2013年2月22日金曜日

医師たちが作る薬物依存 ・・・ 依存症原因の2位に

「処方薬による薬物依存」は日常臨床でかなり気になる問題の一つ

 原因は、 精神科医だけでなく、むしろバーデンとしては、内科、整形外科などだけでなく、眼科・皮膚科などの科目でもその乱用が広がっている。
 製薬会社のプロモーションをそのまま信じ込み、依存症形成性抗不安薬を安易に処方し、その後、漫然と処方し、それが、ゲートウェイとなり、さらなる強力な向精神薬を、患者の欲するままに処方する状況。

デパスは、トリアゾラムと同様、薬剤中断後離脱症状である、睡眠障害が生じやすく、依存生じやすい。日常、デパスをその目で見ると、デパスに関わる病的社会現象に気づく。
日常臨床で頻回に遭遇するデパス依存症 2010年 04月 09日

「デパスは副作用が少なく、内科医でも使用しやすい」 などと宣伝してたことも今の状況を作っていると思う。「高齢者にマイスリー」という宣伝などもなされてたが、実際には、 マイスリーは、転倒の独立した危険因子 ・・・ 即刻対処必要 2012年11月21日という報告がなされ、製薬会社の宣伝とはまるで逆。製薬会社からこのことをまだしらない医師たちも多いのではないか?

医師たちの勉強不足と、製薬会社の偏った医療情報提示、そして、市井に固着する私的経験からの嘘情報の氾濫 ・・・ 認知行動療法などの取り組みが遅れてたのは日本の精神科学会全般の怠惰・無教養さの現れだが、彼らはなぜか一般医家のみを悪者にする。当事者としての意識全くなく、NHKにへんな後ろ盾がいるようで、毎週のように、変なプロパガンダを流すマスメディア。地獄絵のように薬物依存絵巻は混沌と日本国内に存在する。



かねて、この病的社会現象がもう少し広く知れ渡ることを希望していたところ、今日、この新聞記事に目がついた

薬物依存:処方される向精神薬が2位に
毎日新聞 2013年02月22日
http://mainichi.jp/select/news/20130222k0000e040187000c.html
 薬物依存症の原因として、精神科の医療機関などで処方される向精神薬が急増し、シンナーなど有機溶剤を初めて上回ったことが、国立精神・神経医療研究センター(東京都)の調査で分かった。覚醒剤に次ぐ2位で、乱用の対象が「捕まらない薬」にシフトしつつあることを示した。同センターは「従来の司法だけの対応では限界がある」として、依存症対策の拠点となる精神保健福祉センターの態勢強化を訴えている。

http://mainichi.jp/graph/2013/02/22/20130222k0000e040187000c/001.html

当たり前だが、精神科の学会でもやはり問題意識があるようだ。

精神科医の学び舎としての依存症医療 ―処方薬依存症者の治療から
第 108 回日本精神神経学会学術総会
精神経誌(2013)
https://www.jspn.or.jp/journal/symposium/pdf/jspn108/ss010-016.pdf
1970 年代以降,ベンゾジアゼピン(BZD)系薬剤の長期投与の危険性が指摘され,依存性形成を示す報告もされている1).欧米ではその使用に注意が促され7,5),SSRI(選択的セロトニン再取り込み防止薬)の導入後その処方量は大きく減っている.しかし,本邦では SSRI 導入後も依然としてBZD 系薬剤の処方量は減らず6),依存症専門病院である神奈川県立精神医療センターせりがや病院(以下,当院)を受診する処方薬依存症者も「依存性があるなんて聞いたことがありませんでした」と問題意識をもたずに服用を始めた患者も少なくない.
・・・
本邦の薬物療法に偏った医療制度や依存性をもつ BZD 系などの薬剤に対する規制の甘さが昨今の処方薬依存症者の増加に関与していることは容易に想像がつく.そして,処方は症状の緩和を目的に開始されるものであり,やみくもに制限すれば必要な処方も制限されてしまう可能性もある.

ある心療内科医の処方を目にすることがあるが、必ずデパスが処方され、さらに、マレイン酸フルボキサミン、バルビツール酸、フォノチアジン系薬剤・・・


国や精神科学会などもがまともに機能してるなら、新規処方などを対象に、処方期間の制限を徹底することで、新規依存をまずは減少できるはず・・・
そして、長期的には、 医師全般が、真っ正面から、この問題に取りくまなければならないだろう。

精神科学会などの指導的立場の医師たちはこれを勧めてるらしい

ワークブックを用いた認知行動療法 SMARRP
http://www.ncnp.go.jp/nimh/yakubutsu/drug-top/data/research_SMARPP2010.pdf

ベルギー公共の場での喫煙制限法・・・たばこ制限進むほど早期産減少効果?

2006年1月公共の場・多くの職場の禁煙、2007年1月レストランでの禁煙、2010年食品提供バーでの禁煙という三段階の無喫煙法制化導入後、ベルギーの早期産頻度の変化


Impact of a stepwise introduction of smoke-free legislation on the rate of preterm births: analysis of routinely collected birth data
BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f441 (Published 14 February 2013)
Cite this as: BMJ 2013;346:f441




妊娠女性のまわりでたばこ吸う人は、人格を疑って良いってことだろう。

医者仲間の飲食会合でたばこ吸ってる人はちょっと・・・根本的になにかを間違えてる

小児への遺伝子検査・スクリーニングに関するAAP/ACMGポリシーステートメント

遺伝子検査・遺伝的スクリーニングの普及。そして、子供に対する在宅遺伝子検査までもが広まっているとのこと。しかしながら、検査予測に伴う不安やその結果の不確実性を理由に利益より有害性が大きい。心理的・臨床的効果に関する論文報告が増加するにつれ、ある程度、この検査に関する情報と選択に関する向上が見られ、ポリシーステートメントを行うこととしたという、アメリカ小児科学会(AAP)・アメリカ医療遺伝子学会(ACMG)。

American Academy of Pediatrics / American College of Medical Geneticsの新しいポリシーステートメント

Policy Statement: Ethical and Policy Issues in Genetic Testing and Screening of Children
COMMITTEE ON BIOETHICS, COMMITTEE ON GENETICS, THE AMERICAN COLLEGE OF MEDICAL GENETICS, GENOMICS SOCIAL, ETHICAL,  and LEGAL ISSUES COMMITTEE
Pediatrics peds.2012-3680; Published online February 21, 2013 (10.1542/peds.2012-3680)

新生児・小児における遺伝的疾患ガイドラインで、小児疾患スクリーニングとして推奨はするが、成人期の疾患に関する検査は推奨しないというもの

報道:
http://health.usnews.com/health-news/news/articles/2013/02/21/new-guidelines-issued-for-genetic-screening-in-newborns-children

インフルエンザ・ワクチン有効性:受診数軽減効果 B:7割弱、A:半数弱 特に高齢者A型有効性乏しい 

今期米国インフルエンザワクチン有効性の実態調査

CDC's Morbidity and Mortality Weekly Report
Interim Adjusted Estimates of Seasonal Influenza Vaccine Effectiveness — United States, February 2013
WeeklyFebruary 22, 2013 / 62(07);119-123
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6207a2.htm?s_cid=mm6207a2_w


インフルエンザに対する効果的武器としてのワクチンの有効性は、50%−70%だが、その低いレンジに収まっているという報告。

インフルエンザA・インフルエンザBによる医療機関受診リスク軽減効果は56%というCDC合併症・死亡率週間報告

インフルエンザBが最も有効で、67%
インフルエンザA(H3N2)は、47%どまり

 インフルエンザBの有効性は年齢群横断的にばらつき少ない
インフルエンザA(H3N2)は6ヶ月齢から64歳まででは46%ー58%だが、65歳以上ではわずか9%

これは、12月3日から1月19日までの、米国インフルエンザワクチン有効性ネットワークの2697名の小児・成人での調査結果

  CDCは65歳以上のワクチン接種が無駄とはのべておらず、合併症・死亡率などへ有効なはずと説明。


米国では、GSK開発のFluarixと呼ばれる季節型インフルエンザ4種への通称4価ワクチンがFDA承認されている。 


 一方で、免疫反応不良な状態でも有効なワクチンの開発が根本的に必要としている。しかも毎年開発が必要なワクチンの現状が打破できるワクチンが望ましいと・・・

noteへ実験的移行

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