2019年2月4日月曜日

COPD:ActRII受容体遮断剤bimagrumabは骨格筋力増大するも運動耐用改善せず ただ、最大静的呼気圧改善



ミオスタチン( 細胞増殖分化因子: growth and differentiation factor 8 : GDF-8)、アクチビンA、アクチビンB、およびGDF-11はすべて、アクチビンII型受容体(ActRII)を介して作用する骨格筋量の負の調節因子。アクチビン受容体は、I型サブユニット(ALK4またはALK5)およびII型サブユニット(ActRIIAまたはActRIIB)からなるヘテロ二量体である。


以下 GDR-11だが・・・


https://media.springernature.com/full/springer-static/image/art%3A10.1186%2F1478-811X-7-15/MediaObjects/12964_2009_Article_63_Fig1_HTML.jpg


ミオスタチン遺伝子異常が骨格筋増大をもたらす
Myostatin Mutation Associated with Gross Muscle Hypertrophy in a Child
Markus Schuelke, et al.
N Engl J Med 2004; 350:2682-2688


ActRII受容体遮断薬であるbimagrumabの効果で大腿骨格筋量(TMV)増大をもたらす
COPD患者では筋力低下ししているが、筋力が低く機能が制限されているCOPD患者で増加する。
肺リハビリテーション(PR)は、運動能力と大腿四頭筋力の両方を増加させることが知られている運動療法で、急性と慢性の両方の状況でCOPD患者の大腿四頭筋ミオスタチン発現を減少させます。PRを完遂することは、COPDの増悪、救急部の受診、入院、および死亡の頻度の減少と関連。

筋肉量と運動能力も増加させる薬理学的アプローチは、生活の質(QOL)を改善し、COPD患者のケアに関連するコストを削減する可能性がある。ただ、非アンドロゲンベースの薬理学的同化剤の臨床経験は効果あれば少なく意義がある




Activin Type II Receptor Blockade for Treatment of Muscle Depletion in Chronic Obstructive Pulmonary Disease. A Randomized Trial
Michael I. et al.
AJRCCM  Vol. 199, No. 3  Feb 01, 2019
https://doi.org/10.1164/rccm.201802-0286OC


week 4まで大腿筋量(TMV, cm3Week 4: +5.9% [3.4%, SD] vs. 0.0% [3.3%], P<0.001; Week 8: +7.0% [3.7%] vs. −0.7% [2.8%], P<0.001;Week 16: +7.8% [5.1%] vs. −0.9% [4.5%], P<0.001; Week 24: +5.0% [4.9%] vs. −1.3% [4.3%], P<0.001)

24週間で、両群 6MWD増加に差を認めず

副事象は筋肉関連症状、下痢、ざ瘡で、何れも軽症



筋力には影響無かったが、最大静的呼気圧の有意改善あり!


noteへ実験的移行

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