2014年6月3日火曜日

ヨガの喘息での効能:プラシーボ効果

ヨガは高血圧でも、喘息でもsham-placebo比較だと、効果エビデンス乏しくなる。


高血圧患者:自宅ヨガで降圧効果・自己評価QOLも改善 vs 教室・インストラクター介入では効果認めず 2013/12/30


喘息に関して・・・

Yoga for asthma: a systematic review and meta-analysis
Holger Cramer ,et. al.
Annals of Allergy, Asthma & ImmunologyVolume 112, Issue 6, Pages 503–510.e5, June 2014


14RCT、824名。喘息症状、QOL、PEF、FEV1/FVC比にて通常ケアと比較してその有効性エビデンスあり (RR, 10.64; 95% CI, 1.98 to 57.19; P = .006、SMD, −0.37; 95% CI, −0.55 to −0.19; P < 0.001、MD, 0.86; 95% CI, 0.39 to 1.33; P< 0.001、SMD, 0.49; 95% CI, 0.32 to 0.67; P <; 0.00、SMD, 0.50; 95% CI, 0.24 to 0.75; P< 0.001)

心理学的介入に比較してヨガの優位性は、QOL、PEFにて認める( SMD, 0.61; 95% CI, 0.22 to 0.99; P = .002、SMD, 2.87; 95% CI, 0.14 to 5.60; P = .04)

だが、shamヨガ、呼吸運動との比較では、エビデンス認めず
あらゆるbiasを否定されたエビデンスはない

ヨガは重大副事象を認めない


Yogaの効果のほとんどがプラシーボだとしても、それを利用する手もあるのかもしれない


この現象の否定 → "Obesity Paradox": 肥満の包が卒中死亡少ない



Body Mass Index and Death by Stroke No Obesity Paradox
Christian Dehlendorff et. al.
JAMA Neurol. Published online June 02, 2014. 
doi:10.1001/jamaneurol.2014.1017

BMIと卒中後死亡率の送管を検討
選択バイアス対策のため、初回卒中1ヶ月内に死亡発生したらindex strokeとして、卒中死亡統計とすることにした。
デンマークの全入院の Danish Stroke Registerを用いた。

71617名の患者中、7878(11%)初月内死亡、死亡の原因が卒中であるのは5512(70%)
BMIの情報利用可能な患者の家、9.7%が低体重、正常体重39.0%、過体重34.5%、肥満 16.8%。
BMIと、発症年齢は逆相関 (P < 0.001)
初月卒中死亡率リスクについて、正常体重(参照症例)と過体重で有意差無く、肥満とも有意差認めない (hazard ratio, 0.96; 95% CI, 0.88-1.04  1.0; 95% CI, 0.88-1.13)
1週後の死亡リスクも同様。

結論:卒中患者のobesity pardoxのエビデンス無し

BMI高値ほど若年者に生じ、そのため、卒中症例若年化傾向がある
故に、統計上の外観上、肥満・過体重の方の死亡率がひくくなるのではないか・・・という結論


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