2015年6月2日火曜日

子供の頃の社会経済状況は60歳代のメンタルな幸福さと関連する

メンタル上幸福である状況、プラスの影響を常に考えること、今の生活に満足すること、心理学的成長に寄与するニーズを認識することは、病的メンタル状況にないこと以上に魅力ある状況を導く。成人期のメンタル疾患と小児期の負の経験の関連性は多く記述されているが、子供の頃の経験と成人期のメンタル上の幸福さの関連に余り関心が持たれてなかった。



1976名の男女の、MRC米国内研究調査

結論から言えば、自分自身のこどものころの病気と、家族の社会的ステータスや経済的状況は、60から64歳時のメンタルな幸福さと関連する。このeffect sizeは成人期の社会経済状況の影響と同等以上の影響である。


なにがなされるべきかというと、政府行政は、国民のメンタルな面の幸福さを追求する上では、家族・子供をサポートすることを目的とするプログラムがなされることが、ひいては爺さん婆さんになったときのメンタル上の幸福さにつながる。


Childhood Environment and Mental Wellbeing at Age 60-64 Years: Prospective Evidence from the MRC National Survey of Health and Development
Mai Stafford , et. al.
PLOSone Published: June 1, 2015DOI: 10.1371/journal.pone.0126683




 Mutually adjusted associations between Warwick-Edinburgh Mental Well-Being Scores and domains of socioeconomic and psychosocial circumstances in childhood from multiple linear regression models.
doi:10.1371/journal.pone.0126683.t002




貧乏人のひがみだろうが、なんだか、生まれた環境を恨みたくなる・・・ 安倍とか岡田とか恵まれている人たちが政治を行ってるが、かれらは「政府行政は、国民のメンタルな面の幸福さを追求する上では、家族・子供をサポートすることを目的とするプログラムが必要」なんて考えることさえないのでは?

USPSTF:糖尿病検診は10年フォローアップ後も死亡予後改善せず

米国では2010年糖尿病の診断2100万、だが、推定800万名で未だ未診断下にあると推定される。糖尿病が腎不全、非外傷性下肢切断、視覚障害などの主原因で、心臓疾患・卒中などの原因で、ひいては死亡原因になるわけで、日本のアホ役人たちや糖尿病学会の一部アホを含む軽薄な人間たちは、検診で即解決なんて思うのも当然なのかもしれない。だが、事実は異なる可能性がある。肥満、身体不活発性、喫煙、加齢などの要素が2型糖尿病発症に関与し、インスリン抵抗性・インスリン不足がその主因。無症状対象者、高血糖に伴う症状や徴候が無い場合、臨床的合併症が無い場合、でも2008年米国予防医学タスクフォースでは、無症状だが、血圧135/80mmHg超の場合糖尿病検診を推奨(レベルB)した。だが一方で、血圧高値無しの場合にはベネフィット・ハームに関する情報不十分とした(Iステートメント)。米国の医事行政は、税金垂れ流しのうえ天下り確保最優先&検診の有害性無視の日本のアホ行政と違って、常に予防医学においては効用学を忘れないことは尊敬に値する。こういうアホ行政のため隙だらけになり、検診否定の近藤(混同)問題を生じることと・・・


なるべく読みにくく序文を書いたが・・・ 糖尿病検診で死亡率減少をもたらすなんてことはなさそうだ


Screening for Type 2 Diabetes Mellitus: A Systematic Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Shelley Selph,  et. al.
Screening for Hyperglycemia: The Gateway to Diabetes Prevention and Management for All Americans
Ann Intern Med. 2015;162(11):765-776. doi:10.7326/M14-2221




Meta-analysis of the effect of pharmacologic interventions on all-cause mortality







Meta-analysis of the effect of pharmacologic interventions on cardiovascular mortality

PRISMA:Network Meta-Analysis

PRISMA(Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-analyses) statementは、完成度の高い報告書式ガイドライン

かつては、2つの治療群を比較するのが普通であったが、多数治療群を比較することが多く、間接的なものもあり、これらへの対処のため、Network Meta-analysisが試みられてきた。

PRISMAステートメントとして、この手法を高く評価している。


The PRISMA Extension Statement for Reporting of Systematic Reviews Incorporating Network Meta-analyses of Health Care Interventions: Checklist and Explanations
Brian Hutton,  et. al.
The PRISMA Extension for Network Meta-analysis: Bringing Clarity and Guidance to the Reporting of Systematic Reviews Incorporating Network Meta-analyses
Ann Intern Med. 2015;162(11):777-784. doi:10.7326/M14-2385




Comparing Multiple Interventions Methods Group A Network Meta-Analysis Toolkit
http://cmimg.cochrane.org/network-meta-analysis-toolkit

noteへ実験的移行

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