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2022年2月25日金曜日

除虫菊成分「ピレスロイド」の小児アレルギー性疾患への影響の可能性

 

「ピレスロイド」とは、除虫菊の花に含まれている天然殺虫成分ピレトリンと、それに似せて作られた化合物のことを指し、スプレー式駆除剤をはじめ、蚊取り線香やくん煙剤などに使われている

🔰殺虫剤有効成分の効果と特長(ピレスロイド系、有機リン系、忌避剤など) | ゴキラボ (goki.jp)


野菜・果樹向けの農薬マンゼブ、EUが21年から禁止 – オルタナ (alterna.co.jp)

マンゼブは国際名称(ISO名)をマンコゼブという、ジオカーバメート系農薬だ。フランスでは2018年の使用量第4位の農薬(1位はグリホサート)で、主にジャガイモに使われる。

日本では、ぶどう、りんご、なし、柿、柑橘類、スイカ、メロン、キャベツ、玉ねぎ、トマト、きゅうり、小豆、テンサイ、ジャガイモと広範囲に使われている。


Respiratory epidemiology

Original research

Respiratory and allergic outcomes among 5-year-old children exposed to pesticides 

Jessica Y Islam1,et al.

Thorax https://thorax.bmj.com/content/early/2022/02/23/thoraxjnl-2021-218068


Abstract

【背景】農薬が子どもの呼吸器系およびアレルギー系疾患に及ぼす影響については、ほとんどわかっていない。コスタリカの乳児環境健康調査から得られた小児における出生前および現在の農薬曝露と呼吸器系およびアレルギー系の転帰との関連性を評価した。


【方法】5歳児(n=303)を対象に、殺虫剤(クロルピリホス、ピレスロイド)、殺菌剤(マンコゼブ、ピリメタニル、チアベンダゾール)、2,4-Dの出生前および現在の比重補正した尿中代謝物濃度を測定しました。呼吸器系(過去12カ月間に医師から診断された喘息や下気道感染症(LRTI),喘鳴,咳の経験)およびアレルギー系(鼻アレルギー,かゆみを伴う発疹,湿疹の経験)の転帰について介護者から情報を収集した。代謝物濃度が高い(≧75パーセンタイル(P75))か低い(<P75)かについて、呼吸器系およびアレルギー系の転帰と個別の多変量ロジスティック回帰モデルを当てはめた。また、代謝物濃度を連続的な曝露変数として含むモデルも実行した。 

【結果】小児の呼吸器系アウトカムは頻度多い(咳嗽39%、喘鳴20%、喘息12%、LRTI5%)。現在のピレスロイド代謝物濃度(pyrethroid)高値は、喘鳴(OR=2.37、95%CI 1.28~4.34 )、かゆみを伴う発疹(OR=2.74、95%CI 1.33~5.60 )、医師が診断した喘息およびLRTIと関連していた。 

エチレンチオ尿素(ETU)(マンコゼブの特異的代謝物)高値は、LRTIといくらか関連していた(OR=2.09、95%CI 0.68~6.02)。 

ピレスロイドとETUを連続変数としてモデル化しても、同様の結果が得られた。その他の農薬曝露と健康アウトカムとの関連については、一貫性がないか、あるいは関係がないことがわかった。

【結論】現在のピレスロイド曝露は、5歳児における呼吸器系およびアレルギー系の健康に影響を及ぼす可能性がある。マンコゼブへの現在の暴露はLRTIに寄与する可能性がある。これらの知見は、ピレスロイドが家庭環境と農業で、マンコゼブが農業で広く使用されていることから重要である。



www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。


2022年1月24日月曜日

食肉(α-Gal)アレルギーと非石灰化プラーク容積と閉塞性冠動脈疾患の関連性

ガラクトース-α-1,3-ガラクトース(α-Gal)による食肉に対するIgE介在性アレルギー反応と冠動脈疾患関連なさそうなのに非石灰化プラーク体積と閉塞性CAD(冠動脈疾患)に独立して関連という話


Immunoglobulin E Sensitization to Mammalian Oligosaccharide Galactose-a-1,3 (α-Gal) Is Associated With Noncalcified Plaque, Obstructive Coronary Artery Disease, and ST-Segment–Elevated Myocardial Infarction

Stephen T. Vernon,et al.

https://doi.org/10.1161/ATVBAHA.121.316878

Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology. Originally published 20 Jan 2022

 https://www.ahajournals.org/doi/abs/10.1161/ATVBAHA.121.316878


背景:冠動脈疾患(CAD)の既知の危険因子を治療することにより、CADの罹患率と死亡率は大幅に減少しています。しかし、CADの大きな負担はまだ解明されていない。哺乳類のオリゴ糖であるガラクトース-α-1,3-ガラクトース(α-Gal)に対する免疫グロブリンEの感作は、最近小規模の観察研究においてCADと関連していることが明らかにされた。

α-Gal感作がCAD負荷、特に非石灰化プラークと関連していることを確認することを目指した。さらに、α-Gal感作がST上昇型心筋梗塞(STEMI)と関連するかどうかを評価するように仕向けた。

方法:BioHEARTコホート研究に登録された参加者の横断的解析を行った。CADが疑われCT冠動脈造影検査を受けた患者1056人と、STEMIを発症した患者100人の血清中のα-Gal特異的免疫グロブリンE抗体を、標準的な修正可能危険因子を持たない患者を中心に測定した。


結果:α-Gal感作は、年齢、性別、従来の危険因子とは独立して、非石灰化プラーク(オッズ比、1.62[95%CI、1.04-2.53]、P=0.03)および閉塞性CAD(オッズ比、2.05[95%CI、1.29-3.25]、P=0.002)と関連することが明らかになった。α-Gal感作率は、マッチした健常対照者と比較してSTEMI患者では12.8倍、マッチした安定CAD患者と比較してSTEMI患者では2.2倍高かった(それぞれ17%対1.3%、P=0.01、20%対9%、P=0.03)。


結論:α-Gal感作は非石灰化プラーク負荷と閉塞性CADに独立して関連しており、安定または非CAD患者よりSTEMI患者で高い頻度に発生した。これらの知見は、ダニに曝露された個人だけでなく、公衆衛生政策にも影響を与える可能性がある。


UpTodateから 

肉類に対するアレルギー

ガラクトース-α-1,3-ガラクトース(α-Gal)による食肉に対するIgE介在性アレルギー反応の珍しい特徴の一つは、症状の発現が比較的遅れることである。IgE介在型アレルギーの説得力のある証拠を持つ患者では、反応は摂取後、早ければ数分、遅ければ3~6時間で始まりました [18,19,27] 。患者は、夕食に肉を食べた後、夜中に症状を発症することもあります。このような症状発現までの時間の差は、アレルゲンの性質(すなわち、タンパク質と炭水化物)によって説明されるかもしれません。(後述の'α-gal'を参照)。


α-gal:既知の食物アレルゲンのほとんどはタンパク質であるが、タンパク質または脂質分子に結合した炭水化物エピトープもまたアレルゲンとして作用することがある。糖鎖部分であるガラクトース-α-1,3-ガラクトース(α-Gal)は、霊長類(すなわち、ヒト、チンパンジー、旧世界ザル)を除くすべての哺乳類種の細胞および組織に豊富に発現しています。α-galに感作された患者は、広範囲の哺乳類肉、特に牛肉、豚肉および羊肉に対して遅延症状を報告する[18]。また、内臓肉(例えば、腎臓)、食品やキャンディーのゼラチン、牛乳にも反応することがある [16,38,39] 。ゼラチンおよび牛乳にアレルギーをもつ患者は、α-gal以外のアレルゲンに感作されることがあり、哺乳類肉に明らかに耐性がある場合は、さらなる評価が必要である。


α-galに対するIgE反応は、成人および小児の両方で確認されています[40-43]。初期の報告では、ほとんどの患者が蕁麻疹、血管浮腫またはアナフィラキシーを呈していましたが、数人の患者は、蕁麻疹または血管浮腫を伴わない前兆または失神を伴う胃腸症状を呈し、アレルギー反応として認識するのがより困難なプレゼンテーションでした。症状の発現は、典型的なIgE介在性反応と比較して有意に遅く、摂取後3〜6時間後に開始した。上述の研究の著者らは、有病率に関する正式な研究はないものの、米国南部、中部、東部の特定地域の人口の1~3パーセントにα-galに対するIgEを同定しました[44]。ヨーロッパ、アジア、オーストラリアでも同様の患者が報告されている[15,19-21,45-49]。


症状発現の遅れは、タンパク質と比較して吸収が遅く、異なるメカニズムで吸収される脂質へのα-galアレルゲンの結合に関連していると思われる。あるin vitroモデルでは、脂質に結合したα-galのみが腸管上皮細胞の単層を通過し、α-galアレルギーの患者の好塩基球を活性化できることがわかりました [50]。 


食品に対する反応に加えて、α-galに感作された患者は、モノクローナル抗体セツキシマブ、ワクチン[40,51]、膣カプセル[52]または静脈内コロイド[53]、ヘパリン[54]、牛または豚の心臓弁[54]、およびおそらく動物製品由来の他の止血剤に反応することもあります。薬剤であるセツキシマブとの交差反応性については後述する(後述の「肉類とモノクローナル抗体(セツキシマブ)」を参照)。ワクチン、心臓弁、止血剤、コロイドに対するα-gal関連の反応については、別途詳しく説明しています。(ワクチンに対するアレルギー反応」、「ゼラチン」の項および「周術期アナフィラキシー」の項を参照。臨床症状、病因、および管理」を参照)。




2019年3月29日金曜日

アレルギー疾患とがん発生

免疫監視機構の高まりによるがん予防的仮説":an allergic response may lead to heightened immunosurveillance, in which immune cells activated by the allergic response may direct the destruction of abnormal precancerous cells, thereby preventing the development of cancer" 

慢性炎症による組織破壊亢進による癌リスク増加仮説:"chronic inflammation associated with an allergic response may cause tissue damage, leading to an increased risk of cancer . Given the complex biological pathways and resultant effects of allergic conditions, both hypotheses may be correct in different contexts, with the role of allergies varying according to the allergic condition and cancer site."という仮説

さて、どっちが正しいか、アレルギー疾患毎臓器別にどう影響するか?

結論から言えばアレルギー性鼻炎のがん抑制的関連性が目立つ



Allergies and the Subsequent Risk of Cancer among Elderly Adults in the United States
_Monica D'Arcy, et al.
Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention
DOI: 10.1158/1055-9965.EPI-18-088
http://cebp.aacrjournals.org/content/early/2019/03/26/1055-9965.EPI-18-0887.full-text.pdf

Surveillance Epidemiology and End Results (SEER)-Medicare linked data

対照:アレルギー性鼻炎、喘息、湿疹: 8.40%、 3.45%、 0.78%

アレルギー性鼻炎は、下咽頭、食道(扁平上皮細胞)、子宮頚、扁桃/口腔咽頭、膣/外陰部がんと逆相関(aORs , 0.66 - 0.79)
より弱いが有意な逆相関:食道(腺癌)、胃、結腸、肛門・S状結腸/回腸、肝臓、膀胱、肺、子宮体部、膀胱、他の部位のがん



アレルギー性鼻炎の存在確認となる薬剤使用ではさらに相関は強くなる

喘息は肝癌リスク減少と相関  [aOR 0.82; 95% 信頼区間 (CI), 0.75–0.91するが、
湿疹はT細胞リンパ腫リスク増加と相関 (aOR, 4.12; 95% CI, 3.43–4.95)


2019年3月20日水曜日

慢性鼻副鼻腔炎(CRS)のクラリスロマイシン治療 システミック・レビュー&メタアナリシス

序文から
慢性副鼻腔炎(CRS)は鼻ポリープの有無により2つのphenotypeに分類。鼻ポリープを伴うCRSwNP、鼻ポリープを伴わないCRSnNP。CRSの根底の病態生理家は複雑で感染と炎症の要素関与。マクロライド系薬剤の有効性は抗炎症作用、抗biofilm、免疫調整として用いられているが、その有効性はまだinconsistent。2つのRCTでベネフィット報告あり、特にIgE低値患者での有効性が一方で示されている。一方でモメタゾン フランカルボン酸エステル・スプレーによるCRSnSPへの治療では、クラリスロマイシンの付加的効果を示せなかった。さらに、Videlerらの研究ではCRSへのアジスロマイシン3ヶ月付加治療後プラシーボ比較で効果認めず。CRSの治療におけるマクロライドの使用に関するエビデンスに基づく医学的勧告もまた変更されました。ヨーロッパおよび中国の現在のガイドラインでは、CRSsNP患者またはCRS患者における経口マクロライドの使用が推奨されていたが、米国のガイドラインでは、マクロライドはCRSの治療には任意選択であると示唆された。中国のCRSガイドラインでは14員環系マクロライドは好酸球増加なくアレルギー検査陰性症例の非アレルギー性CRSsNPで使用。2012年の欧州ガイドラインでは推奨レベルA→Cへ格下げ。




Clarithromycin for the treatment of adult chronic rhinosinusitis: a systematic review and meta-analysis
Zhenxiao Huang, MD, PhD and Bing Zhou, MD
International Forum of Allergy & Rhinology, Vol. 00, No. 0, xxxx 2019
背景:この系統的レビュー(SR)の目的は、慢性副鼻腔炎(CRS)の治療に対する経口クラリスロマイシンの安全性と有効性を評価すること。

方法:このSRおよびメタアナリシスは、介入のSRのためのコクランハンドブックに概説されている勧告に基づいて行われた。プロトコルは、SRの国際的な見込み登録者であるPROSPEROに登録された。英語と中国語の電子データベースが検索され、無作為化比較試験のみが含まれた。

結果:1738人の患者を対象とした17件の研究
11の研究で、鼻腔ステロイドスプレー±食塩による鼻腔洗浄に経口クラリスロマイシン追加で鼻腔ステロイドスプレー単独より効果あるかを検討
組み合わせ治療レジメンは中期的(1-3ヶ月)での臨床的症状を統計学的有意に改善。
短期的(1ヶ月未満)及び中期的の内視鏡及びCTスコア改善、長期的(3ヶ月超)での臨床症状、内視鏡スコア改善。
 有害事象の発生率は、この併用療法の使用によっては増加せず。 
症状、内視鏡的スコア、およびCTスコアに関して、クラリスロマイシン経口投与群と鼻腔内ステロイド単独投与群との間に有意差は認められなかった。

 結論:CRSの治療のために、鼻腔用食塩水洗浄の有無にかかわらず鼻腔内ステロイドスプレーを使用するより鼻腔内ステロイドスプレーに経口クラリスロマイシンを追加することはより良い結果を達成する可能性はある。経口クラリスロマイシン単独でも鼻内グルココルチコイドスプレー単独と同様の効力を有することができることを確認するための十分な証拠はない。この分野の質の高い証拠が必要。





専門ではないのでコメントできるほどの知識も経験も無いが
この分野もphenotypeにより治療戦略模索している様相

COPDの治療戦略もまだまだ不確定的なのと似ている

2018年7月3日火曜日

小児からCOPDリスクはじまっている;FEV1足跡調査研究

50歳代COPD発症というのは私の臨床レベルではかなり若年という気がするが、長期的コホート研究としては貴重

FEV1の軌跡 trajectoryをパターン化し分析

3つのtrajectoryパターンで75%ものCOPDのburden説明できるという説得力のある話で小児期からCOPD発症関与するということで、現時点で修正しうる要素としては、両親、特に、母の喫煙が重要。その他、小児期アレルギー性疾患、気道感染歴も影響を及ぼす


Tasmanian Longitudinal Health Study (TAHS):7歳、13歳、18歳、45歳、50歳、53歳時の肺機能trajectryデータ解析
気管支拡張剤前FEV1 z-スコアによるgroup-based trajectory modeling

Childhood predictors of lung function trajectories and future COPD risk: a prospective cohort study from the first to the sixth decade of life
www.thelancet.com/respiratory Published online April 5, 2018 http://dx.doi.org/10.1016/S2213-2600(18)30100-0 1
https://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600(18)30100-0


オリジナルコホート8583名のうち、7歳、53歳児の2波以上は2348

6つのtrajectory

  • 減少加速:accelerated decline (97 [4%] )
  • 低値維持:persistently low (136 [6%] )
  • 早期低値、加速増加、正常低下:early low, accelerated growth ,normal decline (196 [8%] )
  • 持続的高値:persistently high (293 [12%] )
  • below average (772 [32%] )
  • average (944 [39%] )



COPDリスク増加の3trajectory (early below average、accelerated decline、persistently low)の平均未満trajectory群では平均群より53歳時点COPDリスク高い
(early below average, accelerated decline: odds ratio 35·0, 95% CI 19·5–64·0; persistently low: 9·5, 4·5–20·6; and below average: 3·7, 1·9–6·9)


3つのtrajectoryの若年齢期予測要素は、小児期喘息、気管支炎、肺炎、アレルギー性鼻炎、湿疹、親の喘息、母喫煙


個別喫煙と活動性成人喘息は、early below average、accelerated decline trajectory群において母の喫煙や小児期喘息のインパクトを増加する



2017年7月1日土曜日

高齢喘息:重症喘息多いが、好酸球性喘息・アトピー型少ない

子供の喘息ではアトピーは喘息重症度と関連するが、成人では明らかでない。一般住民研究でも成人では年齢と共にアトピー少なくなる。
一方、"末梢血好酸球”による好酸球喘息定義での検討でも高齢者ではそのphenotypeオッズ低くなる。Th2サイトカイン酸性低下あるいは骨髄反応性の問題なのかは今後の課題。
一方で、高齢者喘息では重症phenotypeが多く、好酸球性喘息あるいはアレルギーに関するメカニズムの関与をどうとらえるかが課題。


Age is associated with asthma phenotypes
Eduardo V. Ponte et al.
Respirology,    First published: 27 June 2017
DOI: 10.1111/resp.13102 


検討 868名

若年者(40歳以下)比較高齢者不可逆性気道閉塞オッズ比
41歳〜64歳 OR: 1.83 (95% CI: 1.32–2.54);
65歳以上 OR: 3.45 (2.12–5.60))

重症喘息phenotype
41歳〜64歳 OR: 3.23 (2.26–4.62);
65歳以上 OR: 4.55 (2.39–8.67)).

 アトピーオッズ低下
41歳〜64歳 OR: 0.56 (0.39–0.79)
65歳以上 OR: 0.47 (0.27–0.84))

 好酸球増加phenotypeオッズ低下
41歳〜64歳 OR: 0.63 (0.46–0.84)
65歳以上 OR: 0.39 (0.24–0.64)).


結論:高齢者喘息はアトピー性、好酸球性phenotypeオッズ低いが、不可逆性気道閉塞・重症喘息オッズ比高い




















































2016年3月10日木曜日

AAAAI:慢性副鼻腔炎・喘息に抗真菌薬ベネフィット?

結論からは、慢性副鼻腔炎および喘息症例で、感作の有無関係なく、抗真菌薬ベネフィットありということだが・・・効果乏しい気がする




  "A retrospective study of the effect of antifungal therapy on a cohort with asthma and chronic rhinosinusitis"
   Li E, et al
  AAAAI 2016; Abstract 697.
 
 

134名の喀痰採取し、喘息もしくは慢性副鼻腔炎診断を受けた症例
これらの内83.5%、112名で、真菌培養陽性(培養2週内6CFU以上を定義)


112名中、75名をボリコナゾール、テルビナフィン、フルコナゾール あるいはその組み合わせで治療

フォローアップデータ活用可能62%、喘息のみ23例、慢性副鼻腔炎のみ17例、両疾患併存 22例


フォローアップ治療者中

  • 主観的症状ベネフィット 54/62(87.1%)
  • 咳嗽改善  20/62(32/2%)
  • レスキュー吸入使用減少 9/62 (14.5%)




症例中、スクラッチ検査あるいはRASTによる真菌感作例は16%(9/55)のみで感作確認例は少ない

AAAAI:免疫アレルギー治療:SCIT, SLIT,rush immunotherapy・・・

スギ花粉だけでなく、ハウスダストへのSLIT治療も承認され、日本でもimmunotherapyに関心高まってるはず・・・


AAAAIでの関連の話題



12を超えるアレルゲンに関係する多種アレルゲン皮下免疫治療: Multiple-allergen subcutaneous immunotherapy (SCIT)

"Three and a half years of multi-allergen subcutaneous immunotherapy is associated with a 50% reduction in asthma symptom scores"
Rael EL, et al
AAAAI 2016; Abstract 836.

ACQスコア(初期 1.02(0.95))から3.5年で平均50%減少

治療期間中fluctuation多く、ある期間は改善するも他の期間は改善認めないため、患者の評判はあまり良くないこともおおく、コンプライアンスに疑問が残るとのこと






co-seasonal immunotherapyは副事象アウトカムと関連し、SCIT-関連死亡、near-deathイベント、アレルギー反応など花粉症の時期では増加が見られか関心が向けられていた。
8つのSCIT(n=947)と11のSLIT(n=2,668)のco-seasonal immunotherapy開始
Criticらの結論は、追加検討は必要だが、アレルギーシーズン中のSCITあるいはSLIT開始は副事象イベント増加を示唆するデータは無いというもの

"Co-seasonal initiation of allergen immunotherapy: a systematic review"
Creticos PS, et al
AAAAI 2016; Abstract 864.



※現時点ではout-of-season regimenが必須なのでお間違いなく・・・




modified environmental rush immunotherapy (MERIT)。


アルルギー性鼻・結膜炎への通常のアレルギー性免疫療法はアドヒアランス低いのが問題で、rush immunotherapyが用いられ、迅速有効性・アドヒアランスの改善に希望がもたれるが、重度副作用を引き起こす特性同定が求められている。 全身性副作用症例の後顧的検討で、ネコ(21/22)と dust mite(20/22)が最も多いアレルゲン。

WHO副作用 grade I or IIで、1回以上全身性副作用は 8/22、副作用出現の大部分はbuild up phaseで 15/22


 "Characteristics of systemic reactions in the setting of modified environmental rush immunotherapy protocol (MERIT)"
 Rosenberg SL, et al
 AAAAI 2016; Abstract 863.

2014年4月19日土曜日

心理的ストレスがアレルギー・フレアを引き起こす

ストレスという言葉が、論文でみると、身構えてしまう。share stressなどの物理的意味から、副腎皮質ホルン系破綻問題や、心理学的ストレスなども含み。特に、最後者の心理的ストレスってのはなかなかのくせもの。


今回は、自覚ストレスと、うつ症状をアンケートで行った、非観察者本人の主観的”ストレス”自覚状況と、唾液腺コーチゾル測定


以下の報告見ても、唾液腺コーチゾル値と自覚ストレスに乖離がある・・・自覚ストレスと副腎ホルモン関連値の乖離。ひねくれて考えれば、ストレス認識閾値とアレルギー症状閾値に一致性があるにすぎないという解釈してしまいそう・・・


筆者等は、はなみず、くしゃみ、涙目などのアレルギー症状がストレスを引き起こし、逆方向にストレスなどがアレルギーを引き起こすと主張・・・


 Perceived stress predicts allergy flares
Amber M. Patterson, et. al.
AAAI Received: May 9, 2013; Received in revised form: July 3, 2013; Accepted: July 11, 2013; Published Online: August 08, 2013
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.anai.2013.07.013

179名の大学雇用者を被験者にして、2週間前後での調査

オンライン日記エントリー(同日アレルギーflare、ストレスフルイベント、自覚ストレス、気分、唾液コーチゾル値(2−14日ブロック期間中)

アレルギー自己報告 39名/ 69名
アレルギー・フレアは、アレルギー症状無しの群に比べ、ストレス自覚スコアが高い。
自覚ストレスは、2つの独立した14日間中のアレルギー・フレアと相関するが、うつ徴候とは相関しない。また、この研究中、感情陰性スコアと、アレルギー・フレアと性の相関関係有り。

コーチゾルは、アレルギー・フレアとは関連せず

持続的感情的ストレスは、アレルギー・フレア回数と増加と関連。さらに、より強いフレアの場合、陰性感情を有する



メディア解説
http://www.cbsnews.com/news/stress-may-make-allergy-symptoms-worse/



2014年3月3日月曜日

【AAAAI】花粉症持ちも悪いことばかりじゃない! 心臓発作・脳血管疾患・全原因死亡率リスク低下の可能性

花粉症などアレルギー性鼻炎持ちは、心臓発作リスク減少?
http://annualmeeting.aaaai.org/UserFiles/file/AllergicRhinitisAsthmaandCardiovascularDisease_v2.pdf


1995-2012年の間の心臓疾患、脳血管疾患、全原因死亡率、年次死亡率への影響検討

花粉症などアレルギー性鼻炎を有する場合、心発作リスク減少だけじゃ無く、脳血管疾患・全原因死亡率リスク減少


原因考察は不十分だが、喘息患者み見られる心疾患増加関連性とは異なるという記載
e.g.)http://www.medscape.com/viewarticle/775475


喘息なしの花粉症持ちにとっての朗報ということになる

AAAAIプレスリリース:経口減感作報告だらけの中、食品植物エストロゲンのアレルギー抑制効果、好酸球性食道炎、慢性鼻副鼻腔炎性差

AAAAI年次総会から・・・

● 植物エストロゲン増加ほど喘鳴、喘息、アレルギー頻度減少
 http://annualmeeting.aaaai.org/UserFiles/file/UrinaryPhytoestrogenLevelsAssociatedwithWheezingAsthmaandAtopy.pdf



● 経口減感作
Consuming Low Doses of Peanut after Being Desensitized with Peanut Oral Immunotherapy Can Produce Sustained Unresponsiveness

New Findings of the Benefits of Allergy Immunotherapy Show Implications for the U.S. Healthcare System

Pairing Oral Immunotherapy with Biological Medication for Allergic Asthma Reduces Dosing-Related Side Effects and Time Needed to Reach Maintenance Dose

Prolonged Avoidance of Peanuts after Peanut Oral Immunotherapy May Reverse Its Effects



●好酸球性食道炎
食物アレルギー既往にて好酸球性食道炎の可能性
http://annualmeeting.aaaai.org/UserFiles/file/FoodAllergyandDevelopingEoEtotheSameFood_v1.pdf
EoE(好酸球性食道炎)は、食道組織好酸球増加による炎症と浮腫を生じる状態で、乳製品、卵、大豆製品・麦などが原因となる。小児病院にて、特定食品アレルギーが疑われ除去後症状軽減あるいは再投与症状再現で診断考慮。425名の疑い例で、疑い食品投与にてEoE発症。94%がアトピー性疾患を有していた。
→ 難病情報センター:http://www.nanbyou.or.jp/entry/2296 臨床研究班:http://ee.shimane-u-internal2.jp/23.html


●慢性鼻副鼻腔炎と鼻茸:女性の方が男性より重症罹患率多い
http://annualmeeting.aaaai.org/UserFiles/file/Sex-SpecificDifferencesinDiseaseSeverityinChronicRhinosinusitisPatientswithNasalPolyps.pdf



女性の方が自己免疫疾患・喘息罹患率多い。では、慢性鼻副鼻腔炎・鼻茸はどうか?
1200名を超える患者で、女性の方が慢性鼻茸を有する慢性鼻副鼻腔炎は有意に少ない。だが、慢性鼻副鼻腔炎・鼻茸女性は喘息をより有しやすく、アスピリン過敏気道疾患患者の65%が、アスピリン過敏症と関連する。さらにこれらの症例は手術必要性があり、関連蛋白・抗体産生が増加する。




●花粉症などアレルギー性鼻炎持ちは、心臓発作リスク減少?(別掲)
http://annualmeeting.aaaai.org/UserFiles/file/AllergicRhinitisAsthmaandCardiovascularDisease_v2.pdf
花粉症などアレルギー性鼻炎を有する場合、心発作リスク減少だけじゃ無く、脳血管疾患・全原因死亡率リスク減少

2014年1月23日木曜日

アトピー性皮膚炎:ブドウ球菌バイオフィルムが、汗腺閉塞・掻痒に影響を与える

アトピー性皮膚炎症例での、ブドウ球菌バイオフィルム形成は汗腺閉塞に重要な役割を果たし、炎症と皮膚掻痒をもたらす。

他剤抵抗性ブドウ球菌のうち、主要菌種は、黄色ブドウ球菌 42.0%、表皮ブドウ球菌 20.0%
全例、細胞外ポリサッカライドとバイオフィルム陽性(strong biofilm 85.0%、 moderateからweak 15.0%)
PCRによるバイオフィルム関連 icaD(93.0%)、aap(12.5%)遺伝子検出
皮膚組織から微生物検出同定、細胞外biomass形成、biofilm形成、ブドウ球菌biofilmを検討。
PAS陽性・Congo red陽性汗腺閉塞
アトピー性皮膚でのToll-like受容体2活性化 (感染近傍直下)にてproteinase-活性化受容体2関連皮膚掻痒を生じる可能性、そして、MyD88介在spongiosis発症の可能性。


The Presence and Impact of Biofilm-Producing Staphylococci in Atopic Dermatitis
Herbert B. Allen,  et. al.JAMA Dermatol. Published online January 22, 2014. doi:10.1001/jamadermatol.2013.8627 


専門外だけど、アトピー皮膚症状と特定の細菌感染及びそのバイオフィルム特性が関連していることは、病状・治療管理上からも納得。

2014年1月21日火曜日

シダトレン ;スギ花粉減感作療法 ・・・ 今年4月予定 : 適正使用管理体制

 https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/45169/Default.aspx

▽シダトレンスギ花粉舌下液200JAU/mLボトル、同舌下液2000JAU/mLボトル、同舌下液2000JAU/mLパック(標準化スギ花粉エキス原液10000JAU/mL、鳥居薬品):「スギ花粉症(減感作療法)」を効能・効果とする新投与経路医薬品。再審査期間6年。減感作療法を目的とした皮下注薬はあるが、舌下液は初承認で、海外未承認。
スギ花粉から抽出したエキスの舌下液剤。原因アレルゲンを直接舌下に滴下することで、アレルゲンに対する過敏性を減少させる。皮下注製剤では、数年間の治療で寛解状態に至ることが確認されているが、皮下注薬では通院を要するほか、稀ではあるものの重篤なアナフィラキシーショックがあった。舌下液では治療アドヒアランスの向上や副作用の低減が見込まれる。舌下液の治験では、2シーズンにわたり毎日投与することにより鼻症状の有意な低下が確認された。

シダトレン適正使用管理体制:処方は企業主催の講習を受けた医師のみとし、調剤の際も当該医師が処方したことを確認する流通管理を行い、適正使用を図る。

http://nk.jiho.jp/servlet/nk/release/pdf/1226642696262

2013年12月3日火曜日

レッドミートアレルギーは、血液型、マダニ刺症と関連:オリゴ糖類 α-gal抗原性関与

レッドミート・アレルギーは、ダニ刺症と、血液型非B型と関連する


先行的に・・・レッドミートと、ゼラチン・ガラクトース-α-1,3-ガラクトース感作の関連性の報告がある。

オリゴ糖類 α-gal :肉に対する遅延型アナフィラキシーとは関連するが、喘息とは関連なさそう
Relationship between red meat allergy and sensitization to gelatin and galactose-α-1,3-galactose.
Mullins RJ, et. al.
J Allergy Clin Immunol. 2012 May;129(5):1334-1342.e1. 


今回の報告は・・・その知見に、血液型が付加された。

「(血液型)B 型・・・は N- アセチルガラクトサミンの代わりにガラクトースが付加することによって形成」される。故に、B型では免疫学的寛容形成の可能性がある。

そして、今回の知見
 レッドミートアレルギー病歴を持つ39名中37名で糖ガラクトース-a-1,3-ガラクトース(α-gal)への免疫グロブリンを認めた。そして、37名で、A・O型で、スウェーデン人一般比率と比べかなりの高頻度。
 さらに、α-galは、非霊長類ほ乳類の主要な血液型表現型に関与。構造的に血液型B型と類似する。

 lone star tick(amblyomma americanum):アメリカのマダニも、このレッドアレルギーと関連がsoutheastern stateでの検討で、European マダニ Ixodes ricinusの消化器官にもこのα-galが見つかっている。

Red meat allergy in Sweden: Association with tick sensitization and B-negative blood groups

2013年11月27日水曜日

個別化アナフィラキシーリスク管理

Anaphylaxis: opportunities of stratified medicine for
diagnosis and risk assessment
F. Wolbing & T. Biedermann
https://onlinelibrarystatic.wiley.com/store/10.1111/all.12322/asset/all12322.pdf

1902年、PortierとRichetの記載が最初で、重症・生命危機に居たるあるいは全身性のアレルギー性type I反応で多臓器障害。高親和性FεRI-IgE受容体が古典的機序説明で、ヒスタミンのようなメディエータが臨床症状に関与。マウスではIgEなしでアレルゲン特異的IgGでもアナフィラキシーを好塩基球、好中球でさえも関与。PAFが好延期級依存アナフィラキシー機序として注目され、もう一つの経路の可能性がある。
メカニズム知識が増え、ヒスタミン以外のメディエータの役割が明らかになっている。cofactorはアレルギー非依存的外因性・内因性要素で、type I アレルギー反応に影響を与える。アレルゲン少量、あるいは低アレルゲン能で、アナフィラキシー生じるはずもない場合でも、cofactorにより、アナフィラキシーが生じる。成人では39%にも及ぶ。
最も明確なcofactor関連、cofactor-related allergic reactionは、 WDEIA(wheat-dependent exercise-induced anaphylaxis)である。omega-5-gliadin (Tri a 19)は、麦アレルゲン小分画。このIgE結合能は組み替え産物あるいは、naiveアレルゲンにより、交叉抗原性、重症度リスクの決定など、cofactorの作用に関しても知見の蓄積がなされている。

アレルゲン:分子量・安定性

感作:免疫グロブリン・クラスと、感作の比率・親和性・強度

アレルゲン接触ルート:アレルゲン吸収と修飾はばらばら (e.g. 吸収)

co-factorの存在:アレルゲン吸収への影響、effector細胞活性化、遊離メディエータの影響


遺伝子組み換え抗原や純化単一アレルゲンを用いたComponent-resolved allergen diagnosis (CRD)で、アレルギー診断の分野は進歩した
・・・

2013年11月15日金曜日

季節性アレルギー性鼻炎:鼻スプレー合剤(フルチカゾン/アゼラスチン鼻スプレー)にて睡眠の質改善

フルチカゾン/アゼラスチン鼻スプレーの治験で、睡眠の質改善が示された・・・ということなのだが・・・


Nasal Spray Improves Sleep in Allergies
Published: Nov 14, 2013 | Updated: Nov 14, 2013
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ACAAI/42905
Source reference: Soteres D, et al "Improvement in nasal congestion and sleep with MP29-02 in a randomized controlled trial in seasonal allergic rhinitis" ACAAI 2013; Abstract 16.

新しい合剤:アゼラスチン塩酸塩・フルチカゾンプロピオン酸:MP29-02 (a novel intranasal formulation of azelastine hydrochloride and fluticasone propionate)の鼻スプレー:ランダム化プラシーボ対照化二重盲験トライアル

個別鼻症状有意改善し、同時に、QOLスコア、特に、睡眠の質を改善したという報告

季節性鼻炎患者は他の病型より、睡眠の質悪化が問題となり、鼻症状改善と睡眠の質の相関性が確認されていた。



2013年6月20日木曜日

やっと保険収載となった、夏型過敏性肺臓炎のための検査

某大学も沈降抗体してくれなくなり、診断困難だった、この病気





新たに保険適用が認められた検査
平成25531日 保医発05311号(平成2561日適用)
測定項目
抗トリコスポロン・アサヒ抗体
商品名
トリコ・アサヒ Ab チェック
区分
E3(新項目)
測定方法
ELISA 法
主な測定目的
血清中の抗トリコスポロン・アサヒ抗体の検出
(夏型過敏性肺炎の診断の補助)
参考点数
D014 自己抗体検査
25 抗アセチルコリンレセプター抗体 900
関連する 留意事項の 改正
※「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(平 成 24 年3月5日保医発 0305 第1号)の別添1(医科診療報酬点数表に関 する事項)の第2章(特掲診療料)を以下のように改める。
第3部検査
D014 自己抗体検
(1)~(19) 略
(
20) 抗トリコスポロン・アサヒ抗体
ア 抗トリコスポロン・アサヒ抗体は、区分番号「D 014」自己抗体検査の「25」抗アセチルコリンレ セプター抗体の所定点数に準じて算定する。
イ 当該検査は、ELISA法により、夏型過敏性肺 炎の鑑別診断を目的として測定した場合に算定で きる。なお、鑑別診断目的の対象患者は、厚生省特 定疾患びまん性肺疾患調査研究班による「過敏性肺 炎の診断の手引と診断基準」により、夏型過敏性肺 炎が疑われる患者とする。
(21) 略
(変更箇所下線部)
(日本医師会医療保険課)




過敏性肺臓炎
http://bme.ahs.kitasato-u.ac.jp:8080/docs/qrs/imd/imd00085.html

2013年5月8日水曜日

親がこどものおしゃぶりをなめることで、喘息・湿疹減少 ・・・ 親から子供への細菌叢の伝播

親がおしゃぶりを"clean"するとは、こどものおしゃぶりを親が吸うことらしい。・・・このことがピンとこなかったので、ちょっとの間、意味不明だった。

このため、親の唾液の細菌が子供の細菌叢へ影響を与えることとなる。結果、18ヶ月齢では、喘息・湿疹有病率減少。湿疹においては3歳までその影響は続く。

口腔内微生物の子供への伝播が、アレルギーリスクを変容させてるのではないかという考察。両親の唾液が口腔咽頭微生物複合体の発展を促し、腸管微生物複合体を形成し、口腔・咽頭・リンパ節での抗原への免疫寛容にベネフィット的変化をもたらすのではないかというもの。

Pacifier Cleaning Practices and Risk of Allergy Development
Bill Hesselmar et. al.
Pediatrics 2013; DOI: 10.1542/peds.2012-3345.


片利共生微生物(commensal microbe)による免疫刺激によりアレルギー発症抑制の可能性。両親からの口腔内微生物がおしゃぶりを介して乳児に移行するかもしれない。
なら、そのために、アレルギー発症リスクが代わるのではないかという仮説。


おしゃぶりの使用と、おしゃぶりを洗うことを記録。

18ヶ月齢において、おしゃぶり毎おしゃぶりを"clean"する親の子供(n=65)は、そうでない両親の子供(n=58)より、喘息有病率低く(オッズ比 [OR], 95%信頼区間 [CI] 0.01-0.99)、湿疹有病率低い(OR 0.37, 95%CI 0.15−0.91)。感作比率低い傾向(OR 0.37, 95% CI 0.10-1.27)。
36ヶ月湿疹への防御的効果は継続  (ハザード比 0.51; P = .04)

経膣分娩・親でのおしゃぶりは、湿疹発症に対し、独立し、付加的防御効果を示した。
唾液腺細菌叢は、おしゃぶりを親が"clean"する子供と、そうでない場合で異なる。


いわゆる「衛生仮説」
e.g.)http://www.nch.go.jp/imal/Publication/0604SaitoHygiene_Kokyu.pdf

衛生仮説 AND 内科開業医のお勉強日記


2013年4月26日金曜日

【アレルギー】ピーナッツ大量摂取世帯ではピーナッツ蛋白抗原が大量に存在しピーナッツアレルギーと関連


乳児の環境、ピーナッツ大量摂取状況により、環境中のピーナッツ蛋白量増加させ、それが子供のピーナッツアレルギーに関係するという報告。



"Peanut protein in household dust is related to household peanut consumption and is biologically active"
Brough H, et al
J Allergy Clin Immunol 2013; DOI: 10.1016/j.jaci.2013.02.034.


乳児ベッド、crib rail、遊技場のピーナッツ蛋白環境と、HPC:household peanut consumption(戸別ピーナッツ消費量)の関連性に1−6ヶ月のダイア相関関係認められた。
多変量回帰解析にて、HPCは、乳児ベッドシーツや遊戯エリアでのピーナッツ蛋白レベルと相関
ピーナッツ蛋白高濃度粉じんサンプルは、ピーナッツアレルギーを持つ子供の好塩基球活性化に関し量依存的関連。


解説:http://www.medpagetoday.com/AllergyImmunology/Allergy/38688

乳児居宅環境下のピーナッツ蛋白濃度と、世帯的ピーナッツ消費量との関連を示した初めての報告


最も重要なところは、ピーナッツ蛋白レベルが、乳児のベッドの出すとに含まれていることで、単変量的に示されている。
・ 白人民族性 (Coefficient 1.748, P=0.030)
・ ピーナツアレルギーの家族歴の存在 (Coefficient -2.179, P=0.006)
・ 乳児就寝場所 (Coefficient 1.706, P=0.101)
・ 世帯的ピーナッツ消費量(Coefficient 0.733, P<0 .001="" p="">
多変量補正すると、世帯的ピーナッツ消費量のみが有意差残存

ベッド・ダストのピーナッツ蛋白の生物学的活性は、CD63+好塩基球の比率増加により確認され、これは1-10,000 ng/mlのピーナッツ蛋白濃度横断的にピーナッツアレルギー、アレルギー無しの子供横断的エビデンスであった。Veratox polyclonal peanut ELISA評価を広汎に用い、証明を強化している。


乳児が長く過ごすところで、飲食したり、食品を放置したりすることって、ピーナッツに限らず、好ましいことではないのかもしれない。

2013年3月1日金曜日

米国:ブタクサ舌下減感作療法pIII効果確認

RW(ブタクサ) SAIL(舌下減感作療法:sublingual allergy immunotherapy liquid)

Creticos P, et al "A randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel trial of standardized short ragweed (RW) sublingual allergy immunotherapy liquid extract (RW-SAIL) in adult subjects with ragweed-induced allergic rhinoconjunctivitis" AAAAI 2013; Abstract 519.

http://finance.yahoo.com/news/greer-investigational-sublingual-allergy-immunotherapy-140000231.html

429の米国・カナダ被験者の、二重盲験第3相トライアル

症状と投薬スコアにおいて、プラシーボ群比較で43%改善
ピークシーズン・症状・医薬品複合スコア 42%改善(P = 0.0016)
ピークシーズン・包括日内症状スコア 41%改善(p = 0.0022)
包括的日内スコア 42%(p = 0.0007)

RW特異的IgG4も増加 0.99 mg/dL vs -0.01 mg/L ( p < 0.0001)

重篤な副作用、例えば、エピネフリン必要なアナフィラキシー反応、生命危機状態を示す事象無し


鳥居薬品 スギ花粉症の経口減感作療法薬を承認申請  2012/12/26 

当時治験中(TO-194SL)という、この薬剤を在京私立大学の先生がテレビで堂々と紹介していたことに驚き、倫理委員会大丈夫なんだろうかと危惧してたが・・・


HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...