2016年4月23日土曜日

遺伝要素は慢性疾患の主要原因ではない

方法論よく理解できてないが、図譜にインパクトがあった





Genetic Factors Are Not the Major Causes of Chronic Diseases
Stephen M. Rappaport
PLOS     Published: April 22, 2016
http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0154387

個人の遺伝的要素(Genetics: G)と人生に於ける外的暴露(Exposure: E)と、その相互作用(G×E)により、慢性疾患発病リスクは影響される

GWAS(ゲノムワイド関連研究)はG特性のみ検討し、Eの分類は自己報告情報にのみ依存

西欧州一卵性双生児  (MZ) 研究

G(+ shared E)寄与疾患リスク推定比率を28慢性疾患に関する人口寄与リスク比(population attributable fraction : PAF)で推定


遺伝的PAFは median value 18.5%を用いると






白血病 3.4%と最小
喘息 48.6%が最大

癌 8.26%、神経疾患 26.1%、肺疾患 33.6%でPAF高い

これらPAFを Western European mortality statisticsとリンクし、心疾患と9つのがん種でG寄与死亡推定を行った
 
2000年、153万の西欧州のうち、25万名(16.4%)がgenetics plus shared exposures寄与

MZ双生児において、慢性疾患リスクに於けるG−関連要素は比較的緩いとして、GとEの疫学研究上のカバー率の格差は問題
 
疾患原因追及のため、GWASは、Exposome-wide association study(EWAS)で補完されるべきで、症例と対照のbiospecimenの化学特性化を目指すべき

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