糖尿病合併症の頻度は、ここ20年間、減少している。しかし、糖尿病有病率増かのためか、住民あたりの合併症自体の有病率はさほど減少してない。
Changes in Diabetes-Related Complications in the United States, 1990–2010
Edward W. Gregg, et. al.
N Engl J Med 2014; 370:1514-1523April 17, 2014
DOI: 10.1056/NEJMoa1310799
全5つの合併症率は1990年から2010年まで減少
比率最大減少は、急性心筋梗塞 (−67.8%; 95% confidence interval [CI], −76.2 to −59.3) 、高血糖クリーゼによる死亡 (−64.4%; 95% CI, −68.0 to −60.9)で、卒中、下肢切断が続き、約半数(−52.7% 、−51.4%)
最も減少効果が少ないのは、 end-stage renal disease (−28.3%; 95% CI, −34.6 to −21.6)
最大絶対的減少効果を示したのは、急性心筋梗塞 1万あたり 95.6 95% CI, 76.6 to 114.6)減少。最も少ないのは、高血糖クリーゼ 1万あたり−2.7; 95% CI, −2.4 to −3.0。
発生率減少は非糖尿病成人より糖尿病成人で最も多く、糖尿病関連合併症の相対リスク減少が主な理由であろう。
発生率変化が合併症率変化にも影響を与えるとし、住民全体の発生率として表現したとき、急性心筋梗塞、高血糖クリーゼ死亡は1万人あたり、2.7、0.1減少した。足切断、卒中、ESRDでは差を認めない。