結論から言えば、大規模臨床治験にて、多菌種群(ラクトバチルスやディフィダス菌)、いわゆる、プロバイオティクスは、抗生剤関連下痢症予防効果認めない
AAD(抗生剤関連下痢症)は、広域スペクトラム抗生剤暴露・入院高齢者に多い。
C. difficileによる場合(CDD)では、生命危機状態に至ることもある。メカニズムは不明ながら、(lactobacilliやdiffidobacteriaなどの腸内細菌)microbial preparationがAAD効果について評価がなされているが、しかし、充分なエビデンスが示されて折らず、ほぼ小規模研究のみ。
多施設ランダム化二重盲験プラシーボ対照化プログラマティック効果トライアル
65歳以上入院、1つ以上の経口・非経口抗生剤投与例に1:1割り付け:lactobacilliやiffidobacteriaの多菌種微生物
Lactobacilli and bifidobacteria in the prevention of antibiotic-associated diarrhoea and Clostridium difficile diarrhoea in older inpatients (PLACIDE): a randomised, double-blind, placebo-controlled, multicentre trial
Stephen J Allen , et. al.,
The Lancet, Volume 382, Issue 9900, Pages 1249 - 1257, 12 October 2013
17 420 名を篩い分け
・microbial preparation group 1493
・プラシーボ群 1488
プライマリエンドポイント(8週目でのAAD発生数、12週間内のC diffile下痢:CDD)解析はそれぞれ 1470 、 1471
AAD (including CDD)
・microbial preparation group (10.8%)
・プラシーボ群 153 (10.4%)
(相対リスク [RR] 1.04; 95% CI 0.84—1.28; p=0.71)
CDDはAADの原因としては少数で、12例、0.8%に過ぎず、プラシーボ群では17例、1.2%、相対リスク(RR)は、 0.71; 95% CI 0.34—1.47; p=0.35)
1件以上の重篤副事象は 578 (19·7%) で2研究グループとも同様で、トライアル関連事象無し
某乳製品会社のプロバイオティクスの宣伝、かなりの小規模研究で、大々的にエビデンスのごとき宣伝を繰り広げている。R1騒動のなんの反省もなく・・・