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2019年4月19日金曜日

COPD:triple therapy 適応は?

COPD triple therapy(ICS/LAMA/LABA):precision medicine

triple therapyはいかなる症例が適応となるのか

Suissa and Ariel [1] のTRIBUTE及びIMPACT研究のpost hoc解析


Triple therapy trials in COPD: a precision medicine opportunity
Samy Suissa, Amnon Ariel
European Respiratory Journal 2018 52: 1801848; DOI: 10.1183/13993003.01848-2018
https://erj.ersjournals.com/content/52/6/1801848


 TRIBUTEとIMPACTトライアルはtriple therapyはLAMA/LABAに対して、1年フォローアップ中、COPD急性増悪発生率低下
このトライアルでの急性増悪パターンが情報を与えてくれる。triple therapyでは治療開始初月の1ヶ月間で急性増悪無ければその後の11ヶ月に影響を与えており、"depletion of susceptibles"がtriple therapyの有用性意義ある症例となる




初回急性増悪(中等・重度)月毎発生率 (per 100 per month)
LAMA/LABA/ICSトリプル治療とLAMA/LABAデュアル治療
for the a) IMPACT and b) TRIBUTE trials, approximated from the time-to-first exacerbation curves [3, 4]



a) 月毎の死亡率 (per 100 per month)
LAMA/LABA/ICSトリプル治療とLAMA/LABAデュアル治療
in the IMPACT trial, approximated from the survival curves [9].

b) ICS中止後の死亡率発生比(ICS中止無しとの比較)
 喘息死亡率低下のためICS有効性評価コホート30569名  [16]



“depletion of susceptible individual”に該当するパターンは小グループで、triple therapy適応となる比率は実は少ないのではないかと・・・
大部分は、LAMA/LABAでリスク無く治療できると


 IMPACTではtriple therapyで死亡率42%軽減したが、この効果はフォローアップ4ヶ月間に限定されている。その後8ヶ月間には差を認めない

post-hoc解析なので決定的ではないが、triple therapyからのベネフィットが得られるサブグループは喘息既往、好酸球増加患者に限られると推測される




GSW製品は同じデバイスで、ICS, LAMA, LAMA/LABA, ICS/LABA, ICS/LAMA/LABA使い分けられるのは便利で1日1回だから勧めやすい
利用しやすいのはアニュイティで、ICS用量調整可能

一方、ある程度の吸入流速が必要ということと、吸入ステロイドの微量調整が困難という弊害もある(ただ、喘息ガイドラインGINAではコントロール下では4倍数を推奨しているので微量調整自体を推奨してないと思われ、杞憂なのかもしれない)

トリプル治療は好酸球や喘息コンポーネント考慮の上適応を考え、さらに4ヶ月程度を目安に中止考慮するというのが現実的か?

2018年10月16日火曜日

動機づけ・自己管理行動変容プログラム下のCOPD身体活動:薬物療法、運動療法の付加効果は?

動機づけ・行動変容自己管理プログラム前提での介入比較

運動療法(ExT)と”自己管理行動変容プログラム(SMBM program)"は同方向のベクトル成分があるのかもしれない。故に、薬物療法の効果が際立つのかも・・・

気管支拡張剤なし < LAMA単独 < LAMA/LABA合剤 < LAMA/LABA合剤+運動療法の順に運動耐容能は順調に増加する

しかし、 身体活動量の増加は単純ではない。LAMA単独では改善乏しくなく、運動療法も付加的効果乏しい。


序文から意訳
”COPDは肺の過膨脹を伴い運動時息切れを主訴とすることが多い疾患で、多くの患者では運動耐容能の低下に伴う症状があり、活動性へ影響を耐える息切れは、それを避けたいがため身体活動制限をもたらす。身体運動耐用性の改善が重要だが、気管支拡張剤による改善、運動トレーニングによる改善などがあるが、これらは別個で、相互補完的役割のはず。生理学的観点からは、運動療法による四肢筋力改善は、一定運動負荷あたりの換気必要量を減少させるはずで、動的過膨脹を予防できるはず”
”運動能力改善の生理学的ベネフィットが活動的なライフスタイルに直結するわけではない。活動的ライフスタイルがCOPDや他の肺疾患での患者中心観点の治療目標でもある。気管支拡張剤と呼吸リハビリテーションの身体活動レベルへの効果は著明なものでもなく、一致した結果も出ていない。これはネガティブな患者の経験による事もあるだろうし、従来の呼吸リハビリテーション・プログラムにmotivational及びbehavioral factorが欠如してたためとも考えられる。”

PHYSACTO研究では、自己管理行動変容プログラム(SMBM program)をmultimodal approachとして、気管支拡張剤と運動療法(ExT)と組み合わせ、身体活動性への影響を検討


Effect of Bronchodilation, Exercise Training, and Behavior Modification on Symptoms and Physical Activity in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Thierry Troosters , et al.
AJRCCM I Vol. 198, No. 8 | Oct 15, 2018
https://doi.org/10.1164/rccm.201706-1288OC       PubMed: 29664681
https://www.atsjournals.org/doi/full/10.1164/rccm.201706-1288OC

序文:COPD患者において、気管支拡張剤と運動トレーニング(ExT)は運動耐用性改善するが、行動変容が日常身体活動性へのインパクトとして必要

目的:チオトロピウム/オロダテロールがExT有無で運動耐用時間(EET)改善するか検証、運動とプラシーボ比較で自己管理行動変容プログラム(self-management behavior-modification (SMBM))被検者で比較

方法:COPD患者における12週間、ランダム化、部分的二重盲検・プラシーボ対照・平行群トライアル(PHYSACTO; NCT02085161).
全患者を、SMBMへ登録、1:1:1:1割り付け

  • once-daily placebo
  • tiotropium 5 μg
  • tiotropium/olodaterol 5/5 μg
  • tiotropium/olodaterol 5/5 μg plus 8 weeks ExT.

耐久性shutlle walk test測定8週間後:プライマリ・エンドポイント
付加的エンドポイントは、accerolmetryによる身体活動性、身体活動関連呼吸困難と困難度(患者報告アンケート評価)のdownstream評価

 測定・主要結果
 SMBM+チオトロピウム/オロダテロールは、SMBM+プラシーボ比較で、運動療法有無にかかわらず、EET8週目、有意改善(treatment ratio vs. placebo: with ExT, 1.46; 95% confidence interval, 1.20–1.78; P = 0.0002; without ExT, 1.29; 95% confidence interval, 1.06–1.57; P = 0.0109)

12週目において、他の治療法を追加しても、SMBM+プラシーボを ベースラインからの1日歩数のさらなる有意増加は見られなかった

 チオトロピウム/オロダテロールを付加することで、ExT有無にかかわらず、プラシーボ比較の身体活動関連呼吸困難改善するも、チオトロピウム/オロダテロール+ExTでは身体活動関連身体困難度減少




結論
ExTの有無に関連無く、SMBMプログラムに参加しているCOPD患者のEETは改善。
気管支拡張剤合剤治療は、ExTの有無と関連無く、SNBM単独と比較すると、付加的な客観的身体活動増加をもたらさないが、身体活動関連呼吸困難度や身体活動障害の緩和はもたらす



チオトロピウム/オロダテロール。 ExTの有無にかかわらず、併用気管支拡張は、SMBM単独と比較して客観的PAの追加的増加をもたらさなかったが、PA関連呼吸困難および難治性を減少させた。








SMBMプログラム





ベースラインは FEV1予測比 56-60%程度の中央値で、中等症よりの対象者

 

noteへ実験的移行

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