2012年12月15日土曜日

オリンピック競技メダリスト達は一般人より長生き

オリンピック競技メダリスト達は一般人より長生き、これは、国、メダル種類、スポーツ種類を問わず共通の現象。



Survival of the fittest: retrospective cohort study of the longevity of Olympic medallists in the modern era
Christmas 2012: Sport
BMJ 2012; 345 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e8308 (Published 13 December 2012)
Cite this as: BMJ 2012;345:e8308
http://www.bmj.com/content/345/bmj.e8308 

一般住民の対照に比べ、メダリスト達は、勝利後30年後も生存する確率は高い
(相対的条件下生存 1.08 95%信頼区間 1.07-1.10)

眼ダリ質は対照より平均で2.8年長生き

8/9ヶ国のメダリストでは対照より生存アドバンテージ有意に存在

金、銀、銅メダリストとも同様なサイズの生存アドバンテージ有り

持久力スポーツ・持久力を含む混合的スポーツのメダリストは、パワースポーツ(1.05、1.01-1.08)より、メダル獲得30年後、より生存期間がながい( 1.13;1.09-1.17、1.11;1.09-1.13)



恒例のおふざけ的要素を含む、クリスマス企画論文の一つ


そういえば、“はげしい運動で寿命がみじかくなる”と吹聴している輩がいますね

比較的若年:合併症無し失神初回受診 その後死亡率増加

合併症のない健康な人であっても、26-44歳で、1年後までの死亡率ハザード比 2.02と最も高く、45歳から74歳までHR 1.29。

若年者での失神の臨床的重要性がクローズアップされている。

Prognosis Among Healthy Individuals Discharged With a Primary Diagnosis of Syncope
Martin Huth Ruwald, et. al.
J Am Coll Cardiol. 2012;():. doi:10.1016/j.jacc.2012.08.1024

【目的】 合併症既往ない人対象の国内コホートにおける失神受診の心血管副事象・死亡リスク
【背景】 失神という病態の臨床的遭遇は多いが、健康人での予後の知識は十分じゃない。
【方法】 デンマーク(2001-2009)の合併症既往無しの失神受診者を国内行政登録において同定、デンマークからの5つのコホート対象者の性別・年齢をマッチ化。
死亡、失神再発、ペースメーカー植え込み、ICD、心血管疾患入院のリスクを多変量Cox比例ハザードモデルにて解析

【結果】 失神初回診断患者 37017名、対照 185085
年齢中央値47歳(中間4分位 32-63歳)、男性 47%
死亡は、失神時総数 3023(8.2%)、対照群 14251(7.1%)
(イベント発生率は1000人年 14.3)

多変量Cox回帰解析にて、全原因死亡率(ハザード比 [HR]: 1.06; 95% 信頼区間 [CI]: 1.02 to 1.10)、心血管疾患入院(HR: 1.74; 95% CI: 1.68 to 1.80)、失神再発 (HR: 1.35; 95% CI: 1.27 to 1.44)、ペースメーカー・ICD植え込み率(HR: 5.52; 95% CI: 4.67 to 5.73;P < 0.0001)有意増加。

【結論】健康者失神初回入院は、全原因死亡率、卒中、心血管疾患入院、デバイス植え込み、再発性失神の有意な予測因子。

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note