2013年12月18日水曜日

病的飲酒:ジェームズ・ボンド

英国で用いられるアルコール単位数はユニット(Unit)で、1ユニットが約8グラム

ジェームスボンドの本14冊を2名で読み、摂取アルコール量を推定

1週間92units摂取し、推奨量の4倍の量
最大摂取量は49.8units
87.5日のうちアルコール無しの日は12.5日のみ


Christmas 2013: Research
Were James Bond’s drinks shaken because of alcohol induced tremor?
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f7255 (Published 12 December 2013)
Cite this as: BMJ 2013;347:f7255

このレベルだと、書籍の内容の機能、身体的、メンタル、性的機能などと一致しない。

酩酊継続状態で、即刻関連施設受診を提示し、評価・治療を行うべきレベル


ウォッカ・マティーニ注文するが、ステアだが、ボンドは、"shaken, not strired"と注文する。これは、アルコール震せんため、この飲み方しかなかったのではないか?






1週間に25度焼酎2升だと、56ユニットか・・・やばいなぁ
アルコールだけはジェームズボンド並みだ

1日りんご1個:スタチン治療効果を凌駕!

BMJクリスマス・エディション


プレスリリース
http://www.bmj.com/press-releases/2013/12/17/apple-day-keeps-doctor-away


原文がみつからないのだけど、
50歳以上の住民レベルで、スタチンより、リンゴ一個が有効という、Oxford大学の研究チームの計算モデル

コンプライアンスを70%、総カロリー摂取不変と仮定
英国では、520万名現行スタチン治療中、1760万名がスタチン服用してない

計算によると、年次数9千400名の死亡回避可能となる
50歳以上英国民の70%が食酢と8千500名の死亡回避となる

スタチンによる筋症状で推定1千名以上、糖尿病超過発症が1万名

30歳以上付加モデルだと、スタチン・りんご共に、年次血管疾患死亡3%減少し、副作用数は倍となる。

Comparing apples and oranges: a randomised prospective study
BMJ 2000; 321 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.321.7276.1569 (Published 23 December 2000)
Cite this as: BMJ 2000;321:1569


無理矢理な計算だが・・・昔自分たちがやった推定を思い出した。
これもスタチン一次予防による推定
http://www.cminc.ne.jp/hitonowa/siryou4-4.htm
Oxford大学の一員だったらクリスマス特集・論文で採用されてたのかもしれない。

アメリカ臨床内分泌学会グループ:AHA/ACCガイドライン拒否

アメリカでの議論って、陰湿でなくて良いなぁ 
米国でも背後は巨額が動き、それはそれでいろいろありそうだけど


Rejects New AHA/ACC CVD Guidelines
Miriam E. Tucker,December 13, 2013
http://www.medscape.com/viewarticle/817810
American Association of Clinical Endocrinologists (AACE) Endocrinology Group が、AHA/ACC心血管ガイドラインに対し承認拒絶。ステートメントは11月メンバーに億荒れ、メディアに12月13日付公表。理由は複数で、方針、既存ガイドラインとの整合性のなさを含む。4つのガイドラインは全てNHLBIサポートされ公表、ATP/NCEPガイドラインに2004年アップデート。今回のガイドラインに対し、2011年からの研究を風まず、ランダム化臨床トライアルを除外するなどデータベースに対する限定的なもので、多くの多らしい知見を無視していると批判。

新しいガイドライン
http://circ.ahajournals.org/content/early/2013/11/11/01.cir.0000437738.63853.7a

Ridker and Cook推定式
http://my.americanheart.org/professional/StatementsGuidelines/PreventionGuidelines/Prevention-Guidelines_UCM_457698_SubHomePage.jsp


New Cardiovascular Disease Risk Calculator Debated Again
Michael O'Riordan、 December 13, 2013
http://www.medscape.com/viewarticle/817814

例のCAlculater-gate問題の2013年AHA科学セッション・新しい10年(atherosclerotic cardiovascular disease :ASCVD)リスク推定式の議論
Drs Paul Ridker と Nancy Cook (Brigham and Women's Hospital, Boston, MA)

・ 大規模一次予防コホート3つ(Women's Health Study (WHS),  Physicians' Health Study (PHS),Women's Health Initiative Observational Study (WHI-OS))で計算し、75−150%のリスク過大推定 
・ Multiethnic Study of Atherosclerosis (MESA) と Reasons for Geographic and Racial Differences in Stroke (REGARDS) 研究で、アルゴリズムが過剰推定

REGARDS研究研究者らの推定式がRidkerとCookのより信頼性が高いとし、そのエディターらも4つの理由を提示している。
・REGARDとMESAは臨床イベントの費用のかかるサーベイランスを行って折らず、医療記録を回収してのものではない 
・スタチン使用は有意に10年毎に増加しており、このこおで、観察群よりCVDリスクが過剰推定となってしまう可能性があり、ベースライン後に薬物使用症例も混じってるのではないか? 
・PCI例数の増加が、確認試験イベント過剰推定に寄与? 
・MESAとREGARDSはフォローアップ期間が短く、イベント数が少ない。
要するに、推定式結論にはあまりに未熟





システマティック・レビュー:小児肥満へのメトホルミン 効果とリスク 

子供の肥満は重大な公衆衛生上の問題であり、頻度増加しているということで、その新しいアプローチ法としてのメトホルミンの効果・リスクに関するシステマティック・レビュー

比較効果研究 :Systematic Review of the Benefits and Risks of Metformin in Treating Obesity in Children Aged 18 Years and Younger
Marian S. McDonagh, et. al.
JAMA Pediatr. Published online December 16, 2013. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.4200

14のランダム化臨床トライアルを検討、

BMIに対して、中等度・強度エビデンスとして、6ヶ月めのベースラインからBMI減少対照比較 −1.38(95% CI, - 1.93 to - 0.82)

同様に、劇的ではないが、6ヶ月未満の研究でも同様効果が見られる
しかし、1年のプール推定値では統計学的有意な効果は見られなかった。

サブグループ解析は、ベースラインBMI 35未満対象に限定しての効果、ヒスパニック系、黒色症で、食事・運動プログラム不成功例、女児、青年期(より年長)で、軽度だが有意な効果が見られている。

中等度強度エビデンスとして、メトホルミンに関して、胃腸イベント メトホルミン群26% vs 対照 13%(相対リスク 2.05 , 95% CI, 1.19 to 3.54)
副作用中止に関して群差認めず

重篤副事象は報告無し

PLACIDE(二重盲験プラシーボ多施設RCT):抗生剤関連下痢症 プロバイオティクスによる予防効果認めず

結論から言えば、大規模臨床治験にて、多菌種群(ラクトバチルスやディフィダス菌)、いわゆる、プロバイオティクスは、抗生剤関連下痢症予防効果認めない


 AAD(抗生剤関連下痢症)は、広域スペクトラム抗生剤暴露・入院高齢者に多い。C. difficileによる場合(CDD)では、生命危機状態に至ることもある。メカニズムは不明ながら、(lactobacilliやdiffidobacteriaなどの腸内細菌)microbial preparationがAAD効果について評価がなされているが、しかし、充分なエビデンスが示されて折らず、ほぼ小規模研究のみ。

 多施設ランダム化二重盲験プラシーボ対照化プログラマティック効果トライアル
 65歳以上入院、1つ以上の経口・非経口抗生剤投与例に1:1割り付け:lactobacilliやiffidobacteriaの多菌種微生物

Lactobacilli and bifidobacteria in the prevention of antibiotic-associated diarrhoea and Clostridium difficile diarrhoea in older inpatients (PLACIDE): a randomised, double-blind, placebo-controlled, multicentre trial
Stephen J Allen , et. al.,
The Lancet, Volume 382, Issue 9900, Pages 1249 - 1257, 12 October 2013

 17 420 名を篩い分け
・microbial preparation group 1493
・プラシーボ群 1488
プライマリエンドポイント(8週目でのAAD発生数、12週間内のC diffile下痢:CDD)解析はそれぞれ 1470 、 1471

AAD (including CDD)
・microbial preparation group (10.8%)
・プラシーボ群 153 (10.4%)
(相対リスク [RR] 1.04; 95% CI 0.84—1.28; p=0.71)


CDDはAADの原因としては少数で、12例、0.8%に過ぎず、プラシーボ群では17例、1.2%、相対リスク(RR)は、 0.71; 95% CI 0.34—1.47; p=0.35)

1件以上の重篤副事象は 578 (19·7%) で2研究グループとも同様で、トライアル関連事象無し

某乳製品会社のプロバイオティクスの宣伝、かなりの小規模研究で、大々的にエビデンスのごとき宣伝を繰り広げている。R1騒動のなんの反省もなく・・・

noteへ実験的移行

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