2012年10月27日土曜日

急性高山病:アセタゾラミド最小有効量 1日250mg

acute mountain sicknessの訳に関してであるが、「急性高山病」が誤訳と書かれている。
http://eow.alc.co.jp/acute+mountain+sickness/UTF-8/?ref=fxx

ステッドマン医学英和辞典には、
「altitude s. 高山病(高所などで)吸入酸素分圧が低い場合に起こる症候群で、吐き気、頭痛、呼吸困難、倦怠、および不眠症を特徴とする。重症の場合には肺水腫や成人性呼吸窮迫症候群が起こりうる)=Acosta disease; mountain s.;puna;soroche;aerial s.;altitude disease」
と書かれている。誤訳と言い切れるほどの確定的なのだろうか? 


その「急性高山病」予防に関して・・・


アセタゾラミド250mg、500mg、750mg
プラシーボ比較 ランダム化対照化トライアル

Identifying the lowest effective dose of acetazolamide for the prophylaxis of acute mountain sickness: systematic review and meta-analysis
BMJ 2012; 345 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e6779 (Published 18 October 2012)
Cite this as: BMJ 2012;345:e6779

中間作用型神経筋遮断薬と術後呼吸器系合併症

中間作用型神経筋遮断薬と術後呼吸器系合併症

Intermediate acting non-depolarizing neuromuscular blocking agents and risk of postoperative respiratory complications: prospective propensity score matched cohort study
BMJ 2012; 345 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e6329 (Published 16 October 2012)
前向きpropensity score matched cohort study

18579名の術中・中間作用型神経筋遮断薬使用の患者で、非使用18579名と対照比較

中間作用型神経筋遮断薬使用は、術後90%未満の抜管後酸素飽和度低下リスク増加と相関 (オッズ比 1.36, 95% 信頼区間 1.23 to 1.51)、ICUへの事故的入室を要する再挿管リスク増加と相関 (1.40, 1.09 to 1.80)
神経筋伝達定量モニタリングは、リスク減少させず、ネオスチグミンreverseは術後酸素飽和度低下(90%未満)リスクを増加させ (1.32, 1.20 to 1.46)、再挿管リスク増加させる(1.76, 1.38 to 2.26).



神経筋伝達モニタリングは、2Hzの4連続刺激(train-of-four stimulation)で、筋の反応を視覚的或いは触知的に評価する方法をとる。

門外なので、一応勉強のため、調べると、理想的な筋弛緩薬とは、“非脱分極性筋弛緩薬であること、作用発現が早いこと、持続時間が短いこと、蓄積性がないこと、代謝産物に作用がないこと、ヒスタミン遊離作用がないこと、自律神経作用がないこと、循環への影響がないこと、肝、腎の影響を受けないこと、アレルギー反応を起こさないことなど”らしい
http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/071018html/index2.html

noteへ実験的移行

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