2015年3月2日月曜日

飲水フッ素高レベルと甲状腺機能低下との関連性明らかに

binary logistic regression modelにて、飲水のフッ素レベルデータにて、甲状腺機能低下症要素を評価。

結果、高フッ素量と、甲状腺機能低下の頻度関連性見いだした。




Are fluoride levels in drinking water associated with hypothyroidism prevalence in England?
A large observational study of GP practice data and fluoride levels in drinking water.
S Peckham, D Lowery, S Spencer.
Journal of Epidemiology & Community Health, February 2015 DOI: 10.1136/jech-2014-204971



イングランドにて、飲水フッ素一定レベル以上となると、甲状腺機能低下リスク30%増加する。自然及び恣意的にフッ素レベル増加すると、1Lあたりフッ素レベル1mgというレベルの地域がイングランド内では約10%。

0.7mg/Lを超える地域では、それ以下の地域に比べ、甲状腺機能低下症多く、そのレベルより0.3%超過している地域は約30%。






ちなみに、ppm = mg/Lとしてかまわないのだが、科学的正確性から言えば、ppmという表現はのぞましくない。parts per million 日本語訳すればわかる


ppmという表現を多用して、フッ素の有益性・有害性を、科学的に議論してるつもりの方々もご注意を!

日本の水道水基準: フッ素 ; 0.8mg/L 以下 には議論が必要!

米国CDC: 今年のインフルエンザワクチンは効果乏しい




Flu Vaccine Less Effective Than Originally Thought
Posted by David Green on Mar 1st, 2015
The Legacy
http://www.lulegacy.com/2015/03/01/flu-vaccine-less-effective-than-originally-thought/





CDC医療委員は、「H3N2では、有効性 わずか18%。2-8歳においては 15%、(日本でも来季導入可能性のある)経鼻スプレーにおいては、その予防効果は期待できない」と述べている。
今回流行したウィルス種は、前年2月ターゲットとマッチしてない。



H抗原N抗原の変異バリエーション故のインフルエンザ・ワクチンの宿命だが、H3N2へのターゲットしぼりこみは大変





米国内において、ことしは例年比べて、流行多い方ではありそうだが・・



http://www.cdc.gov/flu/weekly/index.htm#OISmap

意外と、抗インフルエンザ薬耐性は少ない
そして、ザナビル無双は続く・・・

逆流性食道炎:メントールは喫煙によるC線維刺激を抑制

lーメントールは、芳香・矯味・矯臭の目的で調剤に使われる他、「平滑筋の細胞膜上にある電位依存性 L 型カルシ ウムチャネルに結合することにより、カルシウムイオンの細胞内への流入が遮断され、膜電位の発生を 消失させ、平滑筋を弛緩させる」作用を利用して胃内視鏡時前処置に使われることもある。


TRP: transient receptor potential protein<トリップ> スーパーファミリーの一つTRPM8<トリップエム8>のリガンドとしての作用を持ち、皮膚ではcold sensorとしての働きを持つ


逆流性食道炎での喫煙影響という極めて限定的条件の話題


喫煙による有害性をマスクする機序となっている悪者として扱うのか、煙者への配慮として、薬効的につかうべきなのか・・・実地上の有用性は分からないが、まぁ知識として・・・



Menthol suppresses laryngeal C-fiber hypersensitivity to cigarette smoke in a rat model of gastroesophageal reflux disease: the role of TRPM8

Bi-Yu Liu , Yu-Jung Lin , Hung-Fu Lee , Ching-Yin Ho , Ting Ruan , Yu Ru Kou
Journal of Applied Physiology Published 1 March 2015 Vol. 118 no. 5, 635-645 DOI: 10.1152/japplphysiol.00717.2014


メントールは、TRPM-8(transient receptor potential melastatin-8)のリガンドで、(喉頭C線維への酸・ペプシンの刺激感作に由来する)喉頭刺激を抑制する。喫煙が喉頭C線維感受性増大を引き起こし、メントールでそれを抑制することが示された。

麻酔ラットでの実験により、喉頭部pH5ペプシン処理により、喫煙刺激(CS)によるTRPV1、TRPA1(transient receptor potential ankyrin 1)への感受性増大が示され、それは喉頭部C線維終末におそらく存在することが示唆されたわけである。喫煙による喉頭部のC線維へのその反応性増大促進、さらに累積を生じる。これは、TRPM8によるメントールの抑制も示された。




noteへ実験的移行

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