycemic Diet)
WebMD: http://www.webmd.com/diet/features/glycemic-index-diet

減量効果比較: 標準行動介入 vs 段階的ケア介入

標準的行動減量介入:standard behavioral weight loss intervention (SBWI)と、段階的ケア減量介入: stepped-care weight loss intervention (STEP)の減量介入効果比較


SBWIに比べ、STEP安価で効果的な減量介入できそうだという結論


Effect of a Stepped-Care Intervention Approach on Weight Loss in AdultsA Randomized Clinical Trial
John M. Jakicic,  et. al.
JAMA. 2012;307(24):2617-2626. doi:10.1001/jama.2012.686

stepped-care weight loss intervention (STEP) 
vs
standard behavioral weight loss intervention (SBWI) 


STEP 群は、接触回数・接触法種類、他の減量戦略を3ヶ月間の減量到達度に応じて修正
減量目標は3ヶ月で5%、6ヶ月で7%、9ヶ月で10%、12、15、18ヶ月時点で10%



363名の過体重・肥満成人(BMI 25超-40まで、非白人33%、18-55歳、83%女性)をランダム化

SBWT:n=165、STEP:ん=198

363名をランダム化
18ヶ月間平均体重測定可能 260(71.6%)

18ヶ月介入
SBMI群: 93.1 kg (95% CI, 91.0~95.2 kg) → 85.6 kg (95% CI, 83.4~87.7 kg) (P < .001)
STEP群:92.7 kg (95% CI, 90.8~94.6 kg) → 86.4 kg (95% CI, 84.5~88.4 kg)(P < .001)

ベースラインから18ヶ月のパーセント変化はSBWI群 −8.1% (95% CI, −9.4%~−6.9%) in the SBWI group (P < .001)で、STEP群  −6.9% (95% CI, −8.0%~−5.8%) (P < .001)


18ヶ月体重群間差は有意差なし (−1.3 kg [95% CI, −2.8~0.2 kg]; P = .09)だが、群×時間 interaction effectに有意差有り  (P = .03)
登録者あたりのコストは、SBWI群 $1357 (95% CI, $1272~$1442)、STEP群 $785 (95% CI, $739~$830) (P < .001)

両群とも有意で、比較可能な、安静児心拍の改善、血圧の改善、運動能力の改善が観られた


Transition Across Weight Loss Steps in Stepped-Care Weight Loss Intervention



体重減少分布





こういう報告をみると思うのだが、日本でも、メタボ検診などで、減量介入するなら当然コスト解析すべきなのだろう。役人さんたちや学者さん達の策定した行政施策 ってことごとく、リアルな人的コストや個別負担をむしして、アウトカム分析恣意的におこなったものだらけで、税金や国民負担分を垂れ流しする・・・

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