2019年2月2日土曜日

血中ヒアルロン酸:COPD重症度・生存率予測要素

気道のリモデリングと関連し、これらは細胞外マトリクス(ECM)の変化が生じ、気道壁肥厚、気道抵抗、弾性に関与する。ヒアルロン酸はHA合成酵素による合成、HYAL(ヒアルロニダーゼ)により分解する。

この合成・分解とCOPDの重症度・生存率など予後との関連が示唆された



Serum levels of hyaluronic acid are associated with COPD severity and predict survival
Eleni Papakonstantinou, et al.
European Respiratory Journal 2019; DOI: 10.1183/13993003.01183-2018

序文:ヒアルロン酸(HA)とその分解産物はCOPDにおいて肺の病態生理、気道リモデリングに重要
HAと分解産物(HYAL-1)がCOPD重症度・アウトカムに相関するか?
血中HAとその分解酵素(HYAL-1:ヒアルロニダーゼ-1)はCOPD重症度とアウトカムに相関するか?
安定COPD患者 80名の発見コホートにて血中HAを評価
vallidation cohort: HA、HYAL-1、HYAl−1酵素活性を、PROMISE 確認コホート638名から、評価、安定、急性増悪、急性増悪後 4週後で評価

発見コホートでは、血中HAは急性増悪で安定時期より高値  (p=0.015)
確認コホートでは、HAは中等症・重症急性増悪でベースラインより高値 (p<0.001) 、4週後も高値持続 (p<0 .001="" p="">補正 Charlson-score、年間急性増悪率、BODE-指数補正後、死亡時までの時間と相関し (p<0 .001="" nbsp="" p="">
血中HYAL-1は中等度急性増悪 (p=0.004)、重症急性増悪 (p=0.003) で増加するも、4週後は減少 (p<0.001)

HYAL-1酵素活性は安定時ベースラインでFEV1%予測比(p=0.034)と生存時間(p=0.017)と逆相関
血中HAはCOPD重症度と相関し、全生存率予測
HA分解産物は、気道閉塞や肺機能障害と相関




noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note