2012年10月23日火曜日

2型糖尿病:豆果を用いた低GI食にて、血糖コントロール・冠動脈疾患リスク減少効果

豆果(英: Legume)
マメ科植物の多くに見られる果実。

一枚の心皮からなる子房からできた果実で、成熟すると、心皮が癒合した跡の縫合線から二片に裂開する。インゲン、エンドウ、ネムノキ、ダイズ、ハナズオウ、ルピナス、クローバー、カラスノエンドウなど。単果(たんか)、乾果(かんか)、裂開果(れっかいか)に属する。莢果(きょうか)ともいう。
http://engei-dict.882u.net/archives/2473


Effect of Legumes as Part of a Low Glycemic Index Diet on Glycemic Control and Cardiovascular Risk Factors in Type 2 Diabetes MellitusA Randomized Controlled Trial
David J. A. Jenkins, et. al.
Arch Intern Med. 2012;():1-8. doi:10.1001/2013.jamainternmed.70.


背景  bean、chickpea、lentilを含む豆果は、 glycemic index (GI) 最小のたぐいで、米国内での糖尿病ガイドラインで推奨されている。しかし、知る限り、食事の低GI化に特異的に使用されているとは言えない。そこで、介入において豆果に焦点を当て、2型糖尿病に於ける低GI食研究を行った。

方法  121名の糖尿病被験者をランダムに
・低GI豆果食事(少なくとも豆果1日1カップ)
vs
・全粒麦製品による可溶性繊維分増加食
にわりつけ、3ヶ月間


プライマリアウトカムはHbA1cで、セカンダリアウトカムとしてCHDリスクスコア評価。


結果 
HbA1c減少
・低GI豆果食 −0.5% (95% CI, −0.6% to −0.4%)
・全粒麦食  −0.3% (95% CI, −0.4% to −0.2%)

対照の全粒麦高摂取食に比べ、低GI食後のHbA1c相対的減少は、−0.2% (95% CI, −0.3% to −0.1%; P < .001)

CHDリスク減少は、低GI豆果食で −0.8% (95% CI, −1.4% to −0.3%; P = .003)
主に、収縮期血圧減少による  (−4.5 mm Hg; 95% CI, −7.0 to −2.1 mm Hg; P < .001)


結論  2型糖尿病に関して、低GI食に豆果を加えることで、糖のコントロール改善し、冠動脈疾患リスクを減少させることができる。




noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note